【残酷描写・暴力描写・性描写あり】魔法使いになれなかった私(短編小説)
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魔法は存在しないと断言する。
人質にされた私には夢も希望もない。
そんな私の思いを誰かが崩してくれるなんて思わないほうが、なにかと生きやすい気がする。
もう、この人生は終わるけどね。
「誰か……助けて」という魔法を唱えれば、この現状を変えられるほど、世の中は甘くない。
なんで私の人生が終わるかって?
てか、誰も聞いてないし、知ることもできないのに誰に答えているのだろう……?
誰だか知らない誰かに拉致されて、監禁された今の私にできることはな