山下港

東京大学先端科学技術研究センター 専門は細胞を計測するバイオテクノロジー サイエンスと…

山下港

東京大学先端科学技術研究センター 専門は細胞を計測するバイオテクノロジー サイエンスとアート なんやかんや作ったり、展示を企画したりするのが好きです。

最近の記事

総じて良いことばかり起こった日だ

2024年9月19日(木) 日本語で「お先にどうぞ」は、英語で"After you." 直訳すると「あなたの後に」といったところ。 日本語では相手に焦点が合っていて、相手が自分の先に行って下さいと言うのに対して、英語では自分に焦点が合っていて、自分が相手の後に行くと言う・・・? かと思ったけど、言葉として残っている部分は「("自分の")お先にどうぞ」、「"あなた"の後に(行きます)」だから、英語の方が相手目線な気もする。 むむ? 詳しいことは分からないけど、日本語と英語でほ

    • 後悔に後悔を重ねる

      2024年9月18日(水) 黒いズボンの上に味の素が散らばった。 その時の写真。 なんだか美しいと感じる。 味の素の粒は細長くて大腸菌みたい。 塩じゃなくて味の素という所に心のどこかをくすぐられる。 うちのおばあちゃんは漬物を食べる時、漬物をつけるしょうゆに味の素を入れていた。 そのせいで僕は、漬物は味の素で食べるものだと思って育った。 何故か味の素みたいな化学的な調味料が化学調味料とか言われて批判されるような時代になったけど、ただのグルタミン酸ナトリウムになんの罪があるの

      • 頑張り過ぎない程度に頑張りたい

        2024年9月17日(火) 疲れた・・・休みたい・・・と思いながら研究室に行く。 帰省にしろ旅にしろ、休日に遠出した後の平日はツラい。 でも、いつもは夜行バスを使う帰省が、今回は新幹線(しかもグリーン席!)だったので、疲労はいくらかマシなんだろう。 病は気からと言うけど、疲れも気からなんだろうな。 帰省して非日常にいる間はテンション上がってて元気だけど、帰ってきてスイッチが切れると一気に疲れが出る。 最近、「脳疲労」という言葉を知ったけど、それも似たようなことなのかもしれ

        • うぐいすボール

          2024年9月16日(月・祝) 帰省、3日目。 高野山へ。 人生3回目かなぁ。 高野山、好きなんやよなぁ。 久々に行ってみると、山を登っていった先に、あの山上都市が広がっていることのが不思議さを改めて感じた。 車も無い昔から、よくこんな所を開発してきたよなぁと思う。 阿字観という真言宗の瞑想の体験をして、奥の院に行った。 高野山の中でも奥の院、奥の院の中でも最後の橋を渡ってからのエリアは、また寄り一層空気が違う気がする。 何か、大きなものの存在を感じて、身が引き締まる

        総じて良いことばかり起こった日だ

          南大阪がまた好きになる。

          2024年9月15日(日) 帰省、2日目。 普段とペースが違う。 友達と田尻漁港の朝市や田尻歴史館、もっと実家寄りのスポットいくつかを回った。 こんなに色々、南大阪のスポットをまとめて訪れたのは初めてで、改めて、南大阪の魅力を知ることができたと思う。 田尻漁港の朝市は久々に来た気がするけど、賑わっていて驚いた。 駐車場がほとんどいっぱいになるぐらい。 楽しかった。 やっぱ市場には活気が無いと。 売っているものは、アナゴ、ガッチョ(メゴチ)、タコ、タチウオ、ハモ、ウオゼ、

          南大阪がまた好きになる。

          美味しいものを食べて幸せになる。

          2024年9月14日(土) 大阪にて、1日目。 最寄り駅から実家へと帰る道。 子どもの頃は賑わっていた記憶がある商店街は、前よりも空き地が増えた気がする。 以前空き地だった所には家が建ち始めていたりする。 お店が潰れ始めて、寂れていっているなぁと思っていたけど、更に段階が進んだような気がする。 でも住宅になるということは住居の需要はあるということだろうし、人が減って寂れていっているという感じではない。 むしろ人は増えている? それでもお店が無くなっていくということは・・・住

          美味しいものを食べて幸せになる。

          祭の前

          2024年9月13日(金) 近所の神社でお祭りが始まる。 僕は大阪に帰るから参加できないけれども・・・。 夜、神社に行くと色々と準備が整っていた。 いよいよ始まるぞって感じがする。 能舞台。 誰もいない舞台が明かりで照らされている。 静かな夜の神社の中、緊張感をはらんだその空間に、ジワジワと興奮を覚える。 かすれた松の絵、深く黒い色になった木。 いつからあるんだろう? 江戸時代? ずっと毎年の祭の熱気を見てきたんだろうなぁ。 良き時間になりますように。 祈念。 来年は

          決定的瞬間

          2024年9月12日(木) 研究室の窓を見ると、網戸にアブラゼミが止まっていた。 おぉ。 初めて、止まっているセミを裏側から見た気がする。 気がするっていうか、絶対そうだろう。 世の中に、止まっているセミを裏側から見たことがある人が、一体どれだけいるのか。 これは、決定的瞬間だ・・・っ! アンリ・カルティエ=ブレッソン。 ちなみに、「決定的瞬間」は英語版の彼の写真集で付けられたタイトルで、彼自身の言葉ではないらしい。 その写真集のフランス語の原題は『Images à la

