部下との距離感に正解はある?
部下との距離感に正解なんて…。
ただ、違和感を覚えてしまった人は相当数いらっしゃいます。
私たち昇進昇格アセスメントの世界では、年間500名~1000名の受講者の方を評価します。評価プロセスの中で実施する「演習」は、グループディスカッションやメール処理(インバスケット)、そして「部下面談」があり、受講者の方を上司、私たちアセッサーが部下となってロールプレイを実施します。
昇進昇格が決まるアセスメントの場、そして自身を担当するアセッサーを相手にロールプレイとなると、かなり緊張すること当然です。
その緊張に負けじと、事前に用意したシナリオ、事前に考えてきたスクリプトに沿ってロールプレイを開始します。
強張った顔、震える声、滲み出る汗、ロールプレイ開始の第一声、「は・は・は・はじめまして!」…。
こんな受講者の方に対して、ちゃんとしたコンサルティングファーム、まともなアセッサーであれば、笑顔で深呼吸を提案するものですが、かなりの確率でそのままロールプレイを続け、受講者の方を追い込んでいってしまう…。
ただ、受講者の方にも気をつけてくださいねといいたい点があります。
普段のようにやってください…。
普段、部下や後輩に気楽にコミュニケーションしている方は気楽に。一線を引いている方は距離をとって。パワハラ気味の方は強面で。揉み手と肩たたきが得意な方はさらに掌の摩擦と肩ポンを…。
いわゆる部下面談の「形」の部分は「個性」であって、そのものに是非はありません。
一方、部下面談の「中身」の部分は「部下育成の本質」であって、そのものの是非をまともなコンサルティングファーム、アセッサーは問うてきます。
私たちアセッサーが違和感を覚えてしまう人の全ては、次のような特徴があります。
部下面談の「形」で是を目指し、部下面談の「中身」で非になっていることを認識していない。
「形」で存在しない正解を探したり、自分でない何者かを演じたりしつつ、「中身」で間違っているアドバイスを行ってしまう。
例えると、強面でしゃがれた声が個性の受講者の方が、ハイトーンの猫撫で声でロールプレイを続けるものの、アドバイスは結局、「会社の方針を無条件で受け入れなさい」といったあたりでしょうか…。
言うは易く行うは難しですが、部下面談の出来栄えも昇進昇格アセスメントの合否を分けるポイントになります。
私たちのサイトにある部下面談のケーススタディ、私たちのAmazonkindle出版をご参考にしていただければ、この付近のニュアンスがと考えております。
ということで、本日の記事はここまでとなります。またまた狭いニーズに対応する記事でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
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