日本が誇る偉大な歌姫、中森明菜のホロスコープを読む【第3回】〜理解者のいない人生〜
中森明菜の人物像を要約すると、
『失恋して不幸になった女』
『人間不信のトラブルメーカー』
という感じでしょうね。
そのイメージが強すぎるので
見落としがちですが、
彼女はトラブルだらけの人生を送ってきたものの、
『致命傷になる』
決定的な事件やトラブルに遭遇したことは一度もないのです。
唯一、語り継がれているのは
『近藤真彦との関係が破局したこと』
だけでしょう?
たったのその一件だけで
『失恋して不幸になった女』
のイメージが定着したなら、
逆に純情なのでは??
わたしは芸能史には詳しくないですけど。女性の芸能人(歌手も含む)が次々と男性遍歴を重ねた場合、いわゆるひとつの『男性の格がどんどん下がっていく』という現象がかならず起こって、それについて針小棒大に話題にされるのが常なので。
いまだに近藤真彦との恋愛関係が破綻したことが話題にされている、ということは、近藤真彦以降の男性遍歴はない、という意味になります。
もうひとつ、
大きなトラブルと呼べるのは、
近年、実家と縁を切った、ということでしょうけど。
これは単に『二度と実家とは関わらないと決意して、それを実行に移した』という意味でしかない。
中森家の莫大な遺産をめぐって、
血族全員が骨肉の争いを繰り広げている、
などという話ではないのです。
『両親と二度と会わないと決意して、
そのとおりにした』
という意味での絶縁なら、
わたしもわたしの実家に対して
同じことをしているのでね。
経験者として情報を提供するならば、
実家との絶縁というのは、
『ひとたび縁を切ってしまえば』
もうこれ以上はトラブルは起こらない、
という意味で、
とても清々しい解決方法です。
マイナス面は
『まわりから冷たい人だと思われること』
たったのそれだけ。
プラス面は
『絶縁してしまえば、
それ以上トラブルは起こらない』
ということ。
いずれにせよ、
『絶縁』と言ったところで、
その実態は単に『疎遠になった』
というだけの話で、
法律上は何の問題もない。
単に、偶然じゃなく固い決意のもとに『無期限に疎遠な状態を維持すると決めた』
というだけの話です。
近藤真彦との破局だって、
言ってみれば
ごくふつうの
『男女関係の破綻』
ですよね?
金銭トラブルでも堕胎、中絶でもなく。
つまり、
中森明菜にまつわる報道とか伝聞とかはどれも、とくに重大ではない問題を針小棒大に拡大して書いているだけ、というように思えます。
本人が何も言わず、火消しをしないので、見た目は大きく炎上するけど、中身の『燃料』はそれほどでもない。
何の話をしているか、
分かりますか?
詐欺で逮捕された
(小室哲哉)
薬物に手を出して逮捕された
(酒井法子)
おかしな宗教に洗脳され、
『バケモノアゴ男』などと罵倒されながらも大金を貢ぎ続けた
(X JAPAN:TOSHI)
土地取引に関する詐欺に巻き込まれ、
多額の借金を背負わされた
(矢沢永吉)
母親が殺害された
(安室奈美恵)
本人が自殺してしまった
(尾崎豊、X JAPAN:hide)
政治家になってしまったせいでロシア国からの制裁対象になり、ロシア国入国禁止に
(今井絵理子)
音楽で生計を立てるというのは、
ほんとうに過酷なことのようで、
巻き込まれるor引き起こすトラブルも
かなり過酷です。
芸能史に疎いわたしでも知っているような、音楽関係者の事件を挙げてみただけでも、こういうことが頻発する世界であることがわかります。
多額の借金や逮捕や死亡なども
実際に起こりうるわけですよ!?
それに対して、
中森明菜が体験したトラブルは
どれも『本人の無事が保証されている』ものばかりですよね??
ようするに、まわりが勝手に話を膨らませているだけだと分かります。
まぁ、これこそがまさしく、
『スターの証』
なのかもしれませんが。
片方では、
異様に冷たい、トラブルメーカーとしての人物像が提示され、
もう片方では、
いやいや、そんなことはない。ほんとうは優しい子なんです!というエピソードが語られる。
芸能記事を読んでいると、
中森明菜の扱い方は、
もっぱらそれだけ、
というように感じます。
要約すると、
『いい人なのか、悪い人なのか』
だけを延々と論じ続けているのが芸能マスコミ。
わたしから見れば、
そのような扱いを受けたら、
何ひとつ発言しようとしなくなっても
当然だと思います。
『いい人か悪い人か』
という二択は無意味すぎて。
『誰しも、いい人としての側面と、悪い人としての側面を持ち合わせている』
という以外には、
答えなんて有り得ないでしょう??
