65歳~障害福祉サービスから介護保険サービスへの切替による課題について考える
障害福祉サービスを受けてきた人が65歳になり、介護保険法に基づくサービスに切り替わる際には、いくつかの課題が生じることがあります。
1. サービス内容の違い
障害福祉サービスと介護保険サービスの違い: 障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスと、介護保険法に基づく介護サービスでは、提供されるサービスの内容や目的が異なることがあります。障害者が必要とする支援が、介護保険の範囲内では十分に提供されない場合があり、必要なサービスが受けられなくなるリスクがあります。
2. 自己負担額の増加
費用負担の違い: 障害福祉サービスでは所得に応じた負担が軽減される場合がありますが、介護保険サービスに切り替わると、自己負担額が増加することがあります。このため、経済的な負担が大きくなるケースが考えられます。
3. サービス提供者の変更
サービス提供者や支援体制の変更: 障害福祉サービスから介護保険サービスに切り替わると、サービス提供者や支援体制が変わることが多いです。長年慣れ親しんだ支援者や環境から離れることで、利用者にとって精神的な負担や不安が増す可能性があります。
4. サービス利用の制限
介護保険制度によるサービス制限: 介護保険では、サービス利用にあたり要介護認定が必要となりますが、認定結果によっては、利用できるサービスが限られる場合があります。これにより、従来受けていた支援が十分に提供されなくなるリスクがあります。
5. 移行時の情報不足
移行に関する情報やサポートの不足: 障害福祉サービスから介護保険サービスへの移行について、利用者やその家族が十分に情報を得られない場合があります。スムーズな移行が困難となり、適切なサービスを受けるまでに時間がかかることがあります。
6. 精神的・心理的影響
新しいサービスへの適応の難しさ: 長年利用してきた障害サービスから介護保険サービスへ移行することは、利用者にとって大きな生活の変化を伴います。これが精神的なストレスや不安を引き起こすことがあり、サービス利用の円滑さに影響を与えることがあります。
結論
障害福祉サービスから介護保険サービスへの切り替えには、多くの課題が伴います。これらの課題を軽減するためには、移行期間中に適切な情報提供やサポートが必要であり、利用者の個々のニーズに対応した柔軟なサービス提供が求められます。また、サービス提供者間の連携や、行政による適切な支援体制の整備も重要です。
◉障害者総合支援法等の改正について 厚生労働省(R5.1.23)
001227108.pdf (mhlw.go.jp)
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障害福祉サービスを受けてきた知的障害の独居の高齢男性が
要介護認定で要介護1となり
地域などの支援により生活をおくっている例がありました。
実際のところ
要介護1に認定されましたが、なかなか大変だったようです。
以上、なかなか難しい課題かと思われます。