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三宅重利について

はい、どうにか「鉛の十字2」も無事入稿を終えました 2巻は天草の富岡城代・三宅重利を主人公としています というわけで前回に引き続き今回は三宅重利について軽く触れます 三宅重利(藤兵衛)1581〜1637 幼名そつ 父は三宅弥平次(明智秀満)で光秀の家臣。 母は明智光秀の娘。荒木村次と離縁したのちの再婚。 ちなみにWikipediaでは弥平次の子を三宅重利(異説あり)としてありますが、細川三尚の書状で藤右衛門(重利の子)のことを「光秀のひ孫」「左馬助(弥平次)の孫」と書い

    • 益田甚兵衛について

      こんばんは、miyazakiです。 先日、新作「鉛の十字1」を発行しました。島原の乱を舞台にした漫画作品です。 島原の乱を題材に漫画を描くのは8年振り2度目になりますが、前回とはキャラデザもストーリーも全く別です。 なので前回描き切れなかったポイントや、あれ以来自分の中に得られた新しい解釈なども踏まえてより良いものに仕上げていけたら…と思います。 今作の「鉛の十字」は1話ごとに主人公が変わる形式でやっていきます。 第1話目は天草四郎の父、益田甚兵衛を主人公にしています。

      • 今後のことについて

        先日、「遠い町のムシカ8」を入稿し終えて、製本されたものが手元に届きました 通販あるので良かったら見てください↓ 匿名配送(あんしんboothパック)にて送らせていただきます (最初に設定を間違えており、実名発送になってしまった方には大変失礼しました…) 尚、こちらは12/3のコミティア146にて初売りしました。 また3月の九州コミティア、名古屋コミティアにも参加予定ですので宜しくお願いします! ともあれこれで「遠い町のムシカ」は完結しました 最後少し駆け足になってしまっ

        • 「遠い町のムシカ7」完成

          「遠い町のムシカ7」を入稿し、刷り上がった本が先日印刷所から届きました 内容はざっくり言うと 1話目「田原親貫の乱」 2話目「ヴァリニャーノ来日」 3話目「安心院父子の討伐」です 今回は総ページ数が100ページになってしまったことと印刷部数を減らしたことで、500円→600円に値上げしましたが、宜しくお願いします。 次回8巻が最終となりますが、是非最後までお付き合いいただけたら嬉しいです まずは2/19のCOMITIA143、 その2週間後の3/5の九州COMITIA7

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          自作品を振り返って

          間が空いてしまいましたが、過去作品を振り返ったまとめを書いていこうと思います 実話短編集「DATA」や「夢さよなら」の続編として書いた「時をこえて」など、ブログ内で紹介しなかった作品もありますが、これらはイベントでの繋ぎとして出したものでもあるので、別に紹介するほどでもないかな、と… それぞれが真剣に取り組んできた作品ではあるのですが。 今改めて思うと特に20代の頃に描いた漫画は、情熱はあるけどまあ稚拙ですね 今同人界やSNS等で活躍されてる若い方々の洗練された作品を見る

          自作品を振り返って

          「遠い町のムシカ」について

          大友義鎮(宗麟)の元に嫁いだ奈多夫人が主人公。 キリスト教や異文化との関わり合いなどを描く。 2023年末までには完結させる予定です。 大友義鎮(宗麟)に嫁いだ奈多夫人が主人公の長編漫画 キリスト教や異文化との接触による摩擦、人間関係の歪みなどを描いています (この物語はフィクションです) 奈多夫人(千寿=仮名)は奈多宮の出身であり、神仏崇拝者であった。 夫の服部右京亮との間に一児をもうけていたが、義鎮との出会いにより世界が一変、彼に想いを募らせていく。 その後二階崩れの

          「遠い町のムシカ」について

          「ゼンチョ」について

          キリシタンによる仏教弾圧の話。こちらはオリジナルストーリーです。 2018年2月作 (あらすじ) 主人公のスエは、耶蘇(キリスト教)の宣教師が仏師である夫(慶吾)を看病してくれたことなどから耶蘇教に惹かれるようになる。 しかしスエは夫の慶吾が仏師であることから改宗を踏みとどまっていた。 そんな中、土地の領主がキリシタンの国を作るために仏教徒を海外に売り飛ばしているという話を耳にする。 スエは慶吾に「一緒に耶蘇教に改宗しよう」と言うが慶吾は猛反対。口論になるがスエの些細な失言

          「ゼンチョ」について

          「私の呼子鳥」について

          2017年7月作「私の呼子鳥」 歴史創作における三作目となります (あらすじ) 細川忠興・玉子夫妻の若かりし頃の話。 玉子の実父(明智光秀)が本能寺で織田信長を討ったことにより、玉子は逆臣の娘だとして、身を隠すために味土野の地に幽閉されることになる。 玉子らは味土野での生活において、地元の子供たちと仲良くなる そんな中、村中に流行り病が蔓延 共に味土野に来ていた家臣によって我が子(味土野で出産した子供)を連れ去られそうになるなど、多くのトラブルが起こる… 細川玉(玉子)

