比較競争のセカイから“私の豊かさ”のセカイへ
※8月12日に開催された樗澤明子(以下メイコ)さん主催JAYのトークイベントの内容です
メイコ: JAYさんこんにちは、よろしくお願いします。
JAY: ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします。
メイコ: 私、この会を企画しましたメイコです。皆さんにまず、少しだけお話をさせてくださいね。このお話会を企画した背景を知っていただきたくて。今回の企画には、すでにJAYさんのことをご存じの方や、21日間のレッスンに参加されている方が多く参加してくださっていますよね。
JAY: はい、そうですね。
メイコ: 皆さん、JAYさんのマインドフルネスに触れて、何かしらの変化を感じて、もっとその世界を深く知りたいと思ったから参加を決めたのだと思うんです。私自身も、JAYさんのマインドフルネスを知ってから、毎日がすごく楽しくて、穏やかになったと感じています。特別なことがあったわけではないのに、何だか楽しい気分が続いているんです。
JAY: それは素晴らしいですね。毎日の楽しさと穏やかさを感じられるようになるのは、マインドフルネスの大きな効果の一つです。
メイコ: そうなんです。一瞬一瞬、この瞬間が続いていることが奇跡だし、ありがたさを感じることができるようになりました。この世界、マインドフルネスって本当にすごいんだなって心から思っています。
JAY: まさに、マインドフルネスの核心を理解されていますね。それが日常にどれだけ大きな影響を与えるか、感じていただけて嬉しいです。
メイコ: ありがとうございます。最初は自分が変わりたいと思って始めたんですけど、今では、この素晴らしい世界をもっと広げていきたいと感じています。私と同じように悩んでいる人たちにも、このマインドフルネスの力を知ってもらって、少しでも救われる人が増えたらいいなって。
JAY: その気持ちはとても大切です。自分が経験した良い変化を他の人にも伝えたいという思いが、また次のステップへの動機になることが多いです。
メイコ: そうですよね。これからも、JAYさんのお力を借りながら、こういった会を繰り返し開催して、もっと多くの人にこの世界を知ってもらいたいと思っています。今日はJAYさんのお話をたくさん聞けるのを楽しみにしています。
JAY: ありがとうございます。私も皆さんとお話しできることを楽しみにしています。それでは、始めていきましょうか。
メイコ: ありがとう、JAYさん。なんか嬉しいですね。JAYさんの話を聞いていると、本当に心が温かくなります。JAYさんは、マインドフルネスを主軸にしながらも、いろんなエッセンスを取り入れているんですよね?
JAY: そうですね、正確にはマインドフルネスだけではないんですが、主軸としてはマインドフルネスのエッセンスを大切にしています。僕自身、このマインドフルな世界を1人でも多くの人に伝えられたらなと思っていて。それが、だんだんと感染していくような感じなんですよね。
メイコ: 感染していく、ですか?
JAY: そうなんです。僕がこの考えを伝え始めて、少しずついろんな人に広がっていく。そして、その人たちが豊かに生きることができるようになると、またその周りの人たちにも影響が広がっていくんです。豊かさって人それぞれですが、僕の考える豊かな世界というのは、お互いにジャッジせずに受け入れ合い、認め合い、前向きで肯定的な影響を与えられる生き方です。
メイコ: 競争やお金、実績ではなく、心の豊かさを大切にするということですね。
JAY: そうですね。社会の中での競争やお金、実績とは別の、心の豊かさをみんなで育んでいけたら嬉しいなと思っています。そして、自分の周りの人たちが気づいたら、マインドフルネスという共通言語や、ジャッジしないという共通のルールを持っている人たちと集えるようになると、本当に温かくて優しい、思いやりに溢れる人間関係が築けるようになるんです。
メイコ: そういう人たちが周りにいると、本当に豊かな関係が築けますよね。
JAY: そうなんです。そんな世界をみんなと作っていけたらと思っていて、それを伝えられる人をもっともっと増やしていきたいと思っています。一緒に時間を共有することで、それが大きな世界になったらいいなと、日々活動しています。
メイコ: 今の時代って、豊かに生きるのが難しい世の中なんじゃないかなって思うんです。JAYさんはどう思いますか?
