別れが受け入れられないとき
昨日は映画THE FIRST SLAM DUNKの2回目を見に行ってきた。前回は試合ばかり気になってリョータの話があんまり入ってこなかったから、今回はリョータの話を集中して見てきた。(ネタバレあります)
リョータは小学生のころ父親が亡くなって、3つ上の兄(ソータ)が父親代わりになってしばらく家族の支えになってた。
ある日、リョータと1on1の練習するって約束したのに、ソータが友達と海釣りに行ってしまったことに腹を立て、「もう帰ってくんな!」って言ったら、それきり海難事故で帰ってこなかった。
わたしは、父との最後の会話が「気をつけてな」「うん、ありがとう」だったので、父が亡くなったときはすんなり受け入れられたけど、もしケンカして酷いこと言ってたら、自分を責めて父の死を受け入れられなかったかもしれない。それぐらい別れ方って大事だと思う。
別れって悲しいけど、ネガティブなものじゃないと思う。ただ次の場所へ行くだけだ。
それでもなかなか別れが受け入れられないときってある。そういう時はすごく苦しい思いをする。
リョータもリョータの母も、長い間ソータの死が受け入れられなくて苦しんだ。
別れが受け入れられない時はすごく苦しい。
「受け入れて早く前に進まなきゃ」って思ってがんばっても、うまくいかないと受け入れられない自分を責めてしまう。
それだったら「自分は今は受け入れられないんだ」って思って、「受け入れられない自分を受け入れる」方がいい。
リョータと母親は、8年かかってようやくソータの死を受け入れることができたけど、もしかしたら一生受け入れられない事もあるかもしれない。
それでも、自分を責めなければ、受け入れられないなら受け入れられないなりに、楽しく生きていけるようになる。
苦しみはなくす必要はない。ただ抵抗しなければ慣れていくので、苦しみを抱えたままでも、生きるのが少しずつ楽になっていく。