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理想は“チーム”よりも“コミュニティ”、垣根なしで、一緒に創り上げていきたい

〜“無個性”の強みを活かす。合同会社たかしおのチームビルディングと向き合い考えていること〜


「普段はインタビューする側、自分は黒子役として裏方をサポートすることが好き」

そう話すのは、ライターで合同会社たかしおの代表社員の“たかしお”さん。現在ご自身が向き合っているチームビルディングについてインタビューをさせて頂きました。
実は、元々組織で働くことが自分には向いていないと感じられていたそう。フリーランスになってからはあまり気にならなくなっていたものの、会社を作ったことで、再び自身が苦手だと感じるチームビルディングに向き合うことになったという。コミュニティのブランディングをしながら、自分が思い描く理想のコミュニティや、会社の在り方とは何かを考え続けている日々。
そこで導き出された一つの方向性は“色の無いコミュニティ”だそう。たかしおさんの理想は、互いの個性を尊重しあい自然体で繋がっていること。ご自身とメンバーの在り方を、とことん追求されている姿勢からは、“たかしお”さんの誠実なお人柄が伺えます。

大久保 崇さん(たかしお)
2020年10月、在宅ワークをするためにフリーランスのライターとして独立。2023年1月、クライアントの重要なパートナーとして伴走するべく法人化。“社会を変えうる事業を加速させ、世の中に貢献する”を自分のミッションとする。歩くこと、食べること、我が家の猫と過ごす時間が好き。外国の文化に興味があり、フランス語や英語をのんびり勉強中。


自分がすごい苦手なことにもう1回、取り組んでみよう。そんな気持ちの変化が、一番の変化です


――まずは、たかしおさんの自己紹介からお願いします。

「合同会社たかしお」の代表社員の大久保崇です。2020年10月にフリーランスのライターとして独立、その約2年後の2023年、今年の1月に法人化をしました。BtoB事業を中心に展開されている企業さまのコンテンツ制作、採用広報、導入事例などのライターをメインでやりながら、ホワイトペーパーの制作やセミナーの企画、イベントの裏方業務など幅広く関わらせてもらっています。
デジタルマーケティング領域で、企画の立ち上げから編集まで関わらせていただくお仕事が増えてき、大変ありがたいなとやりがいを感じています。

――現在はチーム内でもディレクションとかマネジメントに近いようなポジションでお仕事をされていますよね。

僕自身の感覚としては、ディレクションやマネジメントという大それたものをやっているつもりは全然なくて。あくまで僕の仕事の一部をお手伝いしてもらっているという感覚なので、上下関係は全くないと思ってやっているつもりです。だから、上から仕事を皆さんに振っているというよりは、僕が皆さんに助けてもらっているという気持ちが強いです!

――たかしおさんのお人柄や人との付き合い方を大切にしていることがとっても伝わってきました!ところで、法人化をされてから現在まで、お仕事の仕方やお気持ちなど、何か変化したことはありますか。

仕事の仕方で大きく変わったのは文字起こしや執筆など、自分の仕事の一部を誰かにお願いするようになったことと、アシスタント的にサポートしてくれる人ができたことですね。ありがたいことにご依頼頂くお仕事が徐々に増えていき、自分一人では受けきれなくなっていたので皆さんには本当に感謝しています。

たかしおさんの愛猫「ちゃそ」くん
家族の一員であり、合同会社たかしおのロゴにもなっています
たかしおさんのInstagram:cat_chasogram

気持ちの変化としては、改めて一人で仕事をするのは限界があると感じたことでしょうか。僕は元々、チームとか組織の中で働くことに向かない人間だという気持ちを強く持っていて、それがフリーランスになった理由の一つでもあります。会社員時代は人の目や評価を気にして常に周りの人の顔色を気にしたり、 組織の枠組みに縛られたくないという気持ちが強かったりしていて、いろんな意味で組織の中で働くのは無理だと思っていました。

フリーランスになって自分のペースで仕事ができると思っていたのですが、実際には一人ブラック企業化していて休みを取るのが逆に難しいという状況に。自分で案件を受注してきて取り組んでいるので、会社員時代の残業に比べれば精神的に苦しいとは一切思わなかったのですが、さすがにこの状況を長く続けるのは避けたいと思っていました。