JAY: そうですね、今の社会は確かに豊かさを感じにくい時代かもしれません。例えば、一世代前の昭和の時代は、持ち家や車、家庭や庭付きの家など、みんなが理想とする明確なゴールがあって、それに向かって努力することが当たり前だったんです。でも、今はそのゴールが見えにくくなっていますし、答えもないからこそ、どう生きていけばいいのか迷ったり、何が豊かさなのかがわかりにくくなっているんですよね。
メイコ: 確かに、選択肢が多い分、迷うことも多いですよね。
JAY: そうなんです。今の時代に生きていることに気づいた上で、自分らしい生き方を見つけることが大事だと思います。自分のルールに基づいて生きることができると、他人との比較や競争から解放され、自分の軸で生きる感覚がつかめてくるんです。そうなると、幸福度がぐんと上がっていくと思います。
メイコ: そういう自分軸で生きることができると、本当に幸せになれますよね。
JAY: そうですね。今日はそんな話を皆さんにお伝えできたらいいなと思っています。ところで、メイコさんは最近、悩んだりモヤモヤしたりすることが少なくなったんですか?
メイコ: はい、少なくなりました。以前は結構そういうことが多かったんですけど、気づいたら少なくなっていました。
JAY: きっかけは何か特別なものがあったんですか?
メイコ: いえ、大きなきっかけはなくて、突然朝の散歩の時間にふと景色を見て、「めっちゃ幸せじゃない?」って思う瞬間があったんです。その瞬間から、いろんなことが急にクリアになって、JAYさんが言っているマインドフルネスの感覚が染み込んできたんだと思います。それまでは染み込んでいる感覚すらなかったんですけど、その瞬間から急にわかるようになりました。
JAY: それは素晴らしい経験ですね。そういう瞬間が訪れると、同じことが起きてもへこまなくなりますよね。
メイコ: そうですね、本当にその通りです。
メイコ: うん、確かに「染みていく」という感覚、大切にしたいですね。JAYさんがいつもおっしゃっていることですけど、わかってはいるけど、なかなかできないこともありますよね。
JAY: そうなんですよね。理解はしているけど、SNSなんかでつい他人と比較してしまったり、自分の軸で生きたいと思っていても、気づいたら他人の評価を気にして行動していたり。そういう心の癖ってなかなか直らないんです。でも、それをただ知識として知るだけじゃなく、感覚として自分の中にインストールされていく、染み込んでいくことが大切なんです。それが少しずつ起きると、自然に自分軸で生きられるようになるんですよ。
メイコ: そういう変化がゆっくりと起こることで、日常が豊かになっていくんですね。
JAY: そうです。急にパンと変わるようなことは、結局元に戻りやすいんですよね。だからこそ、僕は21日間のレッスンを作ったんです。それは、徐々に変化していく環境を提供するためです。変化が少しずつ起こることで、持続的な成長が可能になるんです。
メイコ: なるほど、だから21日間のレッスンなんですね。
JAY: そうです。ところで、皆さんも何か質問があれば、ぜひチャットに書いてみてください。今リアルタイムで参加している方がいれば、質問やテーマを教えていただけると、それに沿ってお話しできますので。
メイコ: 皆さん、ぜひ質問を書いてみてくださいね。
JAY: そうですね、ちなみに今日、母親と話していたんですけど、最近「海外に行き過ぎじゃない?」って言われたんですよ。もう少し日本にいた方がいいんじゃないかって。でも、親心として、子供に対する心配はわかるし、それが愛情の表現だというのも理解しています。
メイコ: 親としては、心配してしまうんですね。
JAY: そうですね。母親が「子供たちがもう少し大きくなったら、大事な時にいないのはどうか」と言ってきました。それで思ったんですけど、親って自分の価値観を子供に伝えたい生き物なんですよね。でも、日本にいた方がいいのか、海外にいた方がいいのか、正直誰にもわからないんです。
メイコ: 社会の一般的な価値観では、家族と一緒に過ごす方がいいとされるかもしれませんね。
JAY: そうなんです。でも、僕は自分のスタイルを大切にしていて、パパが楽しそうに生きている姿、一生懸命楽しんで仕事をしている姿を見せることが大事だと思っています。それが良いのか悪いのかは誰にもわかりませんが、僕の今のスタイルを変えるつもりはないんです。それを見て、子供たちがどう捉えるか、どんな影響を受けるかは、彼ら自身の経験から学んでいくことだと思っています。