『わたしだったら』
こんな低レベルな人達とは
口も利きたくない💢💢💢💢
(※前回の記事で提示したとおり、中森明菜はほんとうに言いたいことを口にはできない性格、というふうに、わたしは理解しているので。芸能マスコミが馬鹿だから中森明菜は発言しない、という意味ではないです。でも低レベルなのは事実でしょうよ)
つまり、
彼女くらいの立場になってしまうと、
誰と何を話そうと、
中身のある話は一切できない、
という状況にたやすく陥ってしまう。
ということです。
日本てのは、そういうお国柄です。
『気さくな人』を求める
日本の文化が、
わたしは心の底からキライです。
そうして中森明菜は
いまも完全に黙ったまま─────。
ここで、
とつぜんですが、
浜崎あゆみの話。
わたしがだいぶ前に読んだ、
ロッキング・オン・ジャパンの
浜崎あゆみロングインタビューの記事で本人が、
『SEASONS』までは
どうにも浜崎あゆみというキャラを演じさせられている感じだった、
『M』で初めて、ほんとうの気持ちを歌詞にできた。
そんなことを語っていたんですよ。
『M』とはどうやら聖母マリアのことで、作中でも『マリア』というワードが出てくるし、ミュージックビデオでは教会で歌ってます。
ところが、
そのインタビューから
20年近く??経って。
『M』
とは、プロデューサーのマックス松浦のことだった、ということが唐突に本人たち(浜崎あゆみとマックス松浦)の口から暴露されたわけですね。
暴露というより、
楽しげな回顧録という感じで。
ふたりは、
じつは付き合っていました。
不倫関係でした。と。
歌手としての浜崎あゆみは、
プロデューサーのマックス松浦を
もとからとても頼りにしていて、
アルバム制作では、ほとんど浜崎あゆみ自身がセルフプロデュースするようになってからも、プロデューサーとしてのマックス松浦の名前はかならずクレジットに入れていた、という話があって。
それについて
『つっかえ棒』
という言葉を使ってたんですよね。
浜崎あゆみいわく、
『マサは私のつっかえ棒』って。
まさか愛人関係であることを公表する日が来るとは夢にも思わなかった時期にも、浜崎あゆみはマックス松浦を頼りにしていることを隠そうとはしなかった。
そこに、
もうひとつ話を付け加えてみます。
浜崎あゆみが
『SEASONS』とか『M』とかを創っていた2000年とか2001年の頃、
マックス松浦は
じつは別のアイドルユニットをプロデュースしていまして。
浜崎あゆみが売れまくったおかげで
当時のエイベックスは
たくさんカネ持ってましたからね!
『dream』という10代少女三人組のアイドルユニットをデビューさせ、カネの力にモノ言わせて宣伝しまくって、
全力で売れされようとしたのに、
けっきょくぜんぜん売れなかった。
そんな『dream』の三人のうち、
いちおうリーダーということになっていた子が松室麻衣っていうんだけど。
正直言って、
なんでこの子がアイドルなのかぜんぜんわかんない、って感じの子で。
どうしてこの子をオーディション受からせたの??ってふつうに思います。
エイベックスの歴史を
すこしでも知っていれば
わかるとおり。
小室哲哉は、
『ただのシロウト(B級アイドル)の』
華原朋美を
『プロデュース能力だけで』
大物歌手に育てた。
という、
エイベックスの“故事”にちなんで、
マックス松浦も
『プロデュース能力だけで』
松室麻衣を大物に育てたかったんでしょうな。
華原朋美という芸名は
小室哲哉とイニシャルが同じ
(T.K)
という話はわりと知られていますが。
マックス松浦(または松浦まさと)と
松室麻衣でも
イニシャルは同じになりますね。
(M.M)
もうちょっと踏み込んだ、
えぐい話をするとですね。
マックス松浦の肝いりで、
松室麻衣に作詞をさせるんだけど。
それがもぅ、
どうしようもなく下手くそなの。
『どうしてオトナが添削してあげないの??』
『それ以前に作詞の基本作法とか、きちんと教えてあげてる??』
って、すごく思います。
浜崎あゆみは
自分の歌う曲はぜんぶ自分で作詞して
それで大ヒットしたから。
松室麻衣にも
同じことをさせようと思ったらしいんだけど、浜崎あゆみと同じ才能は、そこらのシロウトには無ぇんだよ!!
