チューリップの味を考えてみた
今週は料理の試作をがんばっています。
毎年、Christmas Food Art Party(クリスマスフードアートパーティー)というイベントを自主開催しているので、この時期は準備で大忙し。
『365日のあなたへ』というコンセプトで数日開催する小さな食体験イベントで、スノードームを開くところから始まり、一年を振り返るストーリー仕立てでお届けしています。
前菜からゆっくりと春夏秋冬の物語を堪能していただき、メインのお肉料理は、絵を描くように自由に盛り付けを楽しんでいただきます。
デザートは、お菓子やソース、旬の果物たちで仕上げるパフォーマンスを体験していただくというもの。
食べて終わりじゃないのがフードアート
食後も楽しんでいただくことがフードアートの醍醐味。
みなさんの食べ跡を写真に撮って、後日『食後アート』を制作しています。
Christmas Food Artは、料理を食べることによって、美しい作品を作り上げる参加型アート体験の真髄をお楽しみいただける特別な企画なんです。
閃きのビギナーズラックを経て
とまぁ……大枠は決まっているのですが、どんなメニューにして、どんな演出をするかは毎年、死に物狂いでアイデアを捻り出します。
パーっと閃く天才だったら良いのですが、閃きのビギナーズラックはもう使い果たしてしまったので、日々のネタ帳や写真を見返しながら考えています。
数年前は、もっと素早くアイデアが湧いた気がするのですが、昔より一つ一つのクオリティにこだわるようになったり、好奇心だけで突っ走るようなフェーズを終えて、地に足をつけてやっていきたいというプロ意識が育まれたのかもしれません。(ふふふん)
だから、毎日毎日、失敗と少しの成功を重ねて一喜一憂しています。
春に出会った大輪のチューリップ
今日のタイトルにつけた「チューリップの味を考えてみた」というのは、春夏秋冬から連想する前菜のうち、春のサラダのこと。
今年は春のはじまりに、友人のお店でいわれた言葉が印象的で、赤いチューリップの花から連想する一皿をつくっています。
「見たことないほど大きな花を咲かせてください。短い生命を楽しんで。」
この言葉のようなサラダに仕上げたいのです。
オランダではチューリップを食べるらしい
以前、Pinterestでチューリップをそのままサラダのように盛り付けた写真を見かけたのを思い出して、エディブルフラワーやハーブを探してみましたが、日本では食用チューリップは流通していないようです。
あっても、時期的に難しいですよね。(トホホ)
色々とリサーチするうちに、オランダではチューリップを食べるということを知りました。
行ったことがないし縁もない国なので、ネットでの情報なのですが、どうやらチューリップをサラダにして食べるのは日常的なことだそうです。
昔は球根も食べていたそう。
球根は、戦後の食糧難の時代に仕方なく食べられていたそうなのですが、近年でもフリットなどにして食べるほど一定数の人気はあるようです。
面白いなぁ〜っ。
知らない食文化を知ると好奇心が湧いてきます。
一体どんな味なんだろう。
花びらは、きっとエディブルフラワーのあの感じ。
花の種類によって、味や香りは確かに違うけど、繊維の感じや食感は想像できます。
球根は……?
でんぷんといえば、じゃがいも。でも、もっと近い食材があったような……あ!百合根!そんな連想ゲームを繰り返して、百合根をマッシュポテト風にしてみました。
今回は、赤い色に仕上げたかったので、ビーツと一緒に茹でて。
鮮やかな色とホクホクな香りと少しの粘り。なんだかいい雰囲気のパーツが出来上がりました。
まだ少し微調整をしますが、百合根とビーツのマッシュを中心に、赤い野菜を使って仕上げる予定です。
ふ〜っ、うまく仕上がるといいなぁ。試作の続きは、また書きますね。
ふふふん(鼻歌)
日々の試行錯誤はInstagramから、ご覧ください。
今年から、Instagramを毎日更新しています。料理×アートの制作過程・料理の知識を投稿しています。赤裸々な投稿を心がけているので、よかったら見にきてくださいね。
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それでは、今日はここまでです。明日もいい一日にしましょうね。
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2024/11/12
小山嶺子(シネマンマ)
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