メイコ: JAYさんの生き方が、お子さんたちにとっても重要な影響を与えているんですね。
JAY: そうですね。僕自身も親から「こうすべきだ」という価値観を強く植え付けられてきたので、その影響があるんだと思います。でも、最終的には自分らしく生きることが、家族にとっても良い結果をもたらすのではないかと信じています。
JAY: 今でも、親が「こうした方がいいぞ」って言ってくるんです。会うたびに父親も母親も同じようなことを言ってくるんですよね。うちの親は教育熱心で、愛情がたくさんあるんだろうなと感じます。ただ、彼らには彼らなりの理想があって、自分たちの価値観が正しいんだと信じて、伝えてきます。ありがたいとは思うんですけどね。
もちろん、親がそう思うのは、自分たちが正しいと考えているからなんですよね。もし「あなたがそれでいいと思ったらそれでいいんじゃない」といった考え方をしていたら、「もっと日本にいなさい」なんて言ってこないはずなんです。今日、改めて感じたんですが、子供の頃からそういう親の価値観がすごく刷り込まれてきたんだなと思いました。
今でも、彼らはそれが正義だと思って伝えてきますが、それに対して私はネガティブな感情は持っていません。ただ、「そうかもしれないね」と思う程度なんです。でも、その背景には、自分の中にあるルールが親の影響や、子供の頃に育った環境、近くにいた大人たちから強く影響を受けていることがあると思います。
大人になると、自分が本当に幸せになるための生き方が何なのか、迷い始めることがありますよね。子供の頃は親が言うことが正しいと信じて、それに従っていました。でも、社会に出ていく中で、ふと「あれ?これが本当に私が求めている生き方なのか?」と疑問を持つようになるんです。
その疑問が生まれると、自分らしさと親や社会が求めるものとの間にギャップが生まれてきます。そして、そのギャップに気づけるかどうかが非常に大切なポイントなんです。もし気づけたら、「これって自分らしくないかも」と感じることができて、少しずつそこから離れていくことができます。でも、気づかないままだと、その渦中にいる時にはなかなか抜け出せないんですよね。
今日、母と話していて、やっぱり親というのは自分の価値観を強く持っているんだなと感じました。私がどれだけ自分らしく生きようとしても、親の影響というのは大きいものです。ただ、今の私はもうその影響を受けることはなく、自分軸で生きていますので、母が「もう少し日本にいた方がいい」と言っても、「そうだね」と聞き流して終わりにしています。
でも、そんな話を通じて、気づくことから全てが始まるんだなと改めて感じました。だから今日は、母との会話を通して、自分がどう生きるか、どうやって親の価値観から解放されて、自分らしい生き方を見つけるかということを考えていました。
それに関連して、もし何か質問があればぜひ聞いてくださいね。最近、何か困っていることや課題に感じていることがあれば、どんどんシェアしてもらえると嬉しいです。それと、最近友達と話していた時に、少し鬱っぽくなっていると聞いたんですよ。
その時も豊かさについての話をしました。今の時代、自分の生き方や豊かさに迷いやすい時代だと思うんです。だからこそ、自分にとっての豊かさの定義をしっかりと持っておくことが大事だと感じています。それがあると、生活がすごく生きやすくなるんですよ。
メイコ: 自分にとっての豊かさを定義することが、迷いを減らす鍵になるんですね。
JAY: そうです。今の社会では、豊かさというとお金を稼ぐことや、競争に勝つことが重要視されています。特に日本の資本主義社会では、お金や地位、ステータスを持っていることが豊かさだと考えられています。だから、自然とそういうものに憧れたり、そうなりたいと思ってしまうことも多いんです。
でも、本当の豊かさって人それぞれなんですよね。だから、自分にとっての豊かさの定義を、社会の豊かさとは別にしっかりと持つことが重要です。例えば、自分だけの好きなことをする時間を増やすことが豊かさだと考えると、それだけで生き方が豊かになります。
メイコ: 自分だけの好きなことをする時間ですか?
