歌う瞑想
私が600日以上の瞑想が続いているのは瞑想アプリ『インサイトタイマー』のおかげだ。このアプリの中には、タイマー機能のほかにも、インストゥルメンタル、誘導瞑想なども入っているが、私が気に入ってるのは、マントラを唱える形の音楽だ。そして一番好きな歌手はキャリーグロスマンだという話は以前にも書いた。
彼女が歌っているのは、バクティーヨガの一種、キルタンなどと呼ばれている。
私は、ヨガは嫌いではないが継続できない。でもヨガ哲学には興味があって、しかも歌える先生を探していたら意外なところから見つかった。
それは、以前イベントでご一緒したギーネイルの有吉さんだった。
その日出店したイベントは、初めての場所でお客さんも少なく、時間つぶしに、たまたま参加したヨガの先生が有吉さんで、祈りの言葉をすごい巻き舌で謳っていたのを思い出したからだ。
思い切って電話をすると、とても丁寧に話をしてくれた。
しかもキルタンで使う楽器『ハルモニウム』もちょっと前に手に入れたと言われる。
そんな偶然が重なり、有吉さんに頼み込んで個人レッスンをしてもらうようになった。
1.バクティヨガとは何なのか?
バクティとは:インドの宗教、ヒンドゥー教における重要概念。
起源:ヒンドゥー教の叙事詩『マハーバーラタ』の中にある『バカバットギータ』
特徴:神を信じる。
※今日の先生の解説によると、すべての存在はホールネスであり、自分自身も神の一部みたいな感じだった。このホールネスの概念は後日書こうと思う。その中で願いをかなえるのに、わかりやすく具現化したのが夢をかなえる象のガネーシャだったりするらしい。
ガネーシャは障害物をつかさどる神。要は障害を取り除いて目標達成させてください!という願いというか呪文が、この日本人には発音が難しいサンスクリットの中にちりばめられているらしい。
ここは仏教と違って意外とギラギラしているし、アクティブだ。
2.サンスクリット語の発音とは?
先生曰く、サンスクリット語は発音が極めて大事らしい。
この発音次第で宇宙へのメッセージが変わってくる。
適当に歌えばいいレベルではない。
音程よりも発音。
気持ちがはやるのにうまくいかない。
具体的には、英語圏でよくある『R』の巻き舌とか『h』が曲者である。
ghaと書いて『ぐはっ』とかdhaと書いて『だはっ』とかよくジャンプで見るような擬音語である。
しかも腹筋を使い、唾を吐き捨てるような・・・
このコロナ渦の中、道端におっちゃんが道端に痰を吐くような・・・
こんな汚い言葉私吐けない!とか言う謎の思考が湧いてくる・・・
2.サンスクリット語を丁寧に読むことで気づいたこと
・まず発音が難しい
・次の音を意識して丁寧に一音一音を拾うことができない
・文字を見ながら、聞いて、アウトプットする再現性が一致しない
先生が腹式呼吸を意識した誘導瞑想を行ってくれる。
考えるな~感じろ~~~師匠の名言とリンクする。
そうだ!これは歌う瞑想なんだ!
発音を考えるなー
文字を形にするなー
ありのままを思考や感情に左右されずに、
再現しろ!
なんという高度な!
3.そこからフラッシュバックしたこと・・・
先生は、マンツーマンで二時間近く丁寧に、レッスンしてくれる。
フィードバックも丁寧だ。できない自分、考える自分、申し訳ないと思う自分・・・間違えてはいけないと思う自分・・・音程がおかしいと思う自分・・・
あれ?
このシチュエーションは・・・
私が小学校に入ったばっかりの頃、母親は私の机の横にぴったりとつき
涙ながらに睨みつけながら、宿題に付き添っていた。
あぁ~~~~~~~~~これだ、この気持ちの感覚は・・・
思い出したぞ!
そして二度目の復唱で父親に『お前は歌が下手だから味噌が腐る』といわれたことまでフラッシュバックしてきた・・・
で、新しく習ったシュローカの一説が全く言えなくなってしまった・・・
涙する私に、『中の子がようやく気付いてくれたって言っているのよ~。今日は満月だから、塩を入れたお風呂に入って、瞑想でその子とゆっくり会話してあげてね』
そこから、信号無視を仕掛け急ブレーキを踏み、とりあえず食事もしてから帰るか~と思い金の鶴による。(めちゃくちゃエビフライが好き)
その小さな子との会話はこれからするので、癒されたらまた大きく何かが変わるだろう。
ただ、私はエビフライを食べながら、一緒に仕事をするならば
この深いインド哲学や禅の思想、ホールネスなどの真意があるひとと組みたいと思った。
稼げるにこしたことはないが、私はその深いつながりと成長を求めている。
自分がこれからやろうとしていることのスケールの大きさに身震いしながら
金の鶴のエビフライを食べながら涙ぐむ。
でも一人じゃないことを感じながら。
心で話をする
沢山の人に出会っていきたい。
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