でね、
何でこの話を書いてるかって、
『松室麻衣はマックス松浦の愛人だった』からです。
松室麻衣は、
どこからどう見てもアイドルにも歌手にも向いてないシロウトなのに、どういうわけか、マックス松浦が全力でプッシュしたから、
①大規模なオーディションに合格できたし
②三人組のリーダーにされたし
③ひとりだけ作詞を担当されられた
ということですね。
親戚筋とかコネとかじゃなくて、
オーディションで可愛い子を見つけて気に入ったから、自分の力でシンデレラガールにしようと思ったんでしょうよ。
○○は××の愛人、
とかの話は、たいていは噂の域を出ないものですが。
松室麻衣はマックス松浦の愛人、
ということに関しては、
わたしは事実だと思っています。
そういう前提で、
ちょっと話をつづけます。
いいですか??
この場合、
浜崎あゆみ視点から見ると、
彼女のキャリアの全盛期の頃、
マックス松浦という男を、
①プロデューサーとして心から信頼していて
②なおかつ愛人関係にあり
③なおかつ、彼は松室麻衣という子も同時に愛人にしていることを知りながら、
④そんなことは少しも気にしなかった
ということになりますね?
これは何を意味するのでしょうか??
2000年とか2001年くらいの時期に、浜崎あゆみとマックス松浦は愛人関係にあり、
その後、2018年くらいだっけ??
そうとう後になってから
『ふたりで楽しげに』
そのことを回顧して、
本まで出していたりするわけですよ。
そして、
本には決して記されない事実として、
松浦は
浜崎あゆみだけでなく
松室麻衣にも手を出していた。
本妻も合わせて
四股(しこ、じゃない、よんまた)
ですよ??!?
それにもかかわらず、
浜崎にとっては、
それは『松浦本人と笑って回想できる』ような、楽しい思い出なのです。
このことは、
何を意味しますか??
つまり、
浜崎あゆみにとって、
松浦というのは、
まさに『つっかえ棒』で、
たとえ既婚者だろうと、
たとえ愛人の立場だろうと、
たとえもっと若い娘と同時に付き合っていようと、
そんなことは全く関係なかった、
ということです。
じゃなかったから、
ふたりして楽しげに回顧とか、
できるわけないですよね??!?
理解者、
という言葉は、
平易すぎてかえって誤解を招くかもしれませんが。
歌を歌うだけで
『大金を稼いでしまう』
ような立場に立たされると、
本人にとっては、
それは、
想像を絶するほどに
過酷な立場です。
しかし一般的には、
『人々から羨まれる』立場でしょう?
芸能記者も含めて一般大衆は、
アーティストの孤独、
などというものは一切、
理解しない。
ただ、
セレブと呼んで
祭りあげるばかり。
これって、
ほんとうに、
想像を絶するほどに、
過酷で孤独なんですよ??!?
なので、
そんな過酷な立場で生きてゆくためには、
ほんとうの意味での理解者が、
どうしても必要になるのです。
ここでいう『ほんとうの意味での理解者』というのは、きわめて実務的・実際的でもあって。つまり実際に『歌を歌って生きてゆくとは、どのようなことであるか』を知っていないと、真の理解者にはなれない、と言えます。
そうして、
浜崎あゆみにとっては、
それはマックス松浦だったわけです。
『私を理解していてくれる』
ということさえ確かなら、
それが愛人関係だろうと、
もっと若い娘と同時に付き合っていようと、
そんなことは
どうでもよかったのです。
分かりますか?
性欲を満たすとか
寂しさを紛らわすとかとは
まったく別の次元で、
このような立場の者には
どうしても『理解者』が必要なのです。
『理解者』でいてくれさえすれば、
それ以外すべてが許せてしまうほど
切実に。
─────浜崎あゆみの例は、あまりにも具体的で分かりやすかったので。ちょっと踏み込んで説明してみました。
でも、
浜崎あゆみでなくても、
同じことですよね??