JAY: そうです。例えば、私はYouTubeを見るのが大好きで、仕事をしているか、ゴロゴロしながらYouTubeを見ている時間が長いんです。最近では、やる気が出ない時はほとんどの時間をゴロゴロしてYouTubeを見ています。それが自分にとって豊かな時間だと思っているんです。
メイコ: それがJAYさんにとっての豊かさなんですね。
JAY: そうですね。以前は、YouTubeを見てゴロゴロしていると、自分を責めてしまうこともありました。「こんなことしてる場合じゃない、何してるんだ」と思っていました。でも、今ではその時間が好きだと思えるようになりました。好きなことをする時間がたくさん取れる生き方は、すごく豊かだと思っています。
例えば、私は海外でフラフラしながら仕事をするのが好きです。それも私にとっての豊かさの一つです。こうした時間を持つことで、心が満たされるんですよね。だから、自分が何をしている時に豊かさを感じるのかを見つけることが大切なんです。これが、豊かな生き方の一つのアイデアだと思っていただければと思います。
メイコ: なるほど、自分の豊かさを見つけることが大切なんですね。私も考えてみたいと思います。
メイコ: なるほど、JAYさんの話を聞いていると、豊かさってすごく身近なところにあるんですね。ライフスタイルを大きく変えなくても、例えば好きな音楽を聴く時間も豊かさの一部なんですね。
JAY: そうなんです。例えばですが、好きなバンドがあって、ライブに行くことができる時間があるとかって、それだけでとっても豊かだと思うんですよ。豊かさっていうのは、手に入れるのが難しいものではなくて、実はすごく身近にあるんです。でも、自分の頭の中のおしゃべりが、それを否定してしまうことがよくあります。
なぜかというと、私たちの自動思考の中では、社会的成功を目指すことが正しいと思い込まされているからなんですね。特に昭和生まれの方は、そういった価値観が強く刷り込まれているんです。平成の時代でもそうですし、今でもその影響は残っています。だから、そういった思考と自分を切り離すことが、とても重要なんです。
メイコ: 自分の思考と切り離す…それって難しそうですけど、どうしたらいいんでしょうか?
JAY: そうですね、考えすぎると、特にネガティブな方向に考えがちなので、できるだけ考えすぎないことが大切です。もちろん、前向きな思考はいいんですけど、ネガティブなことに囚われないようにするのがポイントです。頭の中のおしゃべりを信じすぎないことが大事ですね。みんな「こうだろう、ああだろう」とか「こうするべきだ」とか、他人の評価や社会的な基準に囚われがちですけど、それって本当に信じるべきものではないんです。
メイコ: なるほど、思考と自分を切り離すことが大切なんですね。
JAY: そうなんです。思考と自分をしっかりと分離して、頭の中で何か言っているな、くらいの距離感を持つと、とても生きやすくなります。何が良いかって言われると、具体的には言いづらいんですが、それが少しずつ分かってくると思いますよ。
メイコ: なんだか、少しずつ理解できそうな気がします。親子関係や家族に関してもう少し聞きたいです。
JAY: 娘や家族、パートナーって、まさにラスボスみたいなもので、すごく難しい関係ですよね。でも、無理に改善しようとする必要はないんです。むしろ、「私の愛が強すぎるんだ」くらいに思っておくといいんです。娘との問題も、母の愛が大きすぎるだけで、それは自然なことですから。
未来の心配をしすぎるのも、理解はできますけど、必要ないんですよ。自分の子どもなんだから、自然と育つんです。だから、未来の不安は手放しましょう。僕も、日本にいる時に、家族のことで悲しくなる瞬間があります。特に、うちの妻が次女をひいきしている姿を見ていると、長女がかわいそうに思えてしまうんです。妻は長女に厳しく接することが多いので、それが余計に気になってしまうんですよね。
でも、これって僕のフィルターを通して見ているだけで、実際には長女はそれをあまり気にしていないんです。何度言っても、長女は受け流していて、妻が怒っても全然気にしていないんです。それでも、僕は勝手に長女がかわいそうだと感じてしまうんですよ。それは、たぶん自分の過去の経験や、未来のことを考えてしまうからなんですね。このままで大丈夫かと考え出すと、モヤモヤが始まります。
でも、そういう時には、「あ、またやってるな」と気づいて、その考えを切り離すんです。このままで大丈夫だ、これで最善なんだと。自分の子どもだから、何も変えなくても大丈夫だと信じることが大切なんです。何かを変えなきゃと思うから、ネガティブに捉えてしまうんですよね。でも、もしかしたら、今の状況がベストなのかもしれない。
