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時事ネタと昇進昇格アセスメント

新型感染症ですが一向に収まる気配がありません…。

2020年秋の段階では個人的に楽観視していました。1年後、つまり2021年の秋には平常運転の世の中になると思い込んでいましたが、しばらくの間、あらゆる分野に影響が続くものと思われます。

そんな中、受講者の皆さんからのご質問が増えています。

昇進昇格アセスメントのケーススタディ(演習)に取り組むとき、新型感染症という時事ネタを入れるべきか?

例えばグループディスカッションの席で「新型感染症の影響があるので、飲食店向けの与信リスクを高めに設定しましょう」

例えばインバスケット演習の指示文に「新型感染症の影響により、リモートワークが定着しつつある。よってA社へのリアルな訪問は控え、オンライン商談をお願いするように」

2020年の秋の段階では、受講者の皆さんに「このような内容は控えましょう」と発信していましたが、2021年の秋の段階で、ここまで影響が残っているとは…。

ということで、あらためて私たちのスタンスです。

新型感染症の時事ネタは原則、控えたほうが無難です。

では、非原則の場合って??

①インバスケット、面談演習、グループディスカッション、方針立案などのケーススタディが2020年秋以降、作成されている場合

②ケーススタディの内容(その企業の現状事業、新規事業など)が医療、衛生材料、医薬品の場合

③ケーススタディの設定状況で、明らかにソコを狙っている場合

①~③を受講者の皆さんの立場でなく、昇進昇格アセスメントの運営側の立場からみると以下のようになります。

「②や③を自ら射的にすることはありえない(正解を用意することが難しい、そして解答幅が大きく振れやすい)」「①については、作成する際、時事ネタを放り込むとケーススタディの寿命が短くなるので、極力、その影響がないよう留意する」

そして経験上、①についてはケーススタディの前提条件に文章語句で明示するでしょうし、開始前の説明案内の際に口頭で申し上げるようにしています。

新型感染症に対しては、あらゆる意見が飛び交っており、収束には遠い状況下、その影響が見通せない中で当該を織り込んで評価することはきわめてリスクが高い行為といえます。

このように私たちが実施している昇進昇格アセスメントにおいては、新型感染症の影響の扱いについて、自ら遠ざかるように設計、運用しております。

他のコンサルティングファームもおそらく、このようなスタンスで設計、運用しているのではと勝手に考えております。

ただ、そうはいってもね…。

最も確実な方法は、アセッサーに確認することです。

この場合、グループディスカッションや面談演習の直前にアセッサーに質問すると、確実にはぐらかされてしまいます。

なので、集合の場合、オンラインの場合を問わず、必ずオリエンテーション(開始の講義)の中で責任者のアセッサーに質問しましょう!

「今回のアセスメントで使うケーススタディの作成年度を教えてください」

これはダメですからね。

「ケーススタディは新型感染症の以前、以後を気にしなくていいですか?」

この質問がこれまで最高に本質的でした!

やはりこの質問の受講者の方、的を射た良質なアウトプット頻発でした。

話しは横道ですが、次の質問には注意しましょう。マイナス的にアセッサーの注目を集めます。

(インバスケット演習への質問)

「重要度や緊急度の優先順位はつけて処理したほうがいいでしょうか?」

「メール文の最初に挨拶は必要ですか?」


よろしければ、こちらも参考になさってください。

ということで、本日の記事はここまでとなります。またまた狭いニーズに対応する記事でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

そしてかなり前の記事、「インバスケットに正解はあるのか?」の中でご紹介したインバスケットの案件の例題、その案件のベストアンサーとか相対的にダメな解答は…。おそらく次々回の記事でご案内できればと考えております。

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