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2023年4月の記事一覧
Little feat - Dixie chicken (1973)
リトルフィートは前作リリース後メンバーチェンジを行います。ベーシストがケニーグラッドニーに交代、そしてパーカッション奏者のサムクレイトン、セカンドギタリストのポールバレアが加わりました。元々ケニーとサムの2人はデラニー&ボニーのバンドに在籍していてバンドが解散したのと同時にケニーがリトルフィートのベーシストのオーディションに参加しました。元々バンド側はサムを雇うつもりはなかったみたいですがケニーの
もっとみるLittle Feat - Sailn’ Shoes(1972)
本作はリトルフィートの2枚目にしてラストアルバムになりかねなかった一枚です。このアルバムの録音後ベーシストのロイエストラーダがキャプテンビーフハートのバンドに入るため脱退(彼は今刑務所にいるそうです)。ローウェルジョージは元ラヴィンスプーンフルのジョンセバスチャン、元エヴァリーブラザーズのフィルエヴァリーとスーパーグループを結成する話も持ち上がりました。結局ケニーグラッドニーとサムクレイトン(スト
もっとみるOliver Nelson. The Blues And The Abstract Truth (1961)
オルヴァーネルソンの編曲したアルバムは何回か紹介しましたが彼のリーダーアルバムは初めて紹介します。数ある彼のリーダー作の中でも本作「ブルースの真髄」が知名度、内容共に最高作と言われています。理論的なことはわからないので受け売りですが本作は一般的なブルースの12小節のフォーマットにとらわれないスタイルのブルースを演奏しているらしいです。(マイルスのカインドオブブルーも似たような紹介がされるアルバムで
もっとみるSly & The Family Stone. There’s Riot Goin’ On (1971)
栄光の69年から一転、71年にはスライ&ザファミリーストーンは崩壊しかけていた。ラリーグラハムを筆頭にあのグルーヴを作り出していたメンバーはいなくなり、残されたのは彼らとのデモテープや妹のローズやヴェット、リトルシスターというグループ、ビリープレストンやボビーウォマックと言った友人、リズムボックスという単調なリズムを刻み続ける装置、そしてレコード会社との契約とクスリを扱う裏社会の人間だった。しかし
もっとみる「同窓会セッション」(Brother) Jack McDuff & Friends. Color Me Blue (1991)
ジャックマクダフ(この頃はブラザーを名乗っておらず、ちょっと後のインタビューではブラザーではなくキャプテンと呼んでほしいと言っています)久々の新作はかつてのメンバーとの同窓会セッションでした。かつての勢いよく熱々のグルーヴをかますスタイルは落ち着きサウンドが少し丸くなってはいますがこれはこれでブルースフィーリングいっぱいで良いです。
メンバー
ジャックマクダフ:オルガン
レッドホロウェイ:テナー
オルガンでサンバできるよWalter Wanderley Rain Forest (1966)
オルガン奏者というとアメリカのジャズやソウル系のミュージシャンかイギリスのワイルドなビートバンド、ハードロック系のミュージシャンを思い浮かべる人が多いはずです。しかし本作のリーダーであるウォルターワンダレイはブラジル出身です。しかもこの時代のブラジルのミュージシャンでアメリカでも活動した人というのは大体リオで育った人ですが彼はサンパウロ出身。かなり異色のミュージシャンです。彼のオルガンはハモンドB
もっとみる「スリーサウンズのその先」Gene Harris. Astralsignal (1974)
ジャズグループのスリーサウンズは音楽の主流がソウル、ファンクに移るとそれらを意識したアルバムを制作する様になり、解散後のジーンハリスのアルバムも同じようなスタイルです。本作はBNLA流のフュージョンですが選曲やグルーヴ感はスリーサウンズから変わらないものがあります。
メンバー
ジーンハリス:キーボード、ボーカル
デヴィッドTウォーカー、ジョンローウィン:ギター
チャックレイニー:ベース
ハーヴィ
「ホレス流ファンク」Horace Silver - In Pursuit Of The 27th Man (1973)
デビュー以来ブルーノート一筋だったホレスシルバーの27枚目(10インチ盤やそれを12インチ化したもの、ジャズメッセンジャーズ名義、ベスト盤込み)のアルバムです。ブルーノートといえばルディヴァンゲルダーのスタジオでの録音が有名ですがBNLAになると西海岸やNYでの録音がメインとなり本作は久々のルディのスタジオでの録音になったようです。ジャケットでは長い事スーツで決めていたホレスがスポーツウェアを着て
もっとみるMilt Jackson Plenty,Plenty Soul. (1957)
ミルトジャクソンのソロというとソウルフルなブルーススタイルに定評があります。本作はそんなミルトをA面はクインシージョーンズ指揮のラージコンボでB面はサックス、トランペットのクインテット+ミルトで録音しています。。どちらもいいので一枚のアルバムにせずA面のメンバーで一枚、B面のメンバーで一枚作ってほしかったです。
メンバー
両面参加
ミルトジャクソン:ヴァイブ
ホレスシルバー:ピアノ
ジョーニュー
Antônio Carlos Jobin. The Composer Of Desafinado, Plays (1963)
裏方のはずがひょんなことから表に出てヒットしてしまう。そんな珍しい体験をした人の1人が今回紹介するアントニオカルロスジョビンです。ジョビンは元はアレンジャーや作曲家として活躍していました。そしてブラジルで人気になったかと思えばアメリカ合衆国でも火がつき自身の名義のアルバムの制作を提案されます。しかしジョビンは自分のことを作曲家であると考えていたため初めは断ります。しかし作曲家としての彼を紹介する
もっとみるHorace Silver. Horace Silver And The Jazz Massagers(1954)
謎の決めポーズ?をとるホレスがよくわからないですが楽しそうです。(チェック模様のナローネクタイがおしゃれです)本作は元々10インチででていた二枚のアルバムをカップリングしたものでこの時期らしいハードバップ的な演奏が多いですがPreacherというファンキージャズナンバーも収録されてます。時はまだハードバップが出始めた頃なのにもう次のスタイルを作っていたホレスはすごいです。この後このグループはホレス
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