そんな時に他のライターさんから一緒に仕事しませんか?と声をかけてもらったことをきっかけに、自分からも色んな人に声をかけました。こうした活動をしているうちに、「これはきちんとブランディングしてチームビルディングしたほうがいい」と考え、取り組んでいる最中です。手探りで活動していくうちに、理想のチーム像もどんどん変化していったのですが、今は“チーム”ではなく“コミュニティ”のような形で人と繋がるのが理想的だと考えています。


自分が輝くよりも、自分に関わった誰かが輝いてくれるのが一番嬉しい


――理想は“チーム”ではなく“コミュニティ”ですか。

ええ。「合同会社たかしお」として掲げるビジョンで人が集まる“チーム”を作ろうしていたら、社員でもないのに、会社という一つの箱で自分と他のみんなを縛ってしまいそうになっていたんです。僕自身がそういう会社員の働き方が向いてないと思っていたにもかかわらず、“チーム”として何か一つのルールや方針を決めることによって、誰かを縛り付けるっていう状況にはしたくないなと。

他の人と協力しながら一人ではできない仕事をしたいけど、フリーランスが持つ気持ち的な自由さは損ないたくない。そのことに気づいてからは、“チーム”というよりも個人がすでに持っている目的や目標を共有しながら、お互いの利害関係で繋がっている“コミュニティ”の方が理想的なカタチだなと思ったんです。

僕は基本的に縛られるのがすごく苦手だし、上司部下みたいな関係性になると変な気の使い方をしてしまって疲れちゃいます。だから会社が決めたルールや方針で繋がってるよりも、その時々の状況で一緒に仕事して、特になければ気兼ねなく離れて、というくらいの“コミュニティ”の感じの方が上手くいくと思いました。

――なるほど。たかしおさんが考える理想的な“コミュニティ”について、もう少し詳しく教えてください。“コミュニティ”の目標やビジョンはありますか?

目標としては『仕事のご縁』『人のご縁』『学びが循環する』『可能性・才能をアピールできる』といったことが生まれるような場所にすることですね。単純に、仕事だけじゃなくて“いい繋がりが増えた”って、思ってもらいたい。

今、ちょうど、おがしょさんに顧問的な立ち位置で相談させてもらいながら、ももえさんに依頼してコミュニティのブランディングに取り組んでいます。

学びに関しては、おがしょさんに相談して実現したのが先日開催した「広報・PR講座」なんかがまさにそうですね。また、おがしょさんには、このコミュニティの福利厚生的なポジションで、月1回のキャリアコーチングもしてもらっていて、みんなのいい相談役の役目も担ってもらっています。

前提として、僕自身がみんなから学びたいという思いがあって、他の人が持ってるナレッジとかを、みんなに共有してもらえるっていう学びの機会になって欲しいと思っています。そうした仕事以外の機会があったら、コミュニケーションのきっかけにもなるし、みんなにとってもプラスに働くのかなと思って。さらに、それぞれの新しい才能や可能性とかを他の人にアピールできる機会や場所にもなると思ってます。

――すでに色々な方を巻き込んで、動いてらっしゃってすごい!教育や才能開発、コーチングの役割も果たしてるようなコミュニティだなという印象を受けました。

僕の考え方、会社のミッション・ビジョンとも共通するのですが「自分が関わることによって、社会を変えうる事業を加速させる支援をしていく」というのが根底にあって、誰かを応援したり支援することがやっぱり大好きで。だから自分が輝くよりも、自分に関わった誰かが輝いてくれるのが一番嬉しいんですよね。

合同会社たかしおのミッションとビジョン


出入りが自由で、気軽に繋がっていられる。
“無個性”という自分自身の強みを活かした“色のないコミュニティ”が理想


あと、先ほども言いましたが、出入りが自由で気軽にふらと来て繋がっていられるコミュニティでありたいというのが、とっても大事だと思っていて。今は一緒にいて楽しくやっている、なんか面白くなくなったから、「ちょっと1回どっか行ってきます〜」と出て行ったり、逆にふらっと戻ってきて「あのー、最近どうっすか?なんか一緒にまたやろうよ!」って入れる空気感はめちゃくちゃ大事にしたいんです。

――それぞれが主体的かつ自然体で繋がっているコミュニティ?

