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言葉が人生を創る

あなたはどんな言葉と一緒に一日を過ごしますか?



言葉は、私たちの日常を彩る大切な要素の一つ。
でも、私は言葉はそれ以上に、人生に深くかかわるものだと思っている。


私たちは一日の多くの時間、言葉とともにある。



起きている間は思考。
意識的に止めない限り、思考は続く。
一説によると私たちは一日に12,000回~60,000回の思考を行っているという。
起きている間は、ほぼ思考をしていると言ってもいいだろう。


就寝時。
深い睡眠で意識が途絶えているときもあるが、私たちは夢を見る。
夢は支離滅裂だったり、いやにリアルだったりする。
ときどき、夢の中でも考えていたりする。


私たちは、自分で思っている以上に、一日の大半を思考し、その思考は言葉で行われる。
つまり、どんな言葉を使っているか、が思考の質を変え、その積み重ねが人生の質を変えるのだ。


だからと言って、いつも
「ついてる。ありがとう」
ばかり言っていればいいとも思わない。
自然と言えるのであれば、それは良いことだけど。


それよりも、ふだん、自分が使う言葉や言葉尻に意識を向けたい。
たとえば
「●●じゃね~よ」
とか。
「うぜ~」
「むかつく」
など。



これらの言葉は、耳にすると、不快に感じたり、人によっては傷つくこともあるだろう。


私もごくたまに使うことがある。
それは話の流れやノリのようなもので、
あえて、そういう言葉を使った方が、
雰囲気が伝わる、そんなときは使うこともあるけど、それ以外は極力使わない。


なぜなら、発している本人も、
聞かされる本人もいい気分にはなれないからだ


私が「言葉」について、考えるきっかけになった女性の話をしよう。



彼女の口癖は「ふざけんな」。


かわいらしい顔立ちに合わず、口から発せられる言葉は暴力的だ。
仕事でストレスが溜まっているらしく、
よく上司や同僚の愚痴を聞かされた。



「アイツがさぁ。ったく本当につかえね~んだよ」
「いちいちうるせ~んだよな」
から段々、ヒートアップし、
締めは
「マジ、きめ~っ。ったくさぁ。
ホント、ふざけんなっ」


はじめは、よくある仕事の愚痴だと思って聞いていた人たちも、いたたまれなくなって、一人、二人とその場を離れていった。


ふっくらとした頬が印象的なかわいらしい彼女の顔は、会うたびに険しくなっていった。とくに眉間には、くっきりと縦ジワが刻まれていて、30代前半とは思えないほどだった。



30代前半で、眉間に縦ジワが刻まれている人は、男女問わず、滅多に見かけたことがない。
というか、私は彼女以外は知らない。


言葉が顔を創る


愚痴の内容自体は大したことがない、
ごくありふれた愚痴だったと思う。
だけど、彼女の発する言葉が乱暴だったがために、彼女、そのものが乱暴に見えた。
なにより、愚痴以外の会話をしているときも、彼女の言葉は乱暴だった。


乱暴な言葉=彼女の印象だとすると、
言葉が人格を創る。


言葉は人格を創り、その人そのみの(顔)を創るのだ。


人生は一瞬一瞬の連続だ。


彼女の思考はどんな世界なのだろう。
強風が吹き狂う、ただっぴろい荒野にポツンといる感覚なのだろうか。
想像がつかない。
ただ、そこに安らぎや癒し、そして愛がないことは確かだろう。
そんな世界に心の花は咲かない。


いま、思い返しても、彼女は苦しそうだった。
その苦しみや行き場のない苛立ちを、
口から吐き出し続けていた。



そして、みんな、彼女の元から去って行った。


思考は現実化する
私自身も思考は現実化すると信じている。


ならば、穏やかな世界であって欲しいと思っている。



冬の寒さの中に、ふと春を感じる瞬間のような。
暖かさと柔らかさ。
木々の間から、木漏れ日が優しく差し込む庭のような、
静けさの中に響きわたる小鳥のさえずりような、
穏やかさと暖かさの中に希望を感じる世界。



だから、私は春のような柔らかさを言葉に宿したい。
それは、ときに誰かに寄り添い、
それは、ときに自分や相手を癒し、
それは、ときに自分や相手を励ます。


今、生きているこの瞬間が愛おしいと感じられるような、
そんな言葉で思考をし、発したい。


言葉は人格を創る。
言葉は人生を創る。
言葉は人と人を繋ぐ。

言葉はあなた自身。
あなたの人生そのもの。


あなたはどんな言葉を使っていますか?
あなたが発する言葉は、自分や人を幸せにしていますか?





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