メイコ: そうですね、何かを変えなきゃと思うことが、逆にプレッシャーになっているのかもしれませんね。
JAY: そうなんです。特に、長女はパパのことが大好きなんですよ。妻が厳しくしている分、長女は僕に甘えてくるんです。それが、今の状況でいいのかもしれません。娘との関係は難しいですが、やっぱり「このままで大丈夫だ」という言葉を自分に言い聞かせるのが大事なんです。毎回自分に「これで大丈夫だ」と思わせることが、コンパッションですね。世界は意外と大丈夫なんだということに気づけると、気持ちが楽になります。
メイコ: 確かに、少しずつ状況が変わっていくんですよね。
JAY: そうなんです。時間が解決してくれることも多いですから。子どもたちも少しずつ大きくなっていくし、1年ごとに状況も変わっていきます。最終的には、娘は娘の人生を生きるわけですから、あまり介入しすぎずに、境界線を守ることが大切だと思いますよ。
メイコ: 家族って本当に難しいですよね。特に、自分の境界線と相手の境界線をしっかり分けておかないと、お互いに踏み込みすぎてしまいますね。
JAY: そうなんです。家族に対しても、自分の境界線を守ることは非常に大事です。自分の心や体、生活環境、生き方は、誰にも侵害させないという姿勢が必要なんです。境界線をしっかり守らないと、不平等な関係や仕事の押し付けなどが起こりやすくなります。だからこそ、きっぱりと「ノー」と言える強さを持つことで、自分を守ることができるんです。
家族であっても、相手の境界線を尊重し、自分も相手の境界線に踏み込まないことが大切です。娘には娘の境界線を守らせるべきですし、それができるようになると、関係がもっと健全になるんじゃないかなと思います。夫婦間や親子関係でも同じで、これができると問題が少なくなるかもしれません。
メイコ: そうですね、毎日ご機嫌に生きることができると、悩みも減っていくのかもしれませんね。
JAY: その通りです。毎日ご機嫌に、ただひたすらご機嫌に生きることができるようになるには、少し練習が必要かもしれませんが、それが可能なんだと僕は信じています。私たちは、ネガティブにモヤモヤしたり、落ち込んだりする必要がないのに、どうしてもそうなってしまうことがあります。それを払拭するために、外側の世界を整えることが大切だと思いがちですが、本当の豊かさは内側から生まれるんです。
メイコ: 内側の豊かさが外側に影響を与えるということですね。
JAY: そうです。外の世界は、内側の投影だと考えています。内側が満ちていて安心できていれば、外の世界も自然と満たされていくんです。外側をいくら変えようとしても、本質的な変化は起きません。例えば、お金があれば幸せになれると思い込むかもしれませんが、実際にはそうじゃないんです。本質的には、内側を整えることが重要なんです。
私がマインドフルネスや潜在意識を学んだことで、内側に変化が起きました。その結果、人間関係や生き方が大きく変わり、外の世界も変わっていったんです。お金に関しても、以前はガリガリと売り上げを目指してスタッフを雇ったりしていましたが、その時よりも今の方が心が豊かです。
メイコ: 内側の豊かさが外側に現れるというのは、すごく深いですね。
JAY: そうなんです。心の豊かさが外の世界に反映されると、本当に豊かさを実感できます。だから、まずは自分の内側を豊かにしておくことが大切だと思っています。それが、結局は外の世界にも良い影響を与えるんです。
メイコ: 今日、仕事のクラスでとても素敵な瞬間がたくさんあって、感動して号泣してしまいました。JAYさんの話を聞いて、前向きな時間を過ごせたんだなって、改めて思います。
JAY: それは素晴らしいですね。感動する瞬間って、本当に大切ですよね。最近、ユキさんも涙もろくなったって言ってましたよね。私のツアーに来てくれたことがきっかけで、みんなにいろんな変化が起きているみたいです。特にユキさんは、大きな変化の過渡期にいますよね。
仕事を辞めるっていう決断をしたことも、長い間悩んでいたことだと思います。それが必ずしも全て良いとは限らないかもしれませんが、ずっと辞めたかった仕事をやっと手放せたというのは、大きな一歩ですよね。手放すことは、やはりマインドフルネスを深める上で重要なテーマです。仕事や人間関係など、何かを手放すことで、自分の貴重な命の時間をどう使うかを見つめ直すことができるんです。
メイコ: そうですね、毎日の時間がとても貴重だと感じます。
JAY: そうなんです。日々、私たちの時間は限られていますから、何にその時間を使うかがとても重要です。急に変えるのは難しいかもしれませんが、自分の思い込みを手放せば、実はもっと自由に生きられるんです。自分のセルフイメージや「こうあるべきだ」という思い込みが、理想の生き方を阻んでいることが多いんですよ。
