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もう限界みたい


仕事を早退してきた。

いまの働き方、業務量に完全にキャパオーバーになってしまった。
いよいよ限界がきたみたい。




いまわたしは、3つの仕事を任されている。

①Aさんという先輩とチームを組んでやってる仕事
②自分一人でやってる仕事
③他の人から引き継いだ仕事


これまでは①と②をAさんと二人でやっていたけど、③の仕事をやる人がいなくて
代わりにわたしが引き継いだのだった。
そのことは以前記事に書いたことがあるので
よろしければ読んでいただきたい。


この3つの仕事をすべて完璧にこなそうとしていたんだけど、結局無理だった。

思ってた以上に②、③の仕事に手を取られてしまい、①のチームの仕事にはほとんど入れなくなってしまった。


その結果、Aさんの負担は大きくなり
結局業務がパンクして、毎日二人で23過ぎ(0時近くのときもある)まで残業してどうにかこうにか①の仕事を片付ける…
という状態が続いていた。



もう心身ともに限界だった。
いつもこんなに遅く、一番最後まで残って
毎日のように会社の鍵を閉めて帰ることも。
家に帰ったら当たり前に0時を過ぎていて
お風呂に入ったら1時を過ぎていることも
あまりに遅い時間で
夜ごはんを食べる時間がないことも
短い睡眠時間で朝早く起きて、また満員電車に乗ることも


もう何もかも限界だ…

そもそも①の仕事はベテランが二人でやっていた仕事量。
なのにいまは新人のわたしと、ベテランのAさん二人でやっていて、それだけでもいっぱいいっぱいなのに
さらに②も③もぜんぶやるなんて無理な話だったのだ。

「もう無理じゃないですか?上司に相談しませんか?」
先輩のAさんにそう話してみるも
「そうだよね、きついよね…」
と言って愚痴をもらすだけで、具体的な解決策を一緒に考えてはくれない。

もちろん忙しくてゆっくり話しなんてしてられない、考える時間もない、というのはあるけど
Aさんにはそういうところがある。
俯瞰して見て、根本的に業務を見直したり解決しようとするのではなく、体力の続く限り残業して終わらせればいいと思ってるところが。


Aさんは優しいのだ。
仕事を任されたら断ったり無理だと言わず
とにかく自分が犠牲になってやろうとする。


わかってる。Aさんは悪くない。
なのにAさんのそのやり方に、
Aさんはそれでいいかもしれないけど、巻き込まれるわたしは体力が持たないよ…と思ったり
愚痴を言うなら、どうしてもっと周りに相談して業務改善していかないの?と思ったり
だんだん不満を持つようになってしまった。



この体制や残業に危機感を感じない先輩
仕事を押し付けてくる上司たち
早く帰る同僚たち


もう味方なんて誰もいない。
誰とも話したくない。誰も信用できない。
みんな嫌いだ。
心が荒んで、そんな極端な思考に陥ってしまう。




そしてこんな生活を続けていたらある日また
呼吸がしづらくなってしまった。
胸が圧迫されて、うまく呼吸ができないのだ。

これは以前も経験したことがある。




まずいまずいまずい。
このままではまた寝込んでしまう。倒れてしまう。

どうしよう…



そう考えたとき、もう辞めようと思った。


もう業務改善してどうにかなるレベルではないのだ。
この仕事をしてる限り、きっと残業沼からは抜け出せない。

もう何もかも限界なんだ。
この状況をつくった上司共に、もう相談しようとも思わなかった。
わたしが辞めて慌てればいい。
あんなに押し付けるんじゃなかったと悔めばいい。


もう辞めてやる。
ただ一旦締切までは乗り切ろう。
落ち着いたときに辞めることを伝えよう。



そう決めて数日後、いよいよ完全に体調を崩してしまった。

呼吸ができないのに加え、胃が痛い。
嗚咽が止まらない。
思考が停止して、何をやったらいいかわからずフリーズしてしまう。
人との会話もままならない。
記憶も飛ぶことがあり、どうやって家まで帰ってきたかわからなかったり、
いまどうして電車にいるんだろう、いつ仕事が終わったんだろう。と思ったりする。

職場ですれ違う人に「大丈夫?」と声をかけられる。

恐らくわたしは誰から見てもボロボロだったのだろう。
あまりの状態を見かねた上司が、わたしの③の仕事を引き取ってくれた。

Aさんとやってる①の仕事にも、いろんな人が加勢してくれた。

それで昨日は、本当は終電まで残業するところを早く帰らせてもらった。



そして今日。
午前中に納品を済ませるとAさんが
「体調大丈夫?仕事はいろんな人がフォローしてくれて大丈夫だから、もう帰った方がいいんじゃない?」
と言ってくれた。
そのおかげで早退することができ、いまに至る。



結局、辞めることは上司に言えずに帰ってきてしまった。
それよりも体調が悪すぎて早く帰りたかったからだ。


早退した後、大きな病院へ行って呼吸が苦しいことと胃の痛みを伝えた。
そして肺や胃のレントゲンを撮ってもらい、酸素量も検査してもらった。
けど何の問題もなかった。

大きな病気とかじゃなくてよかった、と安心する反面、何の問題もないからこれ以上休む理由がなくてしんどくもなった。


とりあえず胃薬や胃酸をおさえる薬などをもらって帰ってきたが
明日からどうしよう。



迷惑をかけて申し訳ない。
だから行かなきゃ、と思う気持ちはある。


Aさんとのチームでの仕事に全然入れなかった上に、上司に仕事を引き取ってもらうなんて
自分の仕事のできなさを突きつけられたようで落ち込んだし
仕事ができない上に体力も持たなくて、周りに迷惑かけまくって早退して
使えないダメなやつすぎて
周りに申し訳ないと思う。
一緒にやってるAさんにはとくに、本当に申し訳ない。
そう思う気持ちと

いやあんな仕事量できるわけないよ。
ここまで追い込んだ上司共、まじでふざけんな。
と思う自分がいる。


申し訳ないのか腹が立ってるのか、
自分でもよくわからない。


とにかく休みたい。
ということだけが頭の中を占める。

何も考えず、人生休憩できたらいいのにな。
だけどそんなわけにもいかず時間はどんどん進んでいく。



もう夜だ。
病院での診断結果や明日行けるのかどうかを職場に連絡しないといけない。

休みたいけど、休んだら休んだで罪悪感と自己嫌悪に押しつぶされてつらいだろう。
だからってこの心身で仕事するのもつらいだろう。



病院へ行ったとき、看護婦さんが優しくて
待合室のソファがふかふかで心地よくて
なんか泣きそうになった。
ああもうこのまま時間が止まってほしいと思った。
そしたら会社に行かなくていいのにな、と。



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