          「私の呼子鳥」について

          「原の城」について

          「原の城」は2015年9月に上巻を発行 2016年7月に上巻分と下巻分を一冊にまとめて発行しました 島原の乱を舞台にした作品です (きっかけ) 前作「霊廟の扉」を描くにあたってキリシタン関係のことを調べるにあたり、島原の乱にも行き当たって興味を持つようになりました  その際、山本タカト氏の「天草四郎時貞、島原之乱合戦之図」の絵を初めて見たのですが…  愛憎渦めくというか、人間の深い根の正体みたいな部分が滲み出て…なんか凄くてですね(語彙力ゼロ)こんな感じの漫画が描きたい!と

          「原の城」について

          「霊廟の扉」について

          「霊廟の扉」は2015年3月に発行しました ・きっかけ 最初に東北六県を題材にした短編漫画集を出そうと思ったのが始まりです(青森なら田んぼアート、山形なら月山湖ダムを舞台に何か描こうとか色々考えてた) それで宮城は、日本最古の西洋バラのエピソードにしようと考えたのですが「いや、これ短編じゃなく30ページくらい要るんじゃない?」となって、これを描きました 宮城県松島町にある円通院(えんつういん)というお寺に日本最古の西洋バラの絵があるのですが、そのエピソードを現地で伺ったと

          「霊廟の扉」について

          「鎮魂歌〜吟遊詩人の憂鬱〜」について

          これは三重県漫画RPG版と銘打った漫画で 自創作漫画「少年のリンク」のキャラクターをRPG風にリメイクしています あらすじとしては「吟遊詩人を目指す範子(主人公)が、三重県内を旅しつつ数々のミッションをクリアしてレベルを上げ、最終的に吟遊詩人の称号を得る」というものです。 しかし、最後まで描ききることはできませんでした。 ・設定が練られていること ・最終目的が明白であること それらが描きやすさに繋がりました そんな感じで基本的にゆるいんだけど根はけっこー真面目な漫画だ

          「鎮魂歌〜吟遊詩人の憂鬱〜」について

          「英雄」について

          「英雄」は2013年5月発行した漫画です。実話を参考にして創作しました。 昭和20年9月、川越村天神。 和子は同じ職場の男性と恋人関係にあったが、彼が既婚者であったことを知る。 男性は既に故郷に帰っていたが、和子は妊娠しており、その子を産む決心をする。ただし一人で育てられる自信はなく、友人である時子の元へ養子にやることにした。 長年子供に恵まれず苦しい思いをしてきた時子夫妻を見かねてのことだった それがのちに和子を苦しめることになる。 今になって「我が子(茂)をこの手で育

          「英雄」について

          「川淀」について

          こちらは2009年から2012年にかけて描いた漫画です 元はCallのキャラクターを使っているので番外編のようなものです あらすじ 1.修也(主人公)と延岡(友人)は共に中学三年生で、修也は家業を継ぐため進学はしないと決めており、友人の延岡は受験などお構いなく悪い仲間とつるんで喧嘩に明け暮れている(ちな延岡は喧嘩がめっちゃ強い設定) 昔は仲が良かったが、人が変わってしまった延岡を止めたくて、知り合いの空手家に依頼して…まあちょっと…主人公のやり方が…アレなんですが……

          「川淀」について

          「少年のリンク」について

          この漫画は2008年から描き始めたもので 当初は即売会で新刊がないとき用に「1〜2週間程度でも描けるくらいの短い漫画を描いて連作にしよう」ということで始めたものでした 主人公の名は岩谷範子(通称岩のり)。ちょっとヘタレだがごく普通の小学6年生の女の子。 またクラスメイトには友人の西野や、クラスの人気者の陣田やクールでぶっきらぼうな転校生の吉原などがいます。 全体的にほのぼのとしたストーリーでやがて恋が絡んでいきます 1話目「ドッジボール」 最初岩のりは優しい陣田に心惹かれ

          「少年のリンク」について

          「夢さよなら」について

          この作品は2004年に描いた読み切り漫画です。 完全版は残ってませんが、試し読み版をpixivに上げてるので良かったら見てみてください 冒頭シーンはあまり神戸らしさを感じる絵にはなっていませんが、 一応、御影駅を元に描いています 全体のあらすじ↓(読みにくいですが) この本は何度か増刷したし感想もよくいただけた 今思えば細かい部分が説明不足だったし謎展開も見受けられるんだけど、感動的な場面もあった 最後、文章のみ(詩)で締めくくったのも余韻を残す感じで良かった。あの時だ

          「夢さよなら」について

          「Call」について

          自創作について語りたいと思います 「Call」は私が同人活動を始めるきっかけとなった作品です この作品は私が高校生の頃から温めていた話でかなり思い入れがありました こんな感じのキャラがいるよってことで過去ツイートですが良かったら見てみてください ↓ 高校時代の自分は少女漫画を主に描いていましたが、どちらかというと恋愛よりも友情や絆に重きを置いていたと思います(恋愛要素もあるにはあるけど半分くらい上手くいかず失恋してるし…) ただ、今この漫画を振り返ってみると、友情や恋愛と

          「Call」について