適応障害における行き詰まり感と気分のゆらぎによるしんどさを語る
愚痴記事といえばそれまでなのですが、甘く見られがちな適応障害の恐ろしさと不可逆のリスクを知ってほしい気持ちもあり書きました
なお私は医者により適応障害の診断を受けています
睡眠障害以外の治療は今のところ必要がないとのことで行っていません
(長引けば要治療となるそうですが…避けたい…)
適応障害とは
ストレスによって心身のバランスが崩れて社会生活に支障をきたす精神障害です。ストレスの原因が明確で、それに対して過剰な反応が起こった状態を指します。(再確認した上でgoogleAIによる概要を引用)
うつ病と酷似した症状が出現しますが、ストレス要因から離れると症状が喪失または軽快するところが大きく異なるとされています
(私はうつ病になったことがないので体感的な違いはわかりません)
どうにもなめられている印象の適応障害
大したことないと思われている印象を強く受けますが、
症状はうつ病と共通点が多く気分の乱高下や体調不良など様々な症状が出現するため大変しんどいですし、
放置するとうつ病へ移行する確率は20~40%と高い数値を示しています
(データにより幅があります)
うつ病は発症してしまうと治療により緩解はしますが完治はしません
一生の付き合いとなります
適応障害は比較的短い期間で完治しますので、
適応障害の地点で治療または環境の改善を図ることが非常に大切です
経過を辿る
仕事でのストレスとキャパオーバーにおける過剰適応がトリガーとなり適応障害を発症しました
現在環境から離れて2ヶ月弱経過した私の状態を書きます
発症時期は昨年12月、今年9月に環境から離脱しました
適応障害はストレス要因から3ヶ月以内に発症するとされており、私は10月から仕事内容の変化で強いストレスを自覚していましたので時期も一致します
症状は色々ありましたが中でも気分の落ち込みと睡眠障害が大問題でした
気分が乱気流を起こしコントロールが効かなくなり大変しんどかったです
元々私は気分にムラが少なく上りも下がりもしづらいフラットなタイプだったこともあり、かなり困惑しました
人に当たり散らしたりすることはありませんが、気を遣える状態ではないので、一人暮らしで良かったと心底思っています…同居人に気を遣いながら生きていたらいよいよ病んでしまう…私はとにかく不調時は放置してほしいタイプなので距離を取ることを許してくれない人がいると厳しい…良い意味で基本相互不干渉である父とは相性が色々良いのですが、過干渉の母とは相性が非常に悪く…同居時代はしんどかったです…
更に経験したことのなかった睡眠障害(私の場合は早朝覚醒、適応障害に多い)にとどめを刺され睡眠負債を抱えることになり絶不調へ
睡眠は得意分野だったのでショックも大きかったし、まじで大切と実感…
元々朝は弱かったのですが磨きがかかりました
調子が悪いと体が鉛になったかのような状態となり瞼すら異様に重くなるのです…恐ろしい…今は負債が解消されてきたのでマシになりましたがダメな日はダメです
更に春は元々自律神経が乱れやすい体質も相まって、気分障害がMAXひどくカオスな状態でした
初夏に入ると気分障害は落ち着き始めましたが、睡眠障害は悪化、ストレス要因は変わらずだったため、もうこのへんが限界だなーと感じ始めるも、もう少し頑張ってみれば乗り越えられるかも…と希望を持っていたこともあり離脱の決断を先延ばしにしました
しかし考えが甘かった…酷暑も相まって食欲不振と元々ある胃腸障害が出現しはじめ、気分障害も落ち着いたり発現したりを繰り返し、ああもう限界なんだな…と感じ、夏にやっと諦めて離脱する決断ができました
離脱して最初の1ヶ月は全く症状が落ち着かず、2ヶ月目に入ってやっと少し落ち着いた日が増えてきました
始めの頃は全然良くならず焦りましたが、徐々に落ち着いてくると言われてあまり考えないように過ごしていたら少しずつ落ち着いてきました
ただ1日の中でもかなりムラがあり、特にトリガーに触れるとあっという間に気分が底まで落ちていくので、以前の私には程遠い状態です
この先のことを考えると不調に陥りますし、回復が遅れることを実際に指摘されているのでよくないのですが、どうしてもある程度は考えてしまう…
家に一日中いるとあっという間に息が詰まるので趣味の撮影に出かけているのですが、体力と天候の関係で行けない日も有りそういう日は大抵調子が悪いです
