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「居心地」がいい場所は成長できない? 居心地が良かった場所から飛び出したので考えてみた
こんな日がずっと続くといいよね
穏やかで平和な毎日。
小さな幸せを味わった瞬間、
こんな風に思ったことはありませんか?
昨年まで通っていたバレエスタジオで、そんな風に思ったことがありました。
いつも楽しくて、幸せで、
「ずっと続けばいいなぁ」
まさか、それから間もなく、別の場所にいるとは・・・。
自分にとって居心地のいい場所は大切。
でも、
「居心地がいい場所は成長できない」
と聞いたことはありますか?
「居心地」と「成長」どちらが大切なのでしょう。
今日はそんな話。
前のバレエスタジオには3年間、通っていた。
個人で運営している小さなスタジオで、レッスンに参加しているのは平均して3名くらい。
先生を信頼して、長く通っている人が多かったので、ほぼ同じメンバーでレッスンを受けていた。
今年から通い始めた新しいスタジオには、
まだまだ慣れいない。
流派の違いから戸惑うことも多く、
毎回、変な汗をかきまくっている。
(※バレエにも流派がある。基礎(基本)は同じでも、ちょっとした手脚の使い方や、重点を置くところが異なる。)
新しいスタジオは県内でも規模が大きなバレエスタジオで、スタジオも広く、参加者も20名近い。
スタジオが狭く、ほぼ固定の少人数だった前のスタジオとは環境が180度違う。
3年間、熱心にバレエをやり続けていた自負があるからか、
バレエのことがちょっとわかってきたつもり、だった。
なのに、新しいスタジオに移籍して、全く違う世界にいるような感覚に襲われている。
規模感。
流派の違い。
すべてが別物で新鮮。
「私はなんて狭い世界で満足していたんだろう」
小さな箱から大きな世界に飛び込んで1月も経っていないのに、前よりも、バレエを深く理解し始めている自分がいる。
自分にとって当たり前のところ。
居心地がいいところ。
大切な場所ではあるけれど、
そこが自分がいるべき場所とは限らない。
とくに
「成長」
が関係してくるコト。
例えば、職場。
仕事もまぁまぁ楽しくて、
人間関係もそこそこ良い。
あなたがそのままがいいのであれば、
その環境がベストだと思う。
でも、もし
「仕事でもっとチャレンジがしたい」
気持ちがどこかにあるのなら、
あなたがいるべき場所は、他にあるのかもしれない。
居心地がいい
って耳障りが良い言葉ではあるけれど、
裏を返すと新たな発見や気づきが得にくいということ。
ちょうどよい湯かげんの温泉にぬくぬく浸っていると、外で雪が降っていても気づかないのに似ている。
ときに「居心地」と「成長」は反比例の関係になるのだ。
どんなに居心地や人間関係が良くても、
そこが自分にとってベストではないこともある。
反対に居心地が大切なこともある。
悩み事の多くは人間関係。
居心地がいいということは、人間関係も上手くいっているということ。
たとえば尊敬する上司と仕事ができる。
信頼できるチームメンバーに恵まれている。
この部下の成長を手助けしたい。
誰もが、どこででも得られるものではない。
職場での人間関係はその時、そのメンバーだからこその偶然の産物。
だから、もし、あなたが今の環境が居心地が良いのであれば、大切にして欲しい。
冒頭にも書いたが、
「居心地がいい場所に成長はない」とも言われている。
しかしながら、私は「居心地」と「成長」どちらも必要だと思っている。
人との出逢いは一期一会。
私は転職が多い(会社員時代だけで8回)。
転職するときに、信頼する上司やチームメンバーと
「また、一緒に仕事しよう」
と口約束しても、果たされたことはない。
今でも連絡は取り合っているものの、
一緒に働くのは別物。
それぞれ状況が変わっている。
あの時のままではないのだ。
本当に一緒に働くこともあるかもしれないけど、それは稀なケース。
環境が変われば、関係性が変わることもある。
「この人と一緒に働きたい」と思ったら、
今の気持ちを大切にして欲しい。
人生において、人との縁はきわめて重要だから。
居心地の良さを味わう時期と、自分を成長させる時期のバランスが取れるのが一番いいんじゃないかと思う。
その時々の自分にとって必要なことを優先させる。
どちらも、あなたの成長にとっては必要不可欠なこと。
だからこそ、いつでもベストな決断ができるよう、自分の心(本心)を大切にして欲しい。
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新しい環境に飛び込むことで、新たな気づきや発見があり、それがあなたを大きく成長させることは間違えありません。
でも、あなたが「この人と一緒に働きたい」と思える人と一緒に働いているのなら、それもあなたの成長にとっては欠かせないこと。
大切にしましょう。
「居心地」と「成長」が反比例の関係になることもあるけれど、成長を求める気持ちと、居心地の良さを大切にする気持ち、どちらも大切なものです。
どちらかに極端に偏ることなく、両方をバランス良く追求することで、より豊かな人生を送ることができると思っています。
そのためにも、自分の心を大切にし、自分と向き合う習慣を作って、
自分にとって、どちらが必要なのか選んでいって下さいね。