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祭りの後に『世界伝統のマスター馬鹿』を思う
ロッキンの翌々日から労働の日々に戻った。宮本浩次のソロコンサートでは毎回、天上階の席だけれど、今回は前方のど真ん中で観ることが出来た。会場内のお祭り気分も味わえたし、エレカシ、宮本浩次ファンなら知る人も多いリー中川さんにもバッタリ遭遇して、思わず声をかけて少しお話しも出来た。そんな浮かれた気分から一転してのド平日は辛い。今週はエレカシのステージを脳内で反芻しながら過ごした。
そして、エレカシ
ROCK IN JAPAN 2024 面構えが違う エレカシ 宮本 浩次
登場時の「楽しみにしてきました。」と挨拶の時、言葉とは裏腹に笑顔ひとつ見せず緊張感ある顔つきの宮本浩次を見て「オッ!」と思った。ソロの宮本浩次に慣れてしまったけれど、今日は登場から間違いなくエレカシ宮本浩次だった。このピリッとした空気感にこちらも自然と緊張感を持ってしまう。
1曲目『今宵の月のように』、2曲目『悲しみの果て』エレカシの一般的な代表曲を経て3曲目『デーデ』、4曲目『星の砂』、
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA
空の下、盛大に大好きな音楽を浴びて、集う人達と熱狂と推しのいる喜びを共有出来るのがフェスの醍醐味。
今日ばかりは悩ましい諸々を忘れて場に飛び込んでみる。
理屈抜きに体感が全て。明日のことなど構いやしない無敵な1日。
5年ぶりのROCK IN JAPAN
今年は5年ぶりにROCK IN JAPANに参戦する。先日の2次抽選で無事にチケットもとれたので、あとは体調管理に努めるだけ。2019年の夏にロッキンに行った時は、翌年は世界が一変しているなんて思いもよらず、今振り返るとやっぱり何事も出来るうちだよな…と思ってしまう。
それに、私自身も2020年の年末に激しい眩暈を伴う突発性難聴で倒れて救急搬送され、1週間ステロイド点滴を受けてなんとか聴力は
宮本浩次「五周年記念 birthday concert GO!」
昨年の緻密で洗練されたバースデーコンサートとは違い、今年は歌の力強さが印象的なコンサートだった。
1曲目はカバー曲の中でも技術と歌唱力が際立つ『Woman “Wの悲劇”より』だった。幻想的な空間演出の中ひとり浮かび上がる宮本浩次。彼の中の女性性が立ち現れたかのような佇まいと歌唱に一瞬で引き込まれてしまう。「いかないで、そばにいて」それだけを願う女性のヒヤリとするほどの無防備さが美しい。この歌
『おかみさん』 宮本浩次 五周年記念 birthday concert GO
6月12日は今年も無事に宮本浩次のバースデーコンサートに行くことが出来た。感想はたくさんあるけれど、コンサートの感想の前に先ずはやっぱり『おかみさん』について書きたい。
率直に『宮本浩次はコレだよ!』と思う。混沌とした何かをすくい上げ、曲を通して惜しげもなく晒してくれるところが堪らなくて、この狂気に歓喜してしまう。しかも、コンサートは音源と違って生々しさと凄みが倍増で、音と声、照明があいまっ
The Covers 「Coccoさんは1周した人なのかもしれない」
「今度のThe Coversは宮本浩次とCoccoが出るんだよね~」と電話で妹が得意気に言うので「私が知らないはずないでしょう〜」と返すと、妹はすかさず「宮本浩次もヤバイけどCoccoもヤバイからね。二人とも似てるから。」と言った。私は恥ずかしながら彼女の歌を聞いたことがなくて、歌番組でチラッと見かける程度だったので、妹の言うことがよく分からなかった。それでも、天才の妹が何気なく言うことは大抵当
もっとみる宮本浩次『ロマンスの夜』で見かけたロックな女性
先日の宮本浩次コンサート『ロマンスの夜』でのこと。
『冬の花』の終盤で、周りが着席しているなか、1人の女性が突然スッと立ち上がり、右腕を振り上げ、頭上高くに拳を掲げた。何か決意表明でもしているかのようにステージを見つめ、拳を掲げたまま微動だにせず真っ直ぐに立ち尽くす。初期衝動に忠実な姿はまさにロックだった。こんな姿を見ると「やっぱり、歌には敵わない…」と思ってしまう。この女性を突き動かす、この