          決定的瞬間

          911、アメリカ同時多発テロ、思い出すこと

          2024年9月11日(水) 9月11日ということで、アメリカ同時多発テロ事件のことを思い出す。 正確には、日本時間では12日だったけど。 おばあちゃんの家のテレビで見ていた。 ビルに飛行機が突っ込んだらしい。 ニュースステーション。 久米宏。 煙が上がるビル。 見ていたら、もう一台飛行機が突っ込んだ。 そのあっけない感じがずっと心に残っている。 スーッといって、ドカンとなる感じ。 感情の無い、無機質な出来事。 飛行機に感情なんて無くて、無機質で当たり前なんだけども、あまりに

          911、アメリカ同時多発テロ、思い出すこと

          同じこと書いても許して欲しい、それが面白さだと思いたい

          2024年9月10日(火) 前もマッチの画像を上げた気がするけど、やっぱり黄色い系のジュース(デカビタ等)ではマッチとオロナミンCが双璧で、ゴクゴク飲みたい時はマッチを選ぶ。 今日は頑張らないと・・・という感じの体調だったので朝からゴクゴク飲んだ。 お陰様で頑張れた、と思う。 東京大学出版会が出している『UP』という冊子に、画家の山口晃さんが『すずしろ日記』というゆるいエッセイ的なマンガを連載している。 もう何年やってんだろ? と思って調べたら、15年以上かぁ。 面白いの

          同じこと書いても許して欲しい、それが面白さだと思いたい

          人の目に晒す言葉

          2024年9月9日(月) 「あとの祭り」という言葉がある。 東京に暮らして、祭というものをより強く意識するようになって、祭が始まる前後の時も強く感じるようになった。 普段過ごしている街に提灯や看板が並ぶようになって、いよいよ始まるなぁと感じる、祭の前。 もう本番が終わってしまって、その提灯や看板も片付けられていく、祭の後。 特に後は、昨日情熱を注ぎきった人たちが、今はもうカラカラになって眠っているのかなとか想像されて、なんだか胸に迫るものがある。 始まりがあれば終わりもあり

          人の目に晒す言葉

          都会の中の伝統文化

          2024年9月8日(日) 昨日、わだつみのこえ記念館に行く途中、久々に本郷キャンパスの赤門の前を通ったら、なんだか泣きそうになった。 なんなんだろう。 工事のためか門は閉まっていて、改めて見てみると、立派な門だなぁと感心した。 歴史の重みを感じた。 母校愛とかは別に無いけど、この自分も、長く、重厚な歴史の中の一部であったことは間違いないので、歴史を意識することは時々ある。 例えば、自分は、わだつみのこえ記念館で見るような学徒として出陣した方々や、館の運営に携わってらっしゃ

          都会の中の伝統文化

          わだつみのこえ、尊い学芸員の仕事

          2024年9月7日(土) 今日は朝から、わだつみのこえ記念館(https://www.wadatsuminokoe.org/)にて作業のお手伝い。 「わだつみのこえ」と聞くと、「きけ わだつみのこえ」の本や映画を思い出す方も多いかと思う。 わだつみのこえ記念館は、あの作品に登場するようなアジア・太平洋戦争中の戦没学生の資料を中心に、資料の収集・管理・展示をおこなっている施設だ。 去年、学徒出陣80周年を期に開催された「平和のための遺書・遺品展 -「学徒出陣」80周年」を、お

          わだつみのこえ、尊い学芸員の仕事

          アリの仕事を見つめる

          2024年9月6日(金) 金曜日。 今週は大して疲れることをしていないつもりだったんだけども、朝がツラくて出発が遅れてしまう。 ズルズル、ダラダラ。 空気は秋だけど、気温は夏のような日だった。 暑い・・・。 でも夏好きとしてはこの暑さが名残惜しい・・・。 ダラダラは暑さのせいではない。 早く来年の夏になって欲しい。 ここでもちょくちょく話題に出しているけれど、虫(と言うか生き物)を観察するのが好きで、面白かったりかわいかったりする瞬間を見付けたら、いつも喜んでいる。 特に

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          この体を作る味と言葉

          2024年9月5日(木) 近所に、ネコグッズを集めたお店ができた。 前を通ると、「ネコ」とだけ書いてある看板があった。 そのデザインがちょっと変わっていて、二文字がぎゅっと近付いている。 「神」みたいだなぁと思った。 そして、「神」の中には「ネコ」がいることに気付いた。 おぉ・・・。 だから何がどうって訳ではないんだけども、物心ついた頃からネコと暮らしてきた身としては、なんだか合点がいって、妙に納得してしまった。 やっぱネコって神だわ。 空気が秋っぽくなってきて、スーパー

          この体を作る味と言葉

          バジルを育てれば幸せになれる。

          2024年9月4日(水) いわゆるセミセルフレジ。 レジでピッてするとこは店員さんがやってくれて、お金払うとこは自分で機械でやるやつ(小学生レベルの説明)。 今日、ピッてしてもらってから自分で払おうとして機械の前で待ってたんだけど、いつまで経っても画面が変わらないから、しびれを切らして店員さんに声をかけたら、僕が割り当てられたのは隣の機械でした。 ムズいよセルフ。 老いを感じる。 いつもお参りする神社。 朝行くと、毎日境内を掃除をしてくれているおじいさんがいる。 氏子なん

          バジルを育てれば幸せになれる。