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【鹿水】
紫の妖光を纏う瞳を持つ、ショウジョウトキの翼のトリビト。「忘れられた人間の歌」を歌い、帰り道をわからなくさせてしまう。月夜の晩に姿を見せることが多い。
https://shindanmaker.com/603912
冬の早朝、私は走っていた。
赤信号に捕まり、足を止めた。
「少し肌寒いな...」
腕をさすりながら呟いた。
遠くの方を見ていると、ふと、ジムの前に立っている方と目があった。
何故かはわからないがその人の元へ勝手に足が動き出し
「メールアドレスを教えてください」
と声をかけていた。
診断結果
鹿水さんは、「早朝のジム」で登場人物が「見つめ合う」、「メール」という単語を使ったお話を考えて下さい。
靄(もや)の晴れるその瞬間
少し陰った空模様の下、ふらふらと、でも少しイキイキと歩く、仕事を終わらせたその帰り道。
上司に怒られたことや、失敗してしまったことを思い出してしまい気持ちが少し疲れたので、お気に入りの小粋なカフェに寄った。
いつもの席に、座り、いつものようにカフェラテを頼む。
注文したものを待つ間、少し暇なので、鞄から書類を出そうとしたが、やめた。気分転換で来たのにそんなことをしたら、私の気分も、なによりせっか
紫の怪しげな月が木々の隙間から顔を出す。
ばさりという音と同時に
一枚の羽が目の前にふわりと降ってきた。
ショウジョウトキか。
ふと後ろを向くと
紫の妖光の瞳がこちらを見ていた。
「あなたの存在を識る人は何人いるの?」
そう歌を聞くと
ふとその瞳とそこにあった道が消えていった。
月明かりの下で
一人の少年が歩いている
「あなたの声を聞かせてよ」
少年は驚きこけてしまう
「認識というものがあってこそ、人は人たり得るのだよ。だから声を聞かせてよ」
少年は怯え声が出ない
「認識がないのなら、あなたはなにも存在しない」
逃げ出した少年には帰るべき道はなかった
【鹿水】
紫の妖光を纏う瞳を持つ、ショウジョウトキの翼のトリビト。「忘れられた人間の歌」を歌い、帰り道をわからなくさせてしまう。月夜の晩に姿を見せることが多い。
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