元々ある胃腸障害(機能性胃腸症=器質的異常を認めない原因不明の胃腸不快症状)の突如出現は非常に気が滅入る原因になっています
完治が難しいため緩解→再発を繰り返しているのですが、ストレス(心的要因だけではなく気圧、気候等もストレス要因となり得る)がかかると再発しやすく、思うように食事が摂れなくなるためストレスの悪循環へ…
胃腸症状は秋冬については落ち着くのでしばらくはこれ以上の悪化はないかと思っていますが、このまま春を迎えると大変なことになってしまうという不安感はあります…なにせ春~夏はずっと調子が悪いので
離脱を先送りにしたことで症状が悪化してしまったため、もっと早くバッサリ決断するべきだったと後悔しています
環境、人間関係が非常に良好であったため粘ってしまったのですが私のキャパだけがどうしてもだめでした
多くは半年以内に完治するとのことで、私もそのように言われていますがこの状態から完治が見込めるのか大変不安です
適応障害は繰り返す
適応障害の再発率は約60%、再々発率は80%以上というデータがあります
引き起こす条件がはっきりとしているため、原因究明を行い予防策を実施しないと再発しやすいのです
私も今回が初めてではなく再発でした
以前はもっとひどく完治するのに確か2年くらいかかり散々でした
(完治まで多くは半年以内であるが最長2年程度とも言われている)
当時は日々吐き気と眩暈でまともに生活できず
適応障害はストレス源から離れると回復するとされていますが、そのことを考え続けると回復が遅れることも指摘されていて、当時はまさにその状態だったのだと思います
この時はまだ自身に対して今より希望を持っていたというか、自分のキャパを今よりも一段と把握できていなかったため、ストレスが要因とは夢にも思わず…
自身を正確に把握できていないゆえに気が付けず、適切な対処、対応が取れず適応障害を見逃しうつ病へ移行しまう人も多いのでは…とも今なら思う部分があるのですがこれまた当時の自分がまさにそのギリギリ手前の状態だったように思います
自身のキャパの把握
キャパオーバーが原因の場合行える対策はもっと頑張ることではありません
適切な仕事量と内容を見極め、見合った環境に身を置くことです
仕事内容、量等について調整がきけば軽快する可能性もあるため、相談能力もキーとなるのですが私はこの能力が著しく欠落していて最後までできませんでした
自分がポンコツであることを知られたくないというしょうもない理由が原因ですがこれはもうどうにもなりません
意味が分からないかもしれませんがここは全てのやる気の源と引き換えなのです
要改善ポイントですが上記のとおりなので正直難しく感じており…唯一できることなのでやれる範囲でやってはみるつもりですが、これはこれで精神的な負荷がかかるため私にとって決して簡単ではありません
大体人に話しかけるところからして相当な勇気が必要なのに相談とか普通に無理に決まっている…
更に周りからの圧力で能力を伸ばしたらよいのではとか、色々言われ続けてきましたが、以前完治が遅れた理由はこの部分も正直あったように思います
他責はしたくないし意味も感じないのですが、周囲からの無理解とプレッシャーは間違いなく私を押し潰していましたし、私も自分の努力が足りないからこうなったのだと思いこんでいました
が全部間違いでした
私の場合はそもそもキャパが周囲(標準)よりかなり劣っていることが根本的な原因であり、標準を目指すと潰れることはいたって当然の結果でしかありませんでした
自身のキャパの見極めが大事と書いたのはそのためです
標準が自分に当てはまるのかというところまで立ち返る必要性がありますしそもそも社会の都合を標準化しているだけに過ぎない現実に気が付く必要もあるように思います
社畜になるために生まれてきたわけではありませんしあくまで生きる手段のひとつにすぎないので、会社勤めなどに拘らず視野を広げ若いうちにとっとと違う方向へ梶を切るべきでした
精神的に弱いから発症するわけではない
うつ病と同じく激しく誤解されていますが精神的に弱いから発症するとかそういった話ではまったくありません
条件が揃えばだれでも発症します
キャパオーバー、長時間労働は代表的なトリガーです
この間違った認識(無知)と偏見は当事者を追い込み苦しめます
あと精神的に強い人は存在しません
多少の個人差はあっても結局人間みんな弱い生き物なのです