そうですね。とはいえ、「このコミュニティはどういう軸で繋がってるのか」は必要です。だからももえさんに伴走してもらってコミュニティのブランディングを考えています。あるセッションの時に、コミュニティの軸を考えるにあたって僕自身の特徴について考える機会があったのですが、その時に「無色・無個性」というキーワードが出てきたんです。

キーワードは「無色・無個性」

僕は複数の会社と取り引きさせてもらっているのですが、当然、会社ごとに求められる役割も違うし、そこにいる人達のカラーも全然違います。業務委託くらいの温度感での繋がりであれば、僕は割とどこにでも合わせられるので、そのことを色で表すと「無色」だなと。あと自己主張とかは元々しない方だし、特に自分に尖った個性があるわけではないから「無個性」

まるでポケモンに出てくるメタモンっていうキャラクターのように、変幻自在に役割を変えて、相手から求められていることに100%応えることが面白いと思えるんですよ。僕にとって大事なことは、自分の個性を出すよりも、依頼主が喜んでくれることで、一緒にお仕事をする企業が求める理想のライターさんにできるだけなろうとすることなんです。

コミュニティの軸も、この僕自身の無色・無個性さを大事にしたくて、だからコミュニティにも色をつけたくないなと思っています。


――色のないコミュニティは、あえてどんな人かを定義されてないから間口がグッと広がりそう。

コミュニティにはだいたい個性というか、色があって、そこに所属する人にもそのイメージが湧くじゃないですか。そうすると、コミュニティの外からみると、「自分はその色と違うな」って思っている人は踏み込みにくい感じになるなと思っていて。

僕の理想は誰にでも開かれていて、垣根を作りたくない。もちろん、自分の意見を持っていない、意見を言わないわけではなくて、自分の意見はきちんと持っているのだけれどスタンスは自由というのか……。

今のこの時代って、自分は何者かであることがすごく求められたりすることが多いように感じられるんですよね。僕は何者であるかを押しつけたくないし、押しつけられたくもないと思っています。まだこの辺はぼんやりしていますけど、みんなと一緒にゆっくり形していけばいいかって感じですね。


まずは継続することが現状の目標。
大事なのは自分たちのためになっているかどうか


――最後に、コミュニティの今後の夢や目標などを教えてください。

とりあえずは継続することですね。コミュニティなんて今まで作ったこともないし、それが今後どんな風に機能するのかわかりません。行動した結果どうなるのかが単純に知りたいので、善し悪しはさておき「変化」を観察していきたいなと。
コミュニティ作りを続けていくなかで、「この活動が誰かのためになっているのか?」という点は、きちんと考えながら継続していこうと思っています。やっぱり一番は自分たちのためになっているかどうかがすごく大事だと思っていて、だからこそ、僕自身も幸せになれるかどうかも重要な判断基準だと考えています。

――わかります。 自分の心が貧しかったり疲弊した状態では、誰かのことを助けるっていう余裕は生まれないと私も思っています。

僕はリーダーになってチームを引っ張っていくようなタイプではないと自覚しています。ただ、僕と関わってくれる人が幸せになって欲しいっていう思いは本当なので、一緒に活動してくれる人がいい思いができるように一生懸命頑張ります。 

だから、こんなコミュニティに共感する人がいてくれて、僕たちと一緒に「何かやろう!」って思って感情が動いてくれたらすごく嬉しいですね。いいコミュニティがつくれるように、頑張っていきたいです。

――どうもありがとうございました!現在たかしおさんが取り組まれているコミュニティ作りに関して色々お伺いできて、改めて共感や気づきをたくさんいただくことができました。コミュニティの一員として、たかしおさんのコミュニティがこれからどのように進化していくのかとても楽しみです!


🔻たかしおさんのコミュニティに関する詳細はこちら🔻




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デザイン&ライター:おやみな
編集:たかしお


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