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家にあるものだけで、ものづくり

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椿油、染め物、黒蜜、ケズリバナなど、家にあるものでチャレンジしたものづくりのまとめ。
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ケズリバナ

小正月に五穀豊穣を願ってつくられるケズリバナ。 埼玉県唯一の村、東秩父村ではいまでもこの風習が生きています。 一本の枝を何度も削ってできています。 いろんな人に聞きながら少しずつ、つくれるようになりました。 東秩父村ではお蚕さまの足の本数と同じ16段のケズリバナをつくります アイヌではケズリバナと似たようなものがイナウと呼ばれつくられていると聞きました。 また、群馬県でもつくられていたそうです。 ケズリバナについてまだまだ分からないことがたくさんあり、もしこれを見

家にあるものだけで自家製椿油を作ってみた

美しい椿の種を追い求めていたらいつの間にか種だらけに。何かに活用できないか考え、椿油をつくることにしました。 ○材料 ・椿の種(153個) ・ガーゼ ・カマ(トンカチが行方不明中のため) ・ミキサー ・蒸し器 ○参考にしたもの 鉄腕ダッシュ先生 本当はお正月休み中につくろうと考えていました。しかし、参考にした鉄腕ダッシュ先生の椿油づくりの冒頭にはこう書かれていました。 「10日間天日干しする」 さっそく出鼻をくじかれました。 それから10日間、お天気にも恵まれ、ほ

椿で春を染める〜椿の染物〜

地面に落ちた椿の花びらを使って春色をつくりました。 ◯材料 ・椿の花びら…50g ・クエン酸…ティースプーン2杯くらい ・水…適量 1.花びらあつめ地面に落ちた花びらを集めます。まだ黒ずんでいない、状態が良いものを探しました。 木についた花をとると椿の実や種ができなくなってしまうので、ほろほろと落ちている花を使いましょう。 2.染料をつくる軽くちぎって、花びらが隠れるくらい水を入れます。クエン酸をティースプーン2杯ほど入れて揉み込みます。 草木染めは熱々のお湯で煮る

ケズリバナのつくりかた

ケズリバナは作物の豊かな実りを願い小正月につくられるモノツクリです。 作ったものは神棚や家の門口など様々な場所に飾っていたそうです。 ミズキを削ったもの まだまだ不恰好ですが、簡単に作り方を紹介したいと思います。 材料はニワトコやミズキ、オッカド(ヌルデ)などの、節の少ない木を削って作ります。 右がニワトコで2メートル近くあります。左はミズキ ハナカキと呼ばれるケズリバナ専用の小刀を使い、表面の皮を剥いでいきます。 表面が削り終えたら、木を回しながら少しずつ削って

いまこそ!自家製甘酒をつくるべきだと思うのです

なにかと話題の甘酒。だからこそ言いたい! お家で甘酒をつくろう! 今回は酒粕編をお送りします。 子どもの頃から祖母の家で飲む甘酒が大好きで、いつしか自分でもつくるようになりました。 やがて世の中では甘酒ブームが到来し、飲む点滴とまで言われるようになった甘酒をみて、地元の子が一躍有名人になったような気分で喜んでいました。 しかし、、、 私がいつも飲んでいたのは酒粕の甘酒で、みんなが言ってる甘酒は別物だということ。 世の中にはもう一つ甘酒があることをこのとき、初めて

黒蜜の作りかた

気がつけば冬の通り道。 夏の間に黒蜜づくりにハマっていました。 ことの発端は日本のタピオカドリンクを初めて飲んだこと。 そのおいしさにびっくりした。 台湾みたいに甘さの調整がなく、懐かしいほどよい甘さで胸焼けしない。 これなら並んでも飲みたい!と3回くらい通って気がつきました。 私が注文していたのはタピオカミルクティーではなく、黒蜜ラテでした。。。 (通りで甘さの調整がない。紅茶要素ゼロなのに気がつかなかった…) ラテと名前がついてるけど、黒蜜牛乳なら家でも作れるので

トクサで作る爪やすり

砥草(トクサ)を使って爪やすりをつくりました。 見た目は竹みたいだけど、触ってみるとなんだかザラザラしているトクサ。 その特長を生かして、つげ櫛のやすりがけなどに使われています。 100%植物でできたやすりなので、自然にも人にもやさしいです。 今回は爪やすりと書きましたが、トクサのやすりは木工はもちろん、金継ぎのやすりがけにも使えます。 今回はつげ櫛職人さんに教えてもらった方法を参考につくってみました。 ○材料干したトクサ…好きなだけ 木片または割り箸…好きなだけ ご

トクサのやすりで勾玉をつくる

トクサでつくる爪やすりの番外編です。 ずいぶん前にお土産にもらった勾玉キットがあったので、トクサのやすりを使って作ってみました。 下絵を書いたらキットの中にあった紙やすりを使い荒削りしていきます。 初めからトクサのやすりを使うとかなり時間がかかりそうなのでまずは紙やすりで かたちを整える。表面はまだ傷だらけ 形を整えたらいよいよトクサやすりの出番です。 紙やすりと違い、トクサについた粉さえ落とせばこんなに小さくても何度も何度も繰り返し磨けるから不思議です。 割り箸