「啓蒙とは何か」感想 蒙を啓く、啓蒙-
先日、第11回読書会を無事終えることができた。今回の課題本はイマヌエル・カントの「啓蒙とは何か」。
本書は個人的に思い入れの深い書籍で、学生時代のバイブルといっても良いほど大好きなもの。カントという哲学者が元々好きで、時間があるのに任せて図書館で全集を読破したのは大学時代の良い思い出のひとつ。
カントの哲学のエッセンスを自己流にまとめるならば、「自分の頭で考えること」「首尾一貫した自己を持つこと」「他者の立場に立って考えること」であると思う。
カントの哲学は難解であり、長大で