憧れのひとりアフタヌーンティーへ行ってきた
以前「一人でアフタヌーンティーに行きたい。」という記事を書いた。
あれから仕事は辞めてしまったけれど、わたしが頑張ったことには変わりない。
だから「これまでお疲れさま」という気持ちを込めて、一人アフタヌーンティーを自分にプレゼントすることにした。
初めての一人アフタヌーンティー。
わくわくすると同時に、ちょっぴり緊張もする。
一人で楽しめるかなあ。
変な目で見られないかなあ。
調べていくと、そもそも一人を受け入れてないお店もある。
むむ…
それならおひとりさまに慣れてるお店がいいかも。
そうしていろいろこだわりが出てきたので
以下にまとめてみる。
こだわり
・大前提で一人を受け入れてくれるところ。
・予算は一万円以内。
・季節を味わえるメニューなこと。
(秋らしい栗や葡萄、マスカットなど)
・ハロウィンメニューではないもの。
(可愛さやポップさよりは優雅な大人の雰囲気を満喫したかったので)
・ドリンクフリーであること。
・一人でゆっくり落ち着けそうな空間。
条件を入力していろいろ見ていくうちに
久しぶりに横浜の中華街に行きたいなあ…と思い始めた。
というのも、わたしは手相占いが大好きで
事あるごとに行きたくなるのだ。
(手相というのは半年くらいで変わるらしい)
無職になったし、今後のことも含めていろいろ見てもらいたいなあ〜なんて思い
条件のエリアに【横浜】を追加。
そうして見つけたのがこちら ▼
横浜、元町中華街エリアにある
The Union Bar & Lounge (ザ・ユニオンバー&ラウンジ) - Hyatt Regency Yokohama
プランはこちら ▼
マスカットアフタヌーンティー+乾杯スパークリング&カフェフリー(9/1~10/31・平日限定)
わたしのテーマである、一人で優雅にお茶を楽しめる落ち着いた大人の空間であるし
限定のマスカットアフタヌーンティーがあまりにも素敵すぎる。
気になるお値段は
平日6千円・休日7500円と
このクオリティにしてはとっても良心的。
「素敵!ここにする!」と即決。
ちなみに極めつけは口コミで
おひとりさまからの評価がとっても高かったこと。
『席が離れていて一人でもゆっくりできました。』
『値段以上の雰囲気と料理で、量もちょうどいい。』
『アフタヌーンティーならここが一番。』
口コミを読んでいると、レディが優雅に一人の時間を楽しまれているのが想像できて
わたしまで楽しくなってきてしまって。
もうここにしない理由が見当たらない。
おひとりさまの先輩方がここまで言うなら間違いないわ…
と、背中をぐーっと押してもらったのでした。
◇
そうして迎えた当日。
時間通りにホテルへ到着し、席へ通される。
写真で見る以上に大人で、ゴージャスで、でも派手すぎなくて、とっても優雅な空間だった。
席に着くとまずウェルカムドリンクの説明が始まり、スパークリングワインを注いでもらった。
(※スパークリングワイン付は平日限定のようです。)
スパークリングワインを楽しみながら優雅な気持ちに浸っていると、お待ちかねのスイーツとセイボリーが運ばれてきた。
スタッフの方が一品ずつ丁寧に説明してくれる。
わたしはこういうとき結構反応が大きくて、
たとえば夫や友人と一緒であれば
「わあ〜!!」とか「すごい!!」とか言って
わりとはしゃいでしまうタイプだけど、今回は一人。
さすがにいい大人が一人できゃーきゃーはしゃぐのもなあ…と思い、興奮をぐっと堪えながら
ふむふむ…と説明を聞いていた。
でも心の中は
『わあ〜!すごーい!!なんてきれいなの!!😆😆』
とテンション爆上がりだったので
恐らく説明を聞きながらニヤニヤしていたと思う。
そんなわけで気持ちを堪えるのが大変だなあ。
というのが今回おひとりさまで困ったポイントだけど
今後も初めての一人体験をするときに感動を分かち合ったり、全力ではしゃぎ合える相手がいないのはちょっぴり物足りなくなる瞬間なのかもしれない。
今回フリードリンク制なので
料理説明後に飲み物のオーダーを聞いてもらった。
おすすめを聞くと、季節のアップルクランブルだということでそちらをオーダー。
本来はティーポットで運ばれてくるのだけど
スタッフさんのお心遣いで、いろんな種類を飲めるようにとワンカップにしてくださった。
さりげない心遣いにうれしくなる。
アップルクランブルはりんごの甘い香りがとても上品で、なのにスッキリとした味わいがちょうどよかった。
紅茶を選ぶ際の香り見本なんかもあって
行き届いたサービスに心から幸せな気持ちになる。
最初はそわそわして緊張していたわたしだけど
2杯目の紅茶を飲む頃には、ようやく自然体でくつろげるようになってきた。
そうして飲み食いしながら何をしていたのかというとこちら。
益田ミリさんの【すーちゃんシリーズ】を読んでいた。
そのときの気分によって分けようと思い
一応小説とすーちゃんと2冊持ってきていたけれど、なんだか気持ちがそわそわして全力で物語に集中できる感じではなかったし
かといって何もしないのも手持ち無沙汰で
そんなときにこの【すーちゃんシリーズ】はちょうどよかった。
集中しなくても気楽に読めるし、ちょっと読んで、ちょっと食べて…
というこんなときにぴったりの本だった。
わたしは益田ミリさんもすーちゃんも大好きだ。
料理の感想は、ひとつひとつ書いてしまうと
文字数がとんでもないことになりそうなので省略するけど、とにかくどれも本当に美味しかった。
スイーツはたとえばマスカットジュレとかそういった風味でごまかさず、すべてにマスカットが入っているところが素晴らしいし
セイボリーもミニバーガーなど、アフタヌーンティーには珍しい内容でとにかく飽きない。
料理と紅茶を楽しんでいると
あっという間にラストオーダーの時間。
最後は季節限定のレモンセージにした。
こうして飲んだ紅茶は計4種類。
アップルクランブル
パイン&アップル ★
レモンセージ
クラシックイングリッシュティー ★
どれも美味しかったけれど
★がついているのはとくに美味しかったもの。
他にも飲んでみたい紅茶がたくさんあったけど
ペースを考えると4種類が精一杯かもしれない。
また来ていろいろ飲んでみたいなあ。と思いながら退店した。
◇
正直なところ、わたしが外でお茶するとしたら
本当に落ち着ける空間はベローチェやタリーズなんだけど、
それでも一人アフタヌーンティーはすごくよかった。
自分を甘やかしてるなあ。贅沢してるなあ。という気持ちになれることで
とにかく自分を大切にしてると感じられた。
そういう「特別なことをしてる」という気持ちは、どうしても行きつけのカフェや日常では味わえないし、少し背伸びしてアフタヌーンティーへ行くことで指の先まで満たされた気がした。
スコーンを食べているときにボロボロこぼしてしまったり、ゴロッと一粒入ったマスカットを掴みきれず膝に落としたりと、
優雅な大人の女性には全然なりきれない、残念なわたしだけど
こうやってわたしらしく、たまには背伸びしながら大人に近づいていこうと思う。
仕事は辞めてしまったけれど、
無職になってしまったけれど、
いつかまたここに来られるように
ゆっくり頑張ろう。
そう思えただけで素晴らしい体験だった。
(ちなみにアフタヌーンティーのあとは中華街の手相占いに行きました。
機会があったら記事にします。)
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