過去も未来もなく、今この瞬間しかないと気づけば、行動を変えるだけで人生は変わっていきます。実際には、過去に縛られる必要はなくて、今日何をするかが重要なんです。でも、多くの人が過去の経験や思い込みに引っ張られてしまうんですよね。
メイコ: それを切り離すことができれば、もっと自分らしい生き方ができるんですね。
JAY: そうです。自分のセルフイメージを切り離して、これからどう生きたいかを考えると、とても良い方向に進んでいけます。少しずつ行動を変えてみるだけでも、大きな変化が起こることがあります。ユキさんの例を挙げると、内側が整ってくることで、これまでできなかった選択ができるようになるんです。
例えば、仕事を辞めて与論島に一人で旅行に行くなんて、以前のユキさんでは考えられなかったことです。でも、今ではそれができるようになっていて、それが本当にしたかったことだと気づいているんですよ。こうして、自分の命の時間を自分の好きなことに使うことで、もっと豊かに生きられるんです。
だから、21日間のレッスンでも「できることを増やすのをやめて、楽しいことを楽しむ時間を増やそう」というテーマがあります。スキルアップや未来の準備も大事ですが、楽しいことをしていると、自然と上手くなるんです。本当に自分が楽しいと思えることに時間を使うことが、心の豊かさを育む鍵なんですよ。
メイコ: それを聞いて、自分ももっと楽しいことを見つけてみたくなりました。
JAY: そうですね。もし楽しいことが全然見つからないとしたら、少し心のリハビリが必要かもしれません。ユキさんも最初は「やりたいことがわからない」と言っていましたが、少しずつ自分の心を取り戻していく過程で、それが見えてくるんです。自分の心に触れて、楽しいことを見つける時間を大切にしてくださいね。
メイコ: JAYさん、いろんな景色を見たいとか、新しいことに触れたいという気持ちが大切なんですね。心が触れるものをしっかり観察できるようになると、自分の好きなことが少しずつわかってくるんですね。
JAY: そうなんです。好きなことって、何も大げさなものじゃなくていいんですよ。美味しいものを食べることとか、好きな人に会うこと、新しいものを見たいとか、新しい趣味を始めたいとか、歌が好きとか、そういうシンプルなことで十分です。そういう時間を増やしていくことがとても大切なんです。
つい、生きるために頑張りすぎたり、スキルアップのために今を犠牲にしがちですが、未来のためにも、今を満たすことがすごく重要なんです。毎日を満たしていくことで、結果的に未来も満たされるんですよ。昔は僕も、スキルアップや勉強に一生懸命取り組んでいましたが、今では全く勉強しなくても、自然とスキルがアップしている気がします。
メイコ: 例えば、どんな風にスキルがアップしていると感じるんですか?
JAY: 例えば、21日間レッスンのウェブサイトを作る時、すごく一生懸命に作ったんです。誰にもわからないような細かい部分までこだわって作ったら、その過程で自然と技術が向上していたんですよ。後輩から「その技術を活かして仕事をお願いしたい」と言われた時、結果的にそれが仕事になったんです。
未来のために無理して学ぶのではなく、今心が踊ることに時間を費やすと、内側が満たされて、それが外に反映されていくんです。たとえば、夜勤でご主人がいない日は、一人で行きたいお店に行って、好きなものを食べる。それも素晴らしいことです。
メイコ: それって、本当に自分を満たすことなんですね。
JAY: そうです。自分を満たすことに集中すると、結果的にそれが誰かの役に立つんです。私たちはよく「人のために生きなさい」と教えられ、自分を犠牲にしがちですが、まずは自分を大切にすることが一番重要なんです。不平等な取引や自分を損なうようなことはしないように、自分の心と体を大事にしてください。そうすることで、物事が意外とうまく回り始めるんです。
メイコ: そうですね、無理せず自分を大切にすることが大事なんですね。
JAY: そうですね。なんだかこのトーンで話していると、眠くなってきますね(笑)。時間も過ぎてしまいましたが、マインドフルネスが身についてくると、他人の喜びや幸せに対して妬みや嫉妬がなくなり、その喜びが自分の心に染み込んでくるようになるんです。自分を責めることが少なくなると、妬みや嫉妬も緩んでいきます。
メイコ: 自分を責めないことが大切なんですね。
JAY: そうです。自分を責めずに、自分を大切にしていくことが、結果的に心の平和につながるんです。
メイコ: JAYさん、今日も瞑想を60分間されたんですね。でも、瞑想がうまくできたかどうかを気にすることって、結構多いんでしょうか?
