僕たちは急ぎすぎているのかもしれない~歩く速度と生命の速度について~
ここ数ヶ月の疫病は、僕たちに何をもたらしたのか。
僕たちの何を変え、何に気づかせ、何を残していくのか。
僕はこのところずっと考え続けているし、誰もが嫌でも考えざるを得ないと思う。
この終わりの見えないトンネルからいつ抜けることが出来るのか。いつになったら顔を覆う暑苦しい布をゴミ箱に投げ捨てて、友人や恋人と思い切り笑いあうことが出来るのか。
まるで理想のようになってしまった、かつては当たり前だった日々を、いまや遅しと待ち焦がれても、それは簡単には戻ってこない。
僕たちがどれだ