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頑張って頑張って、なのに1人ぼっちになる 「コントが始まる」が滲みた夜と努力開運線のこと
「コントが始まる」を毎週見ています。
永遠のご贔屓さま明日海りおさんが出演しているから、録画もしています。
聞くところによると、このドラマ視聴率が振るわないとか?
登場人物たちの会話で進むドラマなので、セリフ量が多くて、アクションや大芝居といった派手な刺激はないことが、今の視聴者があまり好まないパターンなのかも?といった分析を読みました。
登場人物それぞれの背景も丁寧に描かれている青春群像劇で、笑えて切なくて、大昔に青春を通り過ぎた私にも響くところがいっぱいあるのに、ちょっと残念ですが、今後じわじわと注目されていってほしいなと期待しています。
さて、先日放送された第3回のタイトルは「孤独な夜に救いとなるのはーー」でした。
有村架純ちゃん演じる里穂子ちゃんが一流企業を辞職し心が砕けてしまった理由や、菅田将暉くん演じる春斗くんのお兄ちゃんが引きこもりになってしまった経緯が描かれていました。
有村架純ちゃん演じる里穂子ちゃんも、菅田将暉くん演じる春斗くんのお兄ちゃんも、頑張ることを当たり前だと捉えて、真面目にやり続けたことが原因の一つでした。
今回は、頑張ること・努力することの罠と、努力開運線のことについて、書きたいと思います。
頑張ること・努力することの罠
里穂子ちゃんは、会社でトラブルが発生したチームの支援に入ったところ、いつの間にかトラブルの矢面に立たされ責任者のような立ち位置にさせられます。
でも投げ出すと苦しい立場になる人が明確にわかっていたので、踏ん張ってしまいます。
そんな里穂子ちゃんを最終的に追い詰めたのは、責任を押し付けてきた人たちが陰でトラブルの原因まで里穂子ちゃんのせいにして、いつの間にか社内で完全に孤立してしまったことでした。
直前に恋人に振られた経緯とも相まって、里穂子ちゃんは、「私が頑張るからダメなのか、頑張り方が間違っているのか、何がなんだか分からなくなった」と言っています。
身も蓋もない言い方をすると、頑張り方を間違ったのだと思います。
頑張れば、努力し続ければ、報われる、という幻想を抱いていたのでしょう。
努力については、少し前に林修さんがこんな風に端的に言われています。
「努力は裏切らないって言葉は不正確だ。
正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は裏切らない」
里穂子ちゃんは、本来の自分の部署ではない場所で、急遽加わったためにそのチームの全体の状況や方向も分からないまま、なのに責任感の強さから1人過剰なエネルギーを注いだのでしょう。
トラブルが発生していたチームの人たちも、初めは助かった・ありがたいと本当に感謝していたでしょう。
でも、里穂子ちゃんが1人一所懸命になればなるほど、彼女は自分で進んでトラブルに対応しているんだな、修羅場でバリバリするのが好きなのかな? じゃ任せちゃっていいだろう、と受け止め方が変わっていったのでしょう。
そして、里穂子ちゃん自身も、知らないうちに努力すること自体を楽しんでしまっていたのではないでしょうか?
努力そのものを楽しむと…
里穂子ちゃんは「頑張らなくていい方を選択したこともなかった」とも言っていました。
何かに取り組む時は、頑張らなくてはいけない・努力しなければいけない、という思いと、今まで例えば受験とか、それで成し遂げた成功体験があったのでしょう。
目的や方向が曖昧なままでも、いえだからこそ、まず頑張ってしまう。そして、目的や方向が曖昧だから、頑張ることだけに没頭してしまう。
頑張っていると、周りの人は感謝してくれる、真面目な人だって評価してくれる、頼れる人だって信頼してくれる、ますます単に頑張ることに没頭してしまう。
目的や方向は曖昧にしたまま。
支援に入ったのだから、そのチームの人たちの期待に応えたい、少しでも助けになりたいと思う真面目で優しい里穂子ちゃんは、いつの間にかこんな風に頑張っている・努力していること自体が気持ちよくなってしまったのだろうと思います。
だから、そのトラブルが発生したチームの人たちに、頑張ること自体を楽しんでいることを見透かされて、何もかも押し付けられたのでしょう。
努力開運線とは
このエピソードで語られた里穂子ちゃんの行動から考察してみると、
努力家で頑張り続ける粘り強さ
周りの人を思いやる優しさ
責任感が強く人に甘えることが下手で自分で抱えてしまう
行動力がある
という傾向が感じ取れます。
この感情や思考・行動の傾向から、次のような手相があるのではないかと推測します。
努力開運線がある
感情線はボランティア型と、分岐した長い線もある
知能線は長さ・傾きともに標準的
生命線は長くて張り出しが強い
運命線はまっすぐ(てのひら中央から薄くなっている)
手相セラピー®️では、その人の持つ意識や行動傾向が手相を作ると考えているので、私はたまにこんな風に物語の登場人物の特性から手相を推測することもあります。
冒頭で触れたとおり、この中から今回は努力開運線に絞ることにします。
他の線については、また改めて見方や意味などを書いていきたいと思います。
…手相ブログや手相コラムで、まず努力開運線から書き始めるってちょっと珍しいかも?ですね(笑)
努力開運線とは、以前の記事でも触れましたが、「努力することで思いを叶えていくことができる」という意味があります。
努力すること・頑張ることが、苦にならないタイプ。
つまり何かに取り組む時に、まず努力すること・頑張ることを当たり前に選択する。
そしてかなりハードな状況でも頑張れてしまう。
そしてだいたい(力業で)こなすことができる。
だから、努力すること・頑張ることを、好きで選択するのです。
でも、自分が好きで選択していることになかなか気づくことができません。
だって努力することは、好き嫌いの問題ではなく自分にとって当たり前のことだから。
里穂子ちゃんにも当てはまりますが、これは私自身がそうでした。
私は自分のてのひらに努力開運線を見つけて、いろいろと自分を内観したことで、好きで努力することを選択している、と腑に落とすことができました。そして、状況や課題に応じて努力しすぎない・努力しないという選択をしても良いということに気づくことができました。
努力は楽しいもの
それでも努力は楽しいものです。
だって、努力すること・頑張り続けることで、できることが増えたり新しい世界が見えたりと、自分の可能性が広がることが期待できるからです。
努力した経験は自分の自信になり輝きになります。
でも、努力は必ず報われる訳ではありません。報われない努力もあります。
何を目的にどこを目指して、今、自分がしている努力は、場所はあっているのか? 方向はあっているのか? 過剰ではない量のエネルギーを注いでいるのか? 振り返り確認しながら努力し続けることがポイントです。
場所や方向や量が適切ではない場合は、その努力の仕方をやめる選択ができる、これもポイントです。
特に努力開運線を持つ人は、頑張れてしまうので、努力することも・止めることも、自分で選択できることを忘れないでいてください。