市川SC27番は靭帯切れてから毎日noteを書いているけど、リスフラン関節症にもなりました。483日目
最近アマプラでひとつの映画を見ました。
「モーリタニアン 黒塗りの記憶」という映画です。実話に基づいた映画ですね。
舞台は2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロの2ヶ月後の2001年11月。モーリタニアン人のスラヒ(タハール・ラヒム)は、飛行機をハイジャックした犯人をリクルートした容疑で米国政府に捕らえられてしまいます。人権派弁護士のナンシー・ホランダーは、スラヒが同時多発テロの容疑者達と深く関与する首謀者の1人として告発されながらも起訴も裁判もされないまま長期間身柄を拘束されていることを知ります。ナンシーは部下のテリ・ダンカンと共にスラヒが収容所へ行き、二人は彼の弁護を引き受けます。その一方で海兵隊検事のスチュアート・カウチ中佐は、友人であった副操縦士が乗っていた飛行機をハイジャックしたテロリストをリクルートしたのはスラヒだと聞かされ、スラヒの起訴を強く決意すします。
既に8年も勾留されたままスラヒは半ば生を諦めています。
そんな彼をナンシーは、この8年で彼に何が起きていたのかを、手記で示すように賢明に説得を続けます。裁判を開廷するキッカケと、無罪を主張するための証拠とするためです。一方でカウチ中佐も起訴するための強い証拠を揃えようと躍起になりますがなかなか確固たる証拠を掴めません。その最中には同僚や上司からは「あいつがどう考えても犯人だろう」と根拠のない言葉で常にはぐらかされてしまいます。
ナンシーの説得も実りスラヒは手記を始め、それがナンシーの事務所へ届きます。カウチ中佐はCIAに勤務する友人ニールの内密の協力から。MFRというこの物語に欠かせない文書を手にします。スラヒの手記とカウチが辿り着いた文書の内容はこうです。
この背景には、米国政府がテロの容疑者を一人残らず断罪するという企みがあったことを意味しています。
彼が収容されていたグランタナモ湾収容所の場所はキューバ。そんなところにわざわざ収容所を作ったのは、囚人ではなくむしろ看守を司法から孤立させることでこの作戦を秘密裏に進めるためであった。カウチ中佐は自らの良心に則りスラヒを起訴することはできないことを伝えた結果「裏切者」の烙印を押され解任されてしまう。
実際の映像も最後の方に使われていました。
事実を元に作られたということでかなりシリアスで生々しい内容でした。
この映画を見て色々思うところがありました。日本映画で近しいのは今年に上映された「Winny」かなと感じます。まだWinnyは見れていないのでアマプラでレンタル出来る日が来るのが待ち遠しいです。
どちらも政府、警察、機密情報など、僕らには到底理解できない、そして奥深くを知ることができない機関が絡んでいる内容で、真実が何なのかはさっぱりわかりません。Winnyの場合は「包丁を創った人はどうなるのか」という論争もあるし、スラヒの場合は、そのハイジャック犯を一晩家に泊めただけで不当な逮捕に至りました。エンドロールにはアメリカ政府もCIAもこれに対していまだに謝罪をしていないと記載されていました。
こういう映画を見てしまうと、世に出回っている「陰謀論」を、「そんなの信じるな」と言われてたとしても「本当に起こってるんじゃないの?」と”本気”で思ってしまう人がたくさんいるのは仕方のないことだなと思います。僕も実際に陰謀説などは好きなジャンルですが鵜呑みにしないように意識しています。「そういうのが本当にあったなら興味深いことだよね」くらいに収めています。でないと、マルチ商法みたいなのと一緒で、これに油を注いでしまえば燃えさかる炎になるまでは一瞬で、大事な人達は失ってしまう可能性が大きくなるし迷惑もかけることになると思います。
アメリカっていうのは、あれだけ大陸が大きくて、あれだけの人口がいて、それを統治する政府や国の組織も本当に大変なんだろうと思います。どこの国も同じかもしれませんが、自分が望むような事のほとんどは他人は望んでいない事が多い。だから人生は難しいものなんだけど、それでも生きていかなきゃいけなくて。じゃあ自分が果たしてスラヒのような理不尽な拷問を受けたとして耐えられるのだろうか。もし自分が不当に逮捕されて拷問を受けたら、を想定してこうするだろうと考えてみました。noteに書かない方が良い文言になりそうなので書かないで起きます。笑
まあウソの自白をするくらいなら死んだほうがマシってことだけは言いたいですね。まあスラヒはそれすらも許されない拷問を受けたので、やっぱり耐えられないのかもしれませんが。
何かおススメの映画あったら教えてください。
ミステリー・サスペンスが好きです。
やっぱりベネディクト・カンバーバッチいいなあ。
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