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朝の習慣

6年ほど前、毎年受けている健康診断で貧血と診断されたことがある。自覚症状は特になかったものの、貧血の指標となる血中ヘモグロビンの値が低かったため、胃カメラと大腸カメラの検査を受けた。結果は異常なし。鉄剤のフェロミアを処方されたが、副作用の悪心がひどく、数回服用しただけでやめてしまった。

その後、レバーなどを積極的に食べることで、食事から鉄分を摂るよう心がけた。また、市販のヘム鉄サプリを飲み続けた結果、数年以内にヘモグロビンは正常値に戻った。昨年夏に受けた人間ドックでも正常値内だったので、今ではサプリも飲んでいない。

油断すると再び貧血になるかもしれないと考え、一昨年、日本からカナダに引っ越す際に鉄瓶を購入し、引っ越し荷物に入れた。

伝統的なぶつぶつした模様の南部鉄器は我が家のキッチンには合わないため、モダンなデザインのものを探して見つけたのが、小泉誠氏がデザインした「tetuシリーズ」。

少し値は張るが、きちんと手入れすれば一生使える。モダンですっきりしたミニマルなデザインも気に入り、毎日愛用している。

ついでに、鉄瓶の下に敷く鍋敷きも引っ越し前に購入した。

昔ながらの手仕事で作られる
藁の鍋敷き

海外で暮らしていると、日本的なものの魅力が一層増し、それを使っていると心が和む。

鉄瓶でお湯を沸かすと、鉄瓶から鉄分が水に溶け出すと共に、水に含まれるマグネシウムやカルシウムが鉄瓶の内側に付着し、軟水化される。そのため、お湯がまろやかな味わいになる。

毎朝、お気に入りの鉄瓶で沸かした白湯を、お気に入りのカップで一杯飲む。今年も続けたい習慣の一つである。

このカップもお気に入り
模様の凸凹の手触りが良く
落ち着いた色合いが好き

※今回、いつもの「です・ます調」から「だ・である調」に変えてみました。このまま続けるつもりですが、気分によって「です・ます調」に戻すかもしれません。

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