靭帯切れてから毎日noteを書いてる節句人形屋さん。（331日目、手術後301日）

「仲が良い」

これをハッキリと言語化出来る人はなかなかいないのではと感じています。そこそこ唐突なテーマを書いている理由があって、水曜日のダウンタウンで「相方をオフの時に爆笑させられるかどうか」の企画を見ていまして、それに４組のコンビ芸人で検証されていました。
①仲が良い、②普通、③仲が悪い、④最悪、という４組で検証されたんですが、その結果はバラバラで、相方を笑わせることが出来たのが、①と④のコンビでした。②と③のコンビは笑わせることが出来ず。この結果は非常に興味深かったです。

「仲が良い、というのは一体なんぞや」

と、ちょっとだけ考えてみようと思いました。

”仲が良い”の前提

仲良しの前提とはなんだろうか。と考えた時に、いろんな関係性を文言で表してみます。

・一緒に外へ出かけられる
・同じ（部屋などの）空間にいられる
・１対１で雑談が長時間できる

などなど無限に表現できると思いますが、果たしてこういった表現は「仲が良い」という関係性を示すのに適しているのでしょうか。

では前述の結果を元に考えてみます。

まず①のコンビ芸人は何で笑ったのかというと、なんてことない他愛もない会話や変顔だったりと、笑わす対象者のツボがとにかく浅く、すべてに笑ってしまうような結果でした。これは紛れもなく仲が良いという風に見えますが、同時に単純に相方を「人としても好きである」というのが含まれているんだと思います。すなわち芸人であることからお互いをどこかでリスペクトしている部分もあるということから、普段からベクトルが自分よりも相方に向いているのだと感じました。

②の笑わせることが出来なかった仲が普通のコンビは、笑わす方（仕掛ける方）がそういった場数を踏んでいないことからほぼすべてが不発に終わってしまい、相方に対してい不信感を抱かせ続けた。という結果になり最後まで笑わすことが出来ませんでした。
結果だけ見ると、この2人が仲が良いのか悪いのか曖昧に感じたので「仲が普通くらいである」というのが端的に分かったのですが、笑わされるはずだった方の相方は、仕掛け人の相方のやることに対して終始そこまで興味を示していなかったんですよね。でも「相方がそういうのを得意ではない」というのを理解した中での対応だったので、そういった指摘を出来て尚且つ受ける側も真摯に受け止める。というように適度なバランスが保ててはいるんだろうな、という印象でした。

③のコンビも笑わすことが出来なかったけど、これもまた特徴的で笑わされるはずの相方が途中からイヤホンをしてしまい、外部の音をかき消すという環境を作ってしまったために、笑わす側が用意していたものを披露できずにしまいにはスタッフに「もう無理」と訴えて棄権しようとしていました。これだけだと仲が悪いという印象に加えて、一方的な遮断が発生しているので中々に厳しい関係性だなとも感じました。ただ企画が終わってから笑わされる側が、仕掛ける側に対してここ最近の不満を口にしていたこともあり、まだどこかで期待しているのでは。と感じる一面もあったので、端から見れば関係性は悪くなさそうではあるけど、すごく一時的なものなのかもしれないという一面も垣間見れました。

最後に④のコンビですが、結論からいうと、笑わせる側が最後に「方屁」をしたことで、相方を笑わすことに成功しました。いきなりの下ネタでごめんなさい。
この場面を見た時にまず「屁ってやっぱり凄いな」と端的に思ったんですけど、その前になぜ仕掛ける側が方屁という戦法を取ったのかという理由まで説明があって、そこのプロセスが見事にはまり爆笑を誘ったという結果になったことが中々凄くてですね。

「いやもう仲が良いとか悪いとかじゃなくて、もう相方のことめちゃくちゃ理解してんな」

と思ったんですよ。だって、相方が何で笑うのかを知っているから。
たしかに②と③のコンビは笑わせられなかったけど、そこにある関係性をしっかり見れば、一定の「信頼」があるのではないか、という答えに辿り着いたんです。だからこそ「何を言っても良い」というような関係性があるように見えたので、「仲が良い、悪い」について、おそらく前提というは存在していなくて、もっとフワっとした感じの感覚なんだろうなと思いました。なので仮に前提を作るとしたら「仲が良い」の前提は「お互いの距離感が一定である」で良いのではないかと思いました。よく言えば良い距離感、悪くいえば当たり障りのない関係、という感じでしょうか。
で、どっちが心地よいかはもう人それぞれです。心地よい方を選べば良いだけです。
まさか水ダウによってこんなことを書くことになるとは思いませんでした。

ちなみにお笑いを評論しようとしてるわけではないので悪しからずです。その企画自体が面白かったのでオールオッケーです。

明日は伝統工芸品イベントのために銀座へ行ってきます。
ジャージで銀座行きたいけど、さすがにやめておきます。それでは

ひとつよしなに。

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みのってぃ。