唯一できる対応策は気を逸らすための趣味を持つこと、いわゆる「依存先を複数持つ」ことくらいです、繰り返しますが人間強くはありません
根性論が大好きな人は特に認めない傾向にありますがそういう人の言うことは無視した方がよいです
何せ根拠がないしど素人にすぎないのですから
私の場合、身内でさえ無理解かつ無神経な発言を繰り返されていたため、ここに対しての理解はとうの昔にばっさり捨て去っていますし、実際医者にも諦めることを推奨されています
ここに書いているのも理解してほしいということではなく(まったくないとは言えないけども)適応障害のしんどさを知ってほしい、鬱へ移行してほしくないし回避もできる、そのための知識として、いざという時思い出してほしいと思って書いています
周囲からの理解は期待できない
周囲から理解を得ることが難しいことであることは当事者である自分でさえよくわかりますし納得もしています
目に見えない物に対しては中々意識が及ばないし、他者に対してそこまで考慮できる余裕を持ち合わせていないことは普通と思いますし私もそうだからです
あとこの界隈だと結構よく見かける話ですが一般的には身近ではない話題であり、大抵の人はもっとシンプルな考え方をするとも指摘されましたし、そんなに色々考えて生きていないと言われました
ゆえに無知とか書いていますが致し方のないことでもあります
もし周囲に理解してくれる人がいたら非常に幸運なことなので大切にしてください
誤解のないように書いておくと私の親は毒親でもないし、私のためにいろいろやってくれたし、家族仲も悪くありませんしむしろ良い方かもしれません
、それでも無理解さにおける心的距離感はそれなりにある。という話です
そうとは知らなかったために無理な要求を強いられ続ける事態が起こり、結果私の心はすっかり折れてしまい、理解してもらうために必要な行動を起こすことができる状態にもはやありません
で、これからどうするのか
まだ次の準備をできる段階に入っていませんので、これといった解決方法的なものは何も書けず…申し訳ないです
私もこれを知りたいのですが考え始めると不安定になるため、今は休息時期と割り切って過ごすようにしています
ただフルタイムでの労働が元々難しい体質と性質である気は薄々しています…
過剰適応は適応障害の大きな原因ですが、過剰適応してギリ労働できるレベルであるため、労働する限りはいずれは壊れてしまうのではないかと…
労働が可能なレベルであるかどうかがまず疑わしいですが…
結局やっぱりならないのが一番よいし、まずいと気づいたら早い段階での離脱をおすすめします
ここでひと踏ん張りすることにより成長を見込める
そういう時期もあり経験も必要
という意見もありますがあまりに無責任です
医者でもない癖に何言ってんだとしか思えません
医者が万能なわけではないし自分で工夫することも非常に大切ですが素人が他者に口出ししてよい問題ではありません
人生にそういう期間が存在するという主張自体は理解できます
が、少なくとも期間限定にした方がよいと考えますし、危険シグナルを察知したら即時撤退した方がよいとも思っています
健全な心身の維持以上に優先すべきことなど存在しません
もっと健全に成長する方法を模索するべきだと私は思っていますし、上記は無理して潰れる可能性やその後のリスク、影響を一切考慮していません
自己肯定感への影響
適応障害を引き起こしたことで私は自己肯定感が破壊されました
元々あったかどうかわからないわずかな肯定感が完全に破壊されたことにより、認知が歪み、生きづらさに拍車がかかるようになりました
認知の歪みは簡単には戻せません
数年単位の時間と自己負担での治療(カウンセリング等)が必要となり、それだけの投資をしても結果を得られる保証はありません
更にそれ以上に自己肯定感を取り戻すことは不可能のように感じています
元々積み上げることが難しい性質だったことも相まって、
何をしても無駄なのではないか、
何をしても失敗するのでは、
何も得られないのでは、
一度目の適応障害から私の頭の中はずっとこんな感じで自己否定を繰り返し続けています
これにより仕事中も常にミスに怯え、不安に支配され続け、結局潰れる原因を自分で作っているような状態となっていて大変苦しかったのですが、過去の失敗が脳裏をよぎり、どうしようもなく不安でたまらないのです
