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【読書】自分本位でいい。

待って待って、
小説は図書館派の私が
買おうかと悩みながら
それでも待って
遂に読み終えた。


読了後、暫く何も
出来なかった。

読んで、震える。

これは凪良ゆうさんの本の特徴だ。


この本を読みました。

汝、星のごとく 凪良ゆう 著


凪良ゆうさんの世界観
そのまま。

彼女の本のトピックは、
これも、それも同じ。



浅い常識で、偏見で
人を攻撃するな、
何も知らない癖に、ってこと。


同じことを繰り返し繰り返し、
本を変えて
恐ろしいほどの表現力で
訴えかけている。


人を気にするな、と。
偏見や世間体にとらわれずに
自分の人生を生きろ、と。


そしてそう生きる人たちを
悪く言える権利なんて
誰にもないんだ、と。


この小説の境遇は厳しい。

親という足枷のある中で
それでも
「優しさ」に負けるな、
我が道を進め、と言っている。


そんなこと
自分だったら出来るんだろうか。


「優しさ」が褒め言葉じゃない
という表現が
何度か出て来た。


ふと、「砧を打つ女」という
李恢成さんの小説を思い出した。


もう手元に本が無いから
うろ覚えだけれども、
優しいが故に
お母さんを不幸にしてしまう
お父さんが出てくる。



読みながら泣いて
読み終わって暫くしてから、
また泣く。



ところで私は今
ある人に触発されて
新しい創作(小説)を書いている。

その中に瀬戸内海の描写を
入れたのだけど、
昨日から読み始めたこの本が
瀬戸内海が舞台で、

更に、昨日読んだ漫画にも
瀬戸内の描写が。


本を読んでいると本当に
こういうセレンディピティが多い。

私、
真似していませんよ!
と言いたい。
だけど参考になった。
ありがたい。

話がそれたけど。


私の創作(小説)は
エッセイと比べると
人気がない。
スキ数やPV数だけを考えたら
書かない方がまだまし
なのかもしれない。


もっと言うと
読書記録である
今日みたいな記事は
ひどいものだ。


だけど私は
人さまに馬鹿にされるような報酬で
好きだから、の気持ちだけで
日本語教師を続け、
10年を過ぎたらようやく
人並みになった。


私の体調を鑑みて
産まないで堕ろしなさい、
と医者に言われた意見を無視し
大学病院で高額を払ってチビを産んで
今、後悔していないどころか
とても幸せだ。


もちろん周囲の理解と助けが
あってこそであって、
幸運なことであるし
感謝もしている。

noteも、
最初の頃は
どうするとPV数が伸びるよ、みたいな
記事にご縁があって

それには
「いつも同じテーマで書く」とか
「毎日書く」って
助言があった。

確かに正論だな。

だけど、私
これをやったら
noteを続けられない。

きっと苦しくなる。


読む方からしたら
たまったものじゃない
かもしれないけど、

好きなときにエッセイを、
好きなときに創作を、
好きなときに読書記録を書いて、
自由に自分本位にしている。


誰かのためじゃない。
自分勝手極まりないけれど
そんな中でも何か
人様のお役に立てることがあれば
いいなと思っている。


この本が教えてくれたように
自分が望むことをやって
生きていこう。

それが人様のお役に立つのなら
より熱心にやるのは
難しいことじゃない。


自分本位かもしれないけれど
それが一番
周りの人を救う
近道になるのかもしれない。


この本が教えてくれたように。

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