朝活古典:言志四録
「人を叱るというのは愛情だ」という言葉は、使いやすくて危険な言葉だと思います。
なぜなら、罵詈雑言でさえ肯定してしまうからです。
さて、指導者・管理者・リーダー・班長など、人をまとめる立場の人は、どのような心構えが必要なのでしょうか?
言志四録では、相手の言葉を受け入れられる存在であれと書かれています。
なぜなら、相手を受け入れないと、人から嫌われてしまうきっかけを作ることになるからです。
僕が新卒で入社した会社の部長は、人に理不尽で、自分に甘いタイプでした。
ある話し合いの場で、部長が仕切り役だったのに、
「俺は参加しているだけだから、リーダーはなりたい人がやればいいよ」
と吐き捨てたのです。
僕が会社を去るきっかけの出来事でした。
逆に、大学時代の研究室の教授は、僕を受け入れてくれる人でした。
悩みがあれば、最後まで聞いて共感してくれたのです。
教授には、お金がないときにはファミチキをご馳走してくれたり、お米を分けてくれたりと、悩み事を他人事にしない人でした。
今でも感謝しきれません。徳の高い人だったんだなと思います。
でも、他者を受け入れるって難しそうですよね。
自分にはない考えだから、拒否してしまいそうです。
僕が思う他者を受け入れるコツは、すべてを肯定しないということです。
共感できない考え、受け入れられない意見は流し、自分と共通するところを見つけてみる。
それでもダメなら、ほどよい距離感を保つ、離れるくらいでいいと思います。
受け入れる側も、受け入れられる側も心地よい関係になる社会は、今日の自分の行動で決まるのでしょう。