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会社員はつらいよ ep12【最終回:うつになってわかったこと】編

これは私の辛かった会社員時代の話である。
辛い、苦しい、ネガティブな感情に蓋をし続けていたあの頃。
これからはそんなふうには生きないぞという決意のためにこれを書く。



🌈 3年ぶりに復帰した時の話


▶️3年間の育児休暇

 私は、2人目出産後、約3年間も育児休暇を取得した。というのも、前回、長男を1歳1ヶ月で保育園に入れて復職した際、その1年間が地獄のように辛かったから。また、単純に仕事をしたくなかったから。だから、制度上の最大限の育児休暇を取得したのだ。

運良く、長女は最寄りの保育園の2歳児クラスに入園できたし、長男は学童に入ることができた。

なお、育休中に何度も会社を辞めようかと考えていたけれど、決断できなかった。別に私が仕事を辞めれば生活が困窮するわけではない。でもやっぱりお金に余裕がなければ幸せになれない気がして、最後にはやっぱり「辞めるのはもったいない」という考えに戻ってしまうのだった。


▶️準備万全の復職

 私は、前回、復職後に子供も私も体調不良で休みまくった(年間30日)苦い経験から、育休中から体調を整えていた。娘と一緒にベビースイミングに行ったり、保育園に入る1年前から週3回のプレ保育園のような所に預けて集団生活も経験させた。

夫や実母の協力体制も整えた。

また、会社はコロナ禍でリモートワークができるようになっていたし、出社する場合のオフィスも以前より近い場所に移転していた。

2人目の出産前よりも、環境は整った状態で復職を迎えたのだ。

だから、きっと以前よりは楽に働けるだろう、もしかしたら余裕で仕事を楽しめちゃうかもしれない。そんな期待も持っていた。


▶️ 約2ヶ月でうつ状態に

 そんな盤石な体制で迎えた復職だったが、私は全然余裕を持つことができなかった。

やはり3年のブランクは大きく、チームのメンバも変わっていたり、リモート対応により、使用するシステムも大きく変わっていた。

それでも私は入社16年目の社員である。大ベテランなのだ。
周囲からの見えないプレッシャーと、だが環境に慣れない焦り。
そもそも環境うんぬん以前に私は仕事ができない人間であるという自覚。

見えない期待とできない自分との溝がどんどん広がって、私はその奥深くまで沈み込んでしまった。

復職から2ヶ月経った2023年6月に、私は仕事どころか、生きていることさえギリギリの状態に陥った。


▶️ その後のこと、これからのこと

 その後、私は、約3ヶ月かけて自力で生きられる状態に戻り、その後も病状に波がありながら、現在も休職を続けている。

回復に向かいながら、本を読んだりして色んな考え方に触れ、今までの自分を振り返った。

今まで何度も「この仕事は向いていない」「もう無理だ辞めたい」と考える瞬間があった。なのに、 ’石の上にも3年’ だとか、 ’転職したら給料が下がる’ とか、 ’夢のマイホーム’ とか、 ’仕事も育児も頑張るお母さん’ だとか、何だかよく分からない、 ”いい人生風味のもの” に幻想を抱いて、「やっぱり辞めれない」という結論を出した。

でも、仕事のストレスから家族にイライラをぶつけてしまっていたり、ただ辛いだけの仕事を続けることが、どれだけ不幸なことなのかがわかった。だから、やっと退職を決意することができた。

今まで15年間、会社員でいた自分、最後には鬱になって退職を決意した自分、その全てをバネにして、これからは、ありのままの自分で生きていきたい。


最後までお読みいただきありがとうございました。

このシリーズは一旦終わりにして、また別のシリーズで私が鬱になるまでの2ヶ月間をもっと詳細に綴る記事を書いていきたいと思います。
(この記事を書いていて、もっと詳しく書きたくなったからです。)

次回のシリーズもぜひ読んでもらえると嬉しいです(・v・)ノ"

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