今回ミスを叱責されたことは一度としてなく、細かい作業が多く誰でもミスはする状況であったため、ミスに対しては非常に寛容で、とても丁寧に修正してください、と指示をされるだけでしたし、それは誰に対してもそうだったと思われます
それ以上特に何も言われていない以上、見込んだ一定の成果は上げていたのかもしれませんし、無意味な妄想である可能性も理解していますが、認知の歪みと過去のトラウマの影響により不安のコントロールができませんでした
状況から離脱してもまたあの状態にいずれは戻らなければならないのかと考えると、いよいよ病んでしまうのであまり焦点を当てすぎないよう気を付けていますが頭の隅にずっと居座っている感じがします
なので焦点を合わせずに済む時間、趣味の存在、複数の依存先が非常に大切なのです
幸い趣味を周囲に否定されることはなく生きてこられたのでこれは本当に幸運であったと心から感じています
複数の依存先も本当は作った方がよいのですが、人間関係は私自身の自信のなさが表出しがちであり、卑屈になりやすくここでも劣等感や不安に支配されあまり良い結果とならない可能性が高く、私には向いていないように感じます
すべてが失敗するわけではないし、たとえ一時的であっても意味のあることだと思っているので、あまり深く考えすぎなくてもよい気もしていますが何せ相手に申し訳がないので…
更にぼっち耐性が高いため結局ぼっちを選んでしまう…
離脱する決断の難しい人
離脱の決断は積み重ねてきたものが大きな人ほど難しいことのように思います
私は何も積み重ならなかった人生なので捨てるものが殆どありません
心身ともに健康である限りはやり直しがきくことを身をもって経験しているため、このような発言をしています
ゆえに捨てたことによる発生するリスクや影響を考慮することができませんし責任も一切負えません
ただ、繰り返しになりますが、
適応障害なら影響は残しつつも完治しますが、うつ病へ移行したら一生完治しません
緩解はしますが再発のリスクが60%と非常に高いですし、再再発は70%とこの後も上昇していきます
一度でも壊れた脳、心は元に戻せません
戻ったように見えても前とは別ものになっていて強度も下がっています
ゆえに再発を繰り返すのでしょう
不可逆性のリスクであることは、この界隈では有名な話でもあります
もちろん私の離脱した方がよいという主張自体が正しいとは言えません
が、少なくとも自分に対して適応することに留め、周囲に対しもう少し頑張ってみてはなどといった趣旨の発言は控えるべきと考えています
自分が当たり前、できて当然と考えるレベルのことでも、人の倍努力してもできない人は普通に存在します
何気ない発言は想像以上に当事者を追い込む結果となります
当事者もどうにかしなければならないことは嫌と言うほど自覚しておりそうは見えなくても非常に焦っています
発言に悪気がないことはわかりますしつい言ってしまいがちな一言でもあるため、自戒を込めています
私も寄り添えず後悔したことが何度もあります
謝りたいけど話を蒸し返すことも気が引けて結局謝ることもできず、本当に申し訳なく思っています
腫れもの扱いはされたくない
こういう主張をしてしまうと扱いづらい人と思われてしまうのが嫌で、このような発言、主張を一切行ってきませんでした
自身のポンコツさは可能な限り知られたくないこと、自己開示に抵抗感が強い側面も影響しておりリアルでは一生不可能でしょう
その結果メンタル強い人と勘違いすらされています
一般的にはセンシティブな内容ですが、note界隈ではわりとよく見受けられるため書きやすかったことと、自身が限界に達しているため吐き出したかったこと、適応障害の本質が厳しくつらいものであるということ、うつ病への移行リスクと予後がいかに不良であるかを知ってほしかったことが重なり書くに至りました
私に関しては、こういう部分もある人なんだな、程度にさらっと流していただけたたらありがたいと思っています
何だかんだ図太いし趣味がある限りは楽しく生きていられるので
今日の見出し写真は紅葉です
標高500Mオーバーだと酷暑の影響が比較的少なく綺麗でした
それでも例年に比べるとくすんでいるそうですが…
3年前曇ってきてしまった場所へリベンジしてきました
また曇ってきてどうしようかと思ったけど晴れましたよかった
2回行って2回とも天気予報外れて曇ってきた鎌倉の某所もリベンジしなくては…