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自分の好きな自分でいられないときは


誰しも、自分のこういうところが好き。
と思える自分が、自分の中にいるんじゃないか。



わたしにもある。
たとえば、朝早く起きていろんなことができたときや、作った料理が美味しいときなんかは
自分えらいぞ!すごいぞ!って思うし
あとは好きなことをしてるときの自分も好き。


本を読んでる自分
旅行する自分
美術館に絵を見に行く自分
日記や手紙を書く自分
散歩する自分…


どうしてだろう…と考えるとそういう自分は
自分の人生をちゃんと楽しく生きているな。
自分の気持ちに嘘をついてないな。と思えるからかなあ、と思う。




逆に自分のことを、
本当にこれでいいの?
わたし、このままでいいの?
って思うときは、自分の好きじゃない自分であることが多かったように思う。

たとえば編集者時代のこと。
休日の朝に全然起きられなくて、昼過ぎまで寝ていた自分
コンビニ弁当や外食ばかりだった自分
帰宅するなりソファで寝落ちした自分
全然家事ができなかった自分
読書しなくなった自分…


これらの自分はあまり好きな自分ではなかった。


それでも、これができなかった…と思っては
『でもわたし、疲れてるから。毎日頑張ってるから。』
と自分に言い聞かせていた。


たしかに本当に疲れていたし頑張っていたけど
いつもどこか自分に言い訳してた。
仕事を頑張ってるから仕方ないよね。って。


あのときはあれ以上無理できなかったし
そう思ってやり過ごすしかなかったけど、
自分に言い訳し続けるそんな自分はあまり好きではなかった。




好きな自分でいられなくなること、
好きな自分が遠ざかっていくことは
悲しいし、苦しい。


だからなるべく自分の好きな自分でいたいと思うけど、それって難しいことだとつくづく思う。



忙しさ、心の余裕のなさ、お金や時間のなさ、相手の言葉、周りの目、同調圧力、環境の変化、イレギュラーな出来事…
様々なことで自分の好きな自分でいられなくなることはたくさんあって
これまで生きてきて
こんな自分いやだな。好きじゃないな。
って思ったことは数え切れない。




適応障害になり、無職になってからも
こんな自分いやだな、と思うことがたくさんあって、そのたびに自分のことを責めてきた。
周りはみんなやさしくて誰もわたしを責めないのに、つくづく自分で自分を苦しめるのが得意なわたしである。





「自分のことを好きでいるためにこれをする」
というのはよく聞くけど
正直それができたら困ってないし、できないからつらいし悩んでるのになあ〜と思うことがよくある。

知りたいのは意識高いマイルールでも、ルーティンでもなくて
自分のことが好きじゃなくなったり、やりたくてもできないとき、好きじゃない自分になってしまったときにどうするかだった。

そんなネガティブ全開のわたしが、ネガティブながらも大切にしたいなあ。と思ったことが3つあるので書いてみる。



①そんな自分も受け入れること。

受け入れるって甘やかすのとは少し違って
『ああ自分ってこんなにたくさんのことはできないんだなあ。だったら一日にいろんなことを詰め込むのはやめておこう。』
とか自分のキャパを冷静に受け止めて、自分を知った上で否定せず受け入れること。

わたしは多分完璧主義なところがあって、
自分で自分を追い込みがちだけど
できない自分を責めたり追い込むのではなく、
できなかったなあ。だったら次はこうしてみよう。って考えたり
できないときもあるよね。
あれは仕方なかったよね。
って寄り添ってあげることもやっぱり大切で
これからはそうやって、できなかった自分のことも受け入れていきたいなあと思う。

②改善しないなら離れてみる。

本当にこれでいいの?
このままでいいの?
そう思ってからいつまでも状況が改善しないようなら、離れてみてもいいのかもしれない。
努力してもなんの改善もされなそうな場所に
いつまでも身を置いていても時間を無駄にしかねないし、離れてみると良くも悪くも何かしら新しい気づきがあると思うから。

③自分の機嫌は自分でとること。

できないときや自分の好きじゃない自分に落ち込んだとき、周りに弱音を吐いたり愚痴を言ったりするのも時には必要かもしれない。
けれど周りが機嫌をとってくれることを期待するよりも、自分の機嫌は自分でとった方が早いし確実じゃない?と思う。

落ち込むことがあったら、そういうときこそ
「頑張ったよね。今日はゆっくり休もうね」
って好きなスイーツを食べたりして自分を甘やかして、ぐっすり眠ったらいい。

できないときってつい、自分を責めて落ち込んでしまったり、さらに自分に鞭打ってしまうけど、そんなに自分をズタズタにしなくていいし
自分だけは自分の味方でいてあげたっていいじゃない。

自分で自分の機嫌をとって気分をあげることって、明日からまた自分を生きていくために実はとっても大切なことじゃないかなと思う。


わたしは仕事に執着してるところがあるから
無職の自分が受け入れられなくて
仕事を辞めてからたくさん泣いた。

どうして続けられなかったんだろう。
どうして適応障害になってしまったんだろう。
あんなに好きだった仕事なのに。
続けたかったのに。
これからどうしよう?


そう思っては不安で、悔しくて、悲しくて、苦しくて。



だけどひと通り泣いて、落ち込んで
無職の自分を受け入れてからは
こうして仕事を辞めても頑張ろうとして
一生懸命に生きてる自分のことは案外好きだと思った。




きっとそのうちまた働くことになるけれど
今度は自分を見失う仕事じゃなくて
好きな自分でいられる仕事を探そうと思う。


選択に悩んだときによく、わくわくする方を選びなさいとか言うけれど
最近はどっちの自分が好き?っていうのも想像するようにしている。

稼ぎは少ないけれど、自分の時間や生活を大切にしてる自分と
バリバリ働いて稼いでる自分、
どっちが好きかな…とかそういう感じで。



いまは働いていないけど
仕事をしててもしてなくても
お金があってもなくても、
自分がいいならどっちでもいい。
誰かと自分を比べてしまったとしても
自分を見失わなければそれでいい。

どんな状態であろうと
ただただ自分が、いまの自分好きだなあ。
と思えるように日々を生きていたい。


何歳になっても自分が自分のことを好きだったら
それだけできっと人生は楽しくて
毎日笑顔でいられると思うから。




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