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創作①小説・詩

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素人ながら小説を気が向いたときに書いています。今のところ恋愛小説ばかりです。良かったら読んでみてくださいね!
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記事一覧

アダージョ完結、ありがとうございました。

そうよ♪わたしは♪ さそり座の♪おとこ♪ 他の記事と順番が 前後しましたが、 創作「アダー…

今日が終わるたび胸を撫で下ろすなんて、やめなくていい。

毎度の話ですが、 勤務校で教える日は 5時半に起き 朝ごはんを作り、お弁当を詰めて 急いでご…

【創作】アダージョ 高校生編 第12話(最終話)

弾き終わると思わず畳に倒れ込み、放心して板張りの天井を見上げた。父さんはいつの間にかいな…

【創作】アダージョ 高校生編 第11話

いろいろと調べること、やることがあって忙しかった。イギリスの大学は3年間だけれども、高卒…

【創作】アダージョ 高校生編 第10話

好きだから、ずっと一緒にいたいから、だから離れるんだ。 「え?」 翠は唖然として、返事の…

【創作】アダージョ 高校生編 第9話

お爺ちゃんが家元を引退することになった。 「そんな急に。こんなキリの悪い時ではなく、せめ…

【創作】アダージョ 高校生編 第8話

どうして、奏真。どうしてそんなニ箏が弾けるの。 4人で第一箏とニ箏の担当を、回によりミックスした「龍歌」。お母さんと優先生の「龍歌」は、一箏でもニ箏でも鳥肌が立って、目が潤んでしまう。 奏真の第一箏もさすがだった。「龍歌」の主役が龍だけじゃない。龍が悠々と飛び交う自然の端までが目に見えるような、広大な演奏。奏真ならではの「龍歌」だ。 だけど、3日目にお母さんと合奏する奏真の第ニ箏を、稽古場で聴いて胸が張り裂けそうだった。迷って、孤独で、行き場を無くした不安でいっぱいの龍

【創作】アダージョ 高校生編 第7話

東京にしては珍しく、雪がうっすらと積もっている。私の演奏を聴き終えた優先生は、何処か遠く…

【創作】アダージョ 高校生編 第6話

「大晴、助けてくれ」 部活の後、家に帰る前に大晴の家に寄った。夕飯の時間になってもまだ日…

【創作】アダージョ 高校生編 第5話

休み時間に片岡くんと話していたら、奏真とバスケ部の仲間4人組が、購買の袋を持って騒ぎなが…

【企画参加】鳩のうた

ぽっぽー、ぽっぽ ぽっぽー、ぽっぽ おはよう今朝も いい天気 いつも聞こえる 音楽を 君と…

【創作】アダージョ 高校生編 第4話

「それじゃあ、問1の①を片岡、②を川崎、③を......」 困ったな、頭が酷く痛む。昨日の合同…

【創作】アダージョ 高校生編 第1話

翠に追いつく前に、いつもは開いている門の鍵を錆びた音を立てて閉められた。 「翠!」 俺は…

【創作】アダージョ 第12話(一応最終話)

「演奏会のトリを、奏真くんの『藍と月』でお願いします」 稽古が終わった後で、凪先生に言われた。 「俺ですか」 「そう。『龍歌』がね、凄い仕上がりになりそうなの。だけど、あれが最後だと、心がザワザワして終わってしまうから、やっぱり最後の曲は幸せに締めたくて」 翠も凄いけど、大晴も頑張っているんだな。あの翠の演奏につられないようにするなんて、至難の技だ。 「だけど、あのインパクトのある『龍歌』の後だから、余韻が長引くと思うの。相当なプレッシャーがかかる。あの後で弾けるの