相手の期待することを言ってしまう
昔、ダニエル・キイスが好きでよく小説を読んでいた。
「アルジャーノンに花束を」が有名やけど、わたしは「24人のビリー・ミリガン」にめっちゃはまった。
「24人のビリー・ミリガン」は、多重人格(解離性同一性障害)の話で、一人の中に24人もの人格があるっていうことがとても不思議だった。
最近、マンガの呪術廻戦を読んでいて、「心の鏡」っていう短編を思い出した。
心の鏡は、「相手が望む人格になれる」能力がある少年の話。もうだいぶ前に読んだ話やから、細かいところまで覚えてないけど、いろいろ考える話だった。
呪術廻戦の主人公虎杖悠仁が、いつも相手の望む答えを完璧に言ってて、もしかしたらこの少年と同じような能力があるのかもしれないと思った。
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「相手の望む(期待する)ことが言える」っていうのは、HSPやエンパスの人ならよくあることなんだと思う。
病院での診察やカウンセリングでも、先生やカウンセラーが期待する(だろう)ことをつい答えてしまうことがある。
それが前向きなことなら、自分に暗示かけるみたいにできるからいいのかもしれないけど、「ほんとは自分がどう感じてるか?」が分からなくなるから、あんまりいいことじゃないんやと思う。
でも自分では無意識に言ってることが多いだろうから、変えようとしてもなかなか変えられないし、それなら、「自分は相手の期待することを言ってしまう時がある」っていうことを認識してるだけでも、だいぶ違うと思う。
あとは、自分の「好き嫌い」に正直になることだ。直感で「好き嫌い」を選ぶのが大事だと思う。