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プロのアマチュアになってはいけない(エッセイ)
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プロのアマチュアとは、なんぞや? ……という話になるけど、いろんな作品を見すぎて、ヒット作はこうだから、きっとこれが今のトレンドだ! ……という感覚で書いてしまうということ。
アマチュアである年数を積み重ねるより、プロの年数を積み重ねたほうが何倍もいい。
むしろ、プロになってから始まると言ってもいい。
重要なのは年数ではなく、どれだけ小説をその間に書けたか、というところが重要なのである。
これは自分を戒めるために書いた文章なので、もし、これ自分のことじゃないか! ふざけんな! ……なんて思う人がいたとしても、これは僕が僕に向けて書いた文章なので、あなたはノーカウントです(怒らないでね)。
なにが言いたいのかというと、今の自分は目が肥え過ぎていて、本来おもしろいと思える作品でも純粋におもしろいと思えなくなってきている。
これのなにがいけないのかというとアマチュアであることの作業化が原因なのだと思う。
これをしなければいけない! ……と、自分の中で義務化される。
つまり、プロの小説家になることが受験勉強化してしまうと、本来たのしんでいたものがたのしめなくなる、ということだ。
この、書く(受験勉強モード)→新人賞おちる→書く(受験勉強モード)→新人賞おちる……ループに入ると自分の本来の目的を見失っていく。
だから、純粋に作品をたのしむ力のあるうちに新人賞を受賞したほうがいいのだ。
まあ、それができたら苦労しないし、所詮アマチュアの戯言なんだけどね。