ユーミンは松任谷正隆と結婚して
松任谷由美になった
中島みゆきのプロデューサーは
いつだって瀬尾一三
あいみょんは
尾崎世界観と絶賛同棲中
ほかにも、
女1×男1の音楽ユニットはたいてい
女性が前面で歌を歌って、
男性は彼女をバックアップするだけ。
という形になるけど、
それは何故??
そうです。同じ理由です。
(※余談ですけど。女1×男1の音楽ユニットで、男のほうが歌ってるのって見たことない。単純な話、男女のデュエット専門ユニットというのも見たことない!)
歌を歌って生きてゆく、
という過酷な立場に立つ者にとって、
その過酷さを熟知している、
ほんとうの意味での理解者がどうしても必要。
この“命題”について考えてみたとき。
すこし補足説明のようになってしまいますが、やはり、
男性と女性では難易度が変わります。
たとえば、
ミスターチルドレンは
桜井和寿ひとりで作詞作曲ボーカルをこなしてしまい、バンドのメンバー(ほかの3人)はただ曲を奏でるだけです。
『だったらバンド要らなくない??』
────それに対する答えが、
つまり『理解者』ということです。
じっさい、
スピッツは草野マサムネがひとりで作詞作曲ボーカルをぜんぶやっていますが、
バンドのメンバーの誰だったかが、
『自分こそが草野マサムネの第一のファン』
というように言っていました。
GLAYは
作詞作曲TAKURO、
ボーカルTERU、という分業制ですが、端から見ていてもすごく結束が固いですよね!?
話が逸れまくりだけどさ、
芸能二次創作や、それ以外でも、
女性はすぐに男性同士の仮想の恋愛関係を想像しますね。いわゆるボーイズラブ(BL)というやつ。
ところで、
女性がボーイズラブに熱をあげるのと同じ熱量では、
男性はガールズラブには夢中にならない。
その理由のひとつは、
男性同士の結束の固さは、
女性にはほとんど実現不可能なものなので、それが羨まして眩しいからでしょう。
ミスチルでもスピッツでもGLAYでも
メンバー同士の結束が固いから、
メンバーだけでほんとうはぜんぶできてしまう。そのうえで仕事上のプロデューサーを迎え入れる、という形でもやってゆける。
それに対して、
女性同士の集団ってのは、
すぐにドロドロしてくるのよ??
バンドでもユニットでもアイドルグループでも、女性の集団の場合は、背後にいるプロデューサーやそれに準ずる立場の人間がしっかりと集団を管理(というか支配??)してくれないと、すぐにでも空中分解してしまう。
そして、プロデューサーというか“支配者”の立場は、多くの場合男性にしか務まらない。
日本社会における男尊女卑の風潮が、
いつまでも改善されない理由のひとつは、
『仕事において』
男性同士はすぐに結束できるのに
女性同士ではそれがものすごく難しくて、背後から男性に管理してもらわなくては仕事ができないことがほとんどだから。
個人的には、
そんなふうに考えています。
(※男女差別に関連する事柄は、今は気軽に語れないですけどね)
そんなわけなので、
『男性の』大物アーティストは
男性同士の結束によって守られるのに対して、
『女性の』大物アーティストには、
女性同士でそれはできないことがほとんどで。
(※絶対に不可能とまでは言いません)
なので、
『女性の』大物アーティストは
『男性の』理解者を求めることになります。
女性同士の結束は、
いかにすれば可能か、
というテーマは、
わたし個人にとっては
とても興味深いですが。
いまのところ、
有力な答えは出ていません。
中森明菜にとって最大の不幸とは、
本稿で長々と説明してきた意味での
『理解者』を得られなかったことでしょう。
外野の無理解を変えることはできないのだから、ある程度業界の内実を知っている人間にしか理解者にはなれない。
そして近藤真彦にはその立場は務まらなかった。
レコード会社をたびたび移籍した、
という話が伝えられていますが、
息の合うプロデューサーを探していたのかもしれません。
地位も名声も持っているはずの芸能人(歌手も含む)が、宗教や占いにハマって身を滅ぼす例が跡を断たないのも、このような切実な事情があるからなのです。
中森明菜の場合、
宗教に洗脳されたことも、
男性遍歴を繰り返して相手男性に経歴を汚されたこともなく、
ただただ『孤独でいる』のだから、
その点は立派なことだと思います。
※※※※※※※※※
ごめんなさいね、
今回はわたしの自説を述べただけで、
ホロスコープ鑑定は入っていません。
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