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欲深さを悔やむ


2024年8月25日(日)

横にある青じそが茂りすぎて日当たりが悪くなったせいか、パセリが弱っている。
水はけとか日当たりとかを考えて植える場所を決めたけど、生育のスピードも考慮すべきだったな・・・。
育ちが良過ぎる子がいると、どうしてもその周りの日当たりが弱くなってしまう。
パセリ・・・。
植え替えると枯れちゃいそうだなぁ。
でもあの子を見捨てて新しい子を植えるのも気が引ける。
どうしたものか・・・。
とりあえず、青じそは生い茂り過ぎてほとんど木のようになっているので、剪定でもしないと。

当選した無料券があったので、国立近代美術館に「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(https://art.nikkei.com/trio/)を見に行く。
34のテーマごとに、パリ・東京・大阪の代表的な美術館であるパリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館の収蔵品を並べて展示する。
絵画を中心に、20世紀初めから今に至るまでのアートを概観出来るようになっている。

近美の企画展、しかも最終日にしてはかなり空いてた。
これっていう目玉も無いし、なんかパっとしない企画だし、僕もチケット無かったら行ってなかったな。
でも、行って良かったよ。

各テーマに対して、3つの美術館から1つずつ作品を出して並べるスタイルが、争いではないけど、なんかバトルみたいで童心をくすぐられた。
テーマも34個もあって、3作品ごとに変わって行くもんだから、ダラダラならず、テンポ良く見れるのも良かった。
目玉が無いのも、かえって特定の作品に引っ張られることなく、フラットに見れて良かった。

キュレーターの本領発揮って感じで面白い企画だなぁ、でも準備めっちゃ大変だったんだろうなぁ・・・とか、そういう目線でも楽しめた。
でも、こういう展示はプロモーションが大変なんだろうなぁ。
アピールがしづらい・・・。
でもなぁ、人がいっぱい来て、行列になればそれで成功って訳でも無いしなぁ。
難しい。
学芸員実習の時に、この辺のことを語ったなぁと思い出す。

三軒茶屋の生活工房ギャラリーで「アウト・オブ・民藝 「民」から芋づる編 MINGEIのB面!」(https://www.setagaya-ldc.net/program/588/)を見る。
『アウト・オブ・民藝』(https://amzn.asia/d/4sZZct8)の著者のデザイナー・軸原ヨウスケと美術家・中村裕太が継続している、民藝の周辺をめぐるリサーチの展示。
豊富な資料が丁寧な説明と共に時系列でコンパクトに展示されていた。
これだけで本(図鑑)にして欲しいぐらいだ・・・。
民藝関連の展示は毎年いくつかあって、今年は特に盛んなような気がする。
民藝運動からこぼれ落ちてしまった物や人に目を向ける「アウト・オブ・民藝」のような活動を含め、色んな角度から民藝を見て、考えることで、「民藝」とは、「民」とは、と考えられるのは面白い。
面白い時代に突入している気がしている。

僕の研究室は日本民藝館のすぐ近くにある。
素晴らしい空間なので、行ったことが無い方には是非オススメしたい。

帰りにお菓子屋さんでゼリーを買う。
レジのおばちゃんが、近所でやっているお祭りの抽選券をくれた。
帰るの遅くなるからなぁと思って断ったんだけども、とりあえずあげると言うからもらった。
そうなると欲が出て、1位のSwitch当てちゃうぞーと思って参加したら、賞品が大量にあって、待ち時間含めて1時間半以上もかかった。
しかも、もちろん、何も当たらなかった。
帰り道、なんかカバンが濡れてるなと思ったら、抽選会中に温まったゼリーが傾いて、カバンの中でこぼれていた。
スーパーに寄って、レジでお金を出そうとしたら、財布もゼリーまみれだった。
どうにかゼリーが出来るだけ付かないよう、手こずりながらお金を出す僕の異変に、レジの店員さんも気付いていたことだろう。
きっと、僕の手からゼリーが広がったお金もベトついていた。
店員さんが手袋をしていたのが、せめてもの救いだった。

半べそかきながら帰った。
家に着いて、半分だけ残ったゼリーを食べた。
つらい。
やっぱ欲ってクソだわ。

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