「川淀」について
こちらは2009年から2012年にかけて描いた漫画です
元はCallのキャラクターを使っているので番外編のようなものです
あらすじ
1.修也(主人公)と延岡(友人)は共に中学三年生で、修也は家業を継ぐため進学はしないと決めており、友人の延岡は受験などお構いなく悪い仲間とつるんで喧嘩に明け暮れている(ちな延岡は喧嘩がめっちゃ強い設定)
昔は仲が良かったが、人が変わってしまった延岡を止めたくて、知り合いの空手家に依頼して…まあちょっと…主人公のやり方が…アレなんですが……
2.結果、延岡は空手家に制圧されて、暴力はもうしないと考えるようになる
しかし修也との仲は険悪になり一切口をきかなくなる
3.その後、別の不良のクラスメイトが教諭にリンチしようと企む。これを助けてやってほしいと修也に懇願される。
教諭を助けに行った延岡はここで再び暴力を振るい、今度は修也に止められる…
その後修也と延岡の二人で軽く話をする
延岡は修也の卑怯さを非難しつつも、ぶっきらぼうに、寂しそうに去っていく
修也には延岡の気持ちが痛いほどわかり、そんな彼を憎めずにいた
といったストーリーです(説明ヘタか)
最後、延岡は修也に高校に受かったことを伝え、今後仲直りしていく予感を感じさせるラストにしました
ただ読者さん曰く、仲直りしたのかどうかが曖昧で分かりづらかったらしい
今回舞台が飛騨古川ということで、1話描くごとに飛騨に足を運んで風景を撮りました
この作品からトレス台を使って背景を描くようになりましたね
資料集めの大切さを痛感しました
(今ちゃんと出来ているかといえばそんなことはないが)
今見返すと背景も思ったより下手だな…と思う
定規を使ってペン入れするのが苦手だったのでフリーハンドで描いてる建物が結構多いし、そのフリーハンドも全然得意じゃないので…
ただ、現地で撮った風景を資料にして描いたのでそれが臨場感に繋がったと思う。その時の自分ができうる限りの丁寧さで描けたし画面作りにも拘ったので、それまでになかった味が出せたと思います。
またストーリーも描いててワクワクしたし楽しかったです。
タイトルの「川淀」ですが、この漫画は川をモチーフにしています
川淀というのは川の中で流れの滞っている淀みのことをさし、日々の流れの中でくすぶる感情や器用に生きられない人々などを比喩しています
川淀1(試し読み版)はこちら↓