今、また『錦繍』
2022年になって1週間が経とうとしております。
(大変遅ればせながらですが)
あけましておめでとうございます!
ご挨拶がこんなに遅れるという自分のマイペースぶりに(新年早々)不安を感じておりますが、
今年もよろしくお願いいたします。
さて、この年始、私は何をしていたか…
あ!まずは今年最初の嬉しかったこと!!
お餅が上手に焼けました!!
このお餅を入れてお雑煮を作ったら私史上最高の出来でした!
昨年、今年、と帰省できなかったので2度目のお雑煮作り。(こんな感じだったかな?)みたいなふわふわしたイメージで好きなものだけを入れて作りました。
こんな食いしん坊全開で始まった2022年は…
「昨年より多く読書をしたい」という欲がありまして、
年末に購入した本を読んだり、
前から持っていた本を再読したり、
本に囲まれて過ごしています。
ここで、今回読んで衝撃を受けた本のご紹介を。
宮本輝作
『錦繍』
私は高校生の時に一度読んでいるのですが、
今回、夫にこの本を貸しまして、
私も「久しぶりに〜」と再読したら…
面白くて止まらなくなったのですよ。
これ、高校生の時の私に言いたい。
「あなたは44歳の時にもう一度読むことになるけど、今よりずっとずっと夢中で読んだよ!年をとって経験をつむというのは良いことだね!本が面白くなる!!」と。
あ、決してこの『錦繍』は面白いといっても、笑えるとかそういう面白さじゃないです。むしろ途中一度も笑いません。
ただ夢中にさせる。
私は読書をする速度がものすごく遅いです。
それでも一気に読んでしまう力がこの本にはありました。
17〜18歳で読んでいたはずの小説。
まったくの初見のような気持ちで今読んでみて、
とても良かった。
そもそも高校生の私にこの本の世界がわかったんだろうか、とさえ思います。
44歳。読む準備ができたのかも、と思いました。
『錦繍』はよく「新潮文庫100冊」に選ばれているのですが、
勝手に作らせていただけるのならば、
「30〜40代過ぎてからもう1度読んだら良い本」「人生経験つんでから戻っておいで!の名作」
みたいな分類に入ってもいいかも!!
こんなふうに人を夢中にさせられる、
小説や文章を書けるっていいな。
作品をのこせるっていいな。
2022年、年始に再読した今年1冊目の本に、
目標を見つけてもらった気がしています。
こんなところまで読んでいただけていることがまず嬉しいです。そのうえサポート!!ひいいっ!!嬉しくて舞い上がって大変なことになりそうです。