(掌編小説)JKの黒猫バトン
彼女と話をすると元気になる。そんな噂を聞いた私は、彼女から元気と黒猫のぬいぐるみを受け取った。
私は今日もほとんど喋らなかった。話したことといえば、授業で先生に聞かれたアメリカの湖の名前を答えたのと、前の席の子が渡してくれたプリントで手を切った時に「痛い」と言ったことくらいか。あとは何も話してない。
やっと帰りのHR。私の隣のいかにもJK達がわちゃわちゃ話をしている。聞こうとしなくても聞こえてくる。
「3組の工藤美緒って子知ってる?あの子と話をするとすごく元気になるん