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大地の芸術祭へ


2024年10月13日(日)

新潟へ。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」(https://www.echigo-tsumari.jp/)を見に行く。
コシヒカリで有名な魚沼市があるエリアの、十日町市と津南町の各地に作品が展示される、3年に一度の芸術祭だ。
コロナの影響で2021年から2022年に延期になった前回、初めて参加した。
その時はどうやって行ったっけな。
行きはバスで帰りは新幹線だったか。
とにかく、楽しかったんだけど、地域に点在する色んな作品を見るには、現地での移動が大変で、これは車の方が良いなと強く思った。
それで今回は東京から車で行ってみた。

ちょうど一年前も、10月の三連休の中日に芸術祭に行っていた。
その時は群馬の中之条ビエンナーレ。
高速がとんでもない渋滞(ニュースで見るような30kmとかの)で、三連休の中日に車で出かけるのは良くないなと思った気がする。
でも一年経ったらまた同じことを繰り返してしまう。
人は学ばない。

普通なら十日町まで片道3時間半ぐらいなんだけど、普通の渋滞に加えて事故渋滞もあり、休憩を含めて、行きは6時間弱かかった。
帰りは5時間ぐらい。
ヤバいやん!
1人だとツラかっただろうけど、今回は3人で行ったからなんとか精神的には大丈夫だった・・・。
でも、体力的には結構キタ。
最後帰って来たら、気が抜けてフニャフニャになった。

レンタカーなので出発と返却の時間制限もあり・・・
あっちに居たのは2時間弱だったなぁ。

やっとの思いでたどりついて食べた、十日町名物のへぎそばの美味しかったこと、美味しかったこと・・・。
「越後十日町 小嶋屋」というお店(https://hegisoba.co.jp/
へぎそばはそば粉のつなぎに海藻の布海苔(ふのり)を使っているらしい(https://www.tokamachishikankou.jp/special/hegisoba/)。
コシの強さと滑らかさも良いけど、何よりその見た目、盛り方が美しい。
着いたのが14時頃でお腹もペコペコだったので、心底感動した。
人生でへぎそばを食べる機会はこれからもあるだろうけど、食べる度に今日のことを思い出すだろうし、今日より美味しいへぎそばは無いのでは?という気がする。

写真の越後妻有里山現代美術館は、多くのお客さんで賑わっていた。
小さい子どもから、お年寄りまで、本当に老若男女。
写真に写っている中央のスペースは、真ん中に水が張られていて、その周りでのんびり過ごせるようになっている。
休日に、アートに囲まれてみんな思い思いに過ごす良い時間が流れていた。
豊かだった。
東京の美術館ではまず見ることのない光景。
こうして生活の中にアートがそっといてくれることが好きだなぁと思った。

今回見に行った一番の目的は、昨日も展示を見に行っていたLiisaさんの作品(https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/labyrinth-of-memories/)だった。
ほとんど時間がなくなってしまったけど、がんばって見に行った。
枯木又という山の中の集落で、廃校となった小学校を活用するプロジェクト(https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/karekimata_project/)の一環で、小学校の教室を3部屋使った、大がかりなインスタレーション作品を展示していた。
長い時間の蓄積した木造校舎の中で、窓の外に見える緑の木々のみずみずしさと、そして廃校の寂しさと、見事に調和した美しい作品だった。
見に行って良かった。
そして、昨日のギャラリー内での展示との対比を体感できたことも良かった。
きっと、彼女はここからもっと羽ばたいていくことだろう。
彼女の制作人生の中での重要な一瞬を見れたと思う。
作品そのものの良さに加えて、そういう意味でも見に行って良かったと思った。

この無茶なスケジュール、そしてたどり着いた美しい作品。
いつまでも覚えていることだろう。
良い想い出が出来た。

帰りに、小学校のそばに停めた車に向かうと、車の真ん前に黒猫が座っていた。
毛が長く、太い尻尾が特徴的な子だ。
飼い猫らしく、フワフワの毛で赤い首輪をしていて、こっちの姿を見付けると、カワイイ声でしきりに「ニャー」と言う。
ここに来たみんなに挨拶してるのかなぁ。

改めて、アートが地域に溶け込んで、僕らみたいな外から来た人を温かく受け入れてくれ、地域がちょっと元気になれる、そんな良いイベントだなぁと思った。
次はまた3年後。
あの猫ちゃんともまた挨拶できると良いなぁ。
元気でな。

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