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家にあるものだけで自家製椿油を作ってみた
美しい椿の種を追い求めていたらいつの間にか種だらけに。何かに活用できないか考え、椿油をつくることにしました。
○材料
・椿の種(153個)
・ガーゼ
・カマ(トンカチが行方不明中のため)
・ミキサー
・蒸し器
○参考にしたもの
鉄腕ダッシュ先生
本当はお正月休み中につくろうと考えていました。しかし、参考にした鉄腕ダッシュ先生の椿油づくりの冒頭にはこう書かれていました。
「10日間天日干しする」
さっそく出鼻をくじかれました。
それから10日間、お天気にも恵まれ、ほぼ毎日干しました。
見た目は変わりませんが揺すると中でコロコロ音がする種も出てきます。
ようやく椿油づくりが始まります。一体どれくらいの椿油が採れるのか!
153粒の椿の種。並べていると「なにしているのですか?」と、通りすがりの方に3回声をかけられる
①殻を剥く
茶色の殻を割って中身を取り出します。クルミのように硬いのかと思っていましたが、カマで叩くと簡単にヒビが入って手で剥けました。とは言え、153個の種をひたすら剥くのはかなりの重労働です。
トンカチが行方不明だったため、ピンチヒッターのカマ。面を使うと割りやすい
殻をむくとこのような黄色い実が出てくる
ひたすら向き続けること1時間。。。
できる限り薄皮も取ります。うまく取れないものはおそらくしっかり日光に当たってなかったものだと思います
②できるだけ細かく砕く
取り出した実を細かく砕きます。今回はカマの刃で、細かく刻むように割りました。
寒空の中、地味にカマを動かすだけ、、。この作業が一番しんどかったです。
③蒸す
ガーゼに包んで15分蒸します。この辺から写真を撮り忘れてしまいましたが、蒸し上がった椿の種は銀杏のように透き通った黄色をしていました。
できるだけ平たくのばして蒸します
④力の限り絞る!!
最後にギュッと絞ると油が出てきます!のはずが、、いくら絞っても一滴も出てきません。麺棒に巻きつけぐるぐる回していたら、しまいにはガーゼがちぎれてしまいました。
※蒸しあがったばかりの種はとても熱いので注意!
⑤リベンジ!
鉄腕ダッシュ先生は「細かく砕く!」と言っていたので、柔らかくなった種をミキサーで細かく粉砕し、再度10分蒸しました。
絞るとついに黄金色の椿油が!
椿油が出た喜びで熱さを忘れるので注意!
無我夢中で絞っていたら、反動で湯呑茶碗をひっくり返してしまいました。せっかく採れた椿油はスーっと毛布に吸収されて消えました、、、
虚しく毛布に消えていった椿油
二度と同じ過ちを繰り返しまいと鉄板を敷く
〈結果〉
そのあと必死に絞って大さじ2杯ほど採れました。お茶碗をひっくり返さなかったらきっと大さじ3杯分は採れたかと思うと非常に悔やまれます。
<課題>
絞り出すときにどうやって圧力をかけるか。これをクリアできればさらに多くの椿油が採れるはず!これからも研究を続けます。
何か良いアイディアがありましたらぜひ教えてください。
<椿油を手につけた感想>
椿油は肌に残るイメージがありましたが、自家製椿油はスーと手になじんで油が浮くことはありません。寝る前に手の甲につけると翌朝もしっとり。
親指が赤いのは少しヤケドしたため。皆さんも絞るときは無理をせず!
<自家製椿油の感想>
なんとか家でもつくれることがわかりました!
漆の精製方法を教えていただいたときに大変な手間と苦労がかかっていることを知りましたが、モノは違えと自分でも実際にやってみると、体力、ていねいさ、辛抱も必要で、どれだけ大変なのか身を持って知りました。
また、ごくわずかしか採れないからこそ、材料に対する感謝の気持ちやひとかけらも無駄にしたくないという思いが自然と湧いてきます。この思いを体感すると、不思議と日常生活の中でもご飯一粒、ごま粒ひとつでさえも残さなくなります。
子どもの自由研究にもオススメです!
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