JAY: そうなんですよ。瞑想の後で「うまくできませんでした」と言われることがよくあります。でも、実際には「うまくできない」なんてことはないんです。例えば、瞑想中に寝ちゃったら、それはただ単に睡眠が足りていないということですし、思考がたくさん出てきても、それが普通なんです。瞑想中に思考が全く出てこなかったら、それこそ異常ですからね。
メイコ: なるほど、思考が出てくるのが当たり前なんですね。
JAY: そうなんです。瞑想中に目を開けちゃうとか、集中できないとかも、普段頑張っている証拠なんです。それを悪いことだと思う必要は全くありません。実際、「できる」「できない」なんて自分で決めているだけで、そんなことは本当は存在しないんですよ。
最近の脳科学でも、「自由意思がない」という考え方が話題になっています。例えば、カレーパンを食べたいと思って買っているように感じても、実はそれは後から頭の中で処理しているだけなんです。脳の働きとして、私たちは実際に行動した後で「こうしようと思った」と思い込んでいるだけなんですよ。
メイコ: それってすごく興味深いですね。私たちは、自分の意思で選択していると思っていたのに、実はそうじゃないかもしれないなんて。
JAY: そうなんです。動物なんかも同じように、本能で生きていて、後付けで思考を感じているように、人間も同じかもしれません。科学者たちは、体の動きが先で、その後に考えた気持ちになっていると考えています。だから、犯罪者が犯罪を犯すのも、その人が我慢できなかっただけではなく、行動が先にあり、後からそれを理由づけしているのかもしれないんです。
メイコ: それだと、人間の行動についての考え方が大きく変わりますね。
JAY: そうなんですよ。だからこそ、あまり考えすぎずに、心の赴くままに選択していくことが大切なんです。自然と行動することが、実は本当の自分らしい生き方かもしれませんね。
JAY: 脳波がついてきているっていう考えがあるんですよね。それが実際にあり得るんじゃないかって思うんです。行動する前に思考しているように感じているけど、実はその逆で、行動が先で後から考えたように思い込んでいるだけってことです。
メイコ: なるほど、行動が先で、後から思考がついてくるということなんですね。
JAY: そうなんです。世の中って、わからないことだらけなんですよ。特に人間のことや自分のことって、実はわからないことが多いのに、わかったつもりになって「ああでもない、こうでもない」って頭の中で考えています。でも、そんな的外れなことを考えるより、楽しいことをする方がいいんです。それがマインドフルネスかって言われると、ちょっと怪しいかもしれませんが(笑)。
でも、そうすることで人間関係や生き方、自分の人生が豊かになっていくんですよね。ただ、これはあくまで僕の考えですから、正解かどうかはご自身の中で見つけてください。
メイコ: ありがとうございます、JAYさん。たくさんのお話をありがとうございました。
JAY: こちらこそ、メイコさん、こんな素敵な機会を作ってくださってありがとうございます。アーカイブを見ている方々も、もう寝ちゃってるんじゃないですかね。これを子守歌にしてリラックスしていただけたらいいなと思います。
実は、僕のコンテンツって、ソルフェジオ音楽のようにリラックス効果があるものだと勝手に思っているんです。なので、これを聞いて緩んだり、寝ちゃったりするのが正解かもしれません(笑)。ということで、ありがとうございました。
メイコ: 皆さん、遅くまでありがとうございました。またこういった会を企画すると思いますので、その時は新しい方々にもこの世界を広げていけるように、ぜひ皆さんのお力を貸していただければと思います。ありがとうございました。
JAY: おやすみなさい、またね!
メイコ: おやすみなさい。
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