たった1人の「あなた」に向けた記事が「今日の注目記事」に選ばれて
先日、念願の「今日の注目記事」に選ばれました。
その知らせを知った瞬間、私は電車に揺られている最中。嬉しさのあまり、電車の中でニヤニヤ笑みを浮かべていました。
思い起こせば、これまで「今日の注目記事に選ばれたい」とばかりに、毎日毎日。いろんなジャンルの記事を、必死に投稿し続けていました。
けれど、ユーザーが多くGoogleとの提携も始まった大手プラットフォームnoteなだけに「今日の注目記事」には、なかなか選ばれず……。
狙えば狙うほど、空回りが続きます。noteの注目記事を見ると、「推し活ネタ」が多い印象。そこで、家族で訪れた「新しい学校のリーダーズ」のライブ体験記を書いてみることにしました。
読者からの評判は良く、note仲間の福島太郎さんからは「みくさんの代表作になるかも」とお褒めの言葉もいただきました。
「これはいけるかも?」と思ったけど、残念ながら「今日の注目記事」には選定ならず。
その後も、思うような結果が出ず……。正直「もう注目記事は諦めて、好きなことを書いていくか」と、次第に思い始めるようになりました。
やがて、選ばれないことに対して拗ね始めた私は「推し活ができない理由」なる記事を書き始める始末。
みなさん、お気づきでしょうか。この記事が、ただの「自分が選ばれない言い訳を、ただ並べたかっただけ」のものであるということを。
挙げ句の果てには、「今日の注目記事に選ばれたい」という記事を書いて、読者の同情を引き始めたのです。
45歳、悲劇のヒロインを演じ始めました。ネットならまだしも、リアルの付き合いなら人が離れていく可能性大。
いや、むしろ。同情引いてどうするんだよ。同情するなら読んでくれ。そして、選んでくれ。
けれど、選ばれた先に一体何があるのか。そもそも私は一体、何を目指しているのか。正直、何も思い浮かびませんでした。
とりあえず「今日の注目記事に選ばれたい」では、自分がいいと思ったものを書いて成果を出したいと。正直な気持ちを、noteへ綴ることにしました。
◇
「諦めたら、そこで終了だよ」
これはスラムダンクに登場する、安西先生の名台詞です。とりあえず、ぼちぼち続けていけばいいことあるはず。そんな感じで書いていた矢先に、リッチモンドホテルの紹介記事がスマートニュースに選ばれました。
それから日の浅いうちに、CLASSY .の紹介記事が今日の注目記事に選ばれました。正直、目標の記事を書いてから日が経っておらず。
もっと結果が出るのに時間がかかると思っていたので、我ながらびっくり。何事も書いてみるもんです。
注目記事に選ばれた記事のネタは、ファッション雑誌CLASSY .の着用コーデが毎回「ぶっ飛んでいる」という件について。
実は昔から、カフェや図書館でファッション雑誌を回し読みするのが密かな趣味でした。時には、雑誌の付録レビューを仕事で執筆することもしばしば。
付録レビューを執筆する際には、雑誌の中身にも目を通します。
付録の紹介記事を書く時は、付録の使い方やデザインだけではなく、雑誌を読んでとくに「ここが良かった」という部分が見つかるまで探して、簡単に紹介します。
付録レビューの仕事を続けて、何年過ぎたでしょうか。年数を数えたことはないものの、2年は確実に過ぎていると思います。
時には、1ヶ月で10冊以上もの雑誌付録を紹介したことも。雑誌が好きなので、たくさん読んでも苦ではありませんでした。むしろ、もっと読めるなぁという感じ。
私にとって、雑誌は「好き」というより日常。インプットという意識はありません。まるで毎日食べる米粒のように、常にそこにあるものでした。
けれど、あまりにも普遍的過ぎて。雑誌について、noteで紹介しようと思ったことは一度もありません。
その流れが変わったのは、note仲間の青空ちくわさんが投稿したあるツイートがキッカケでした。
普段からファッション雑誌でジュエリー特集を見たり、またはジュエリーに関する記事を書いてきた私。
「照り」の一言をみるなり、思わず艶やかな真珠が脳裏をよぎり、突っ込まずにはいられませんでした。
そこから、ちくわさんより「今度みくさんに色々ファッションのオススメ本教えて欲しいです」という返事があったので、私は以下のような回答をしました。
そこでCLASSY .のコーデ特集を紹介すると、ちくわさんからかなり喜んでもらえました。
なぜ、ちくわさんにCLASSY .を紹介したのか。
私の勝手なイメージではありますが、ちくわさんはアイコンのイラスト、エッセイをみる限りナチュラルで優しげなイメージを勝手に抱いていました。(オンライン交流会で、すでにどんな人か知ってはいるんだけども)
ファッションのテイストだと、LEEのカリスマモデルの五明 祐子(ごみょう ゆうこ)さんのコーディネートなら、取り入れやすそうかなぁとか。
雑誌もナチュラル✖︎オシャレ系の「LEE」や「リンネル」かなぁと思ったので。そちらを紹介しようかなぁとは考えたのですが……。
けれど、ちくわさんといえば。妄想エッセイを書くのが確か好きだったはず。
ならば、妄想ストーリーを存分に展開しているCLASSY .の世界観も好きなのではないだろうか?
そう思った私は、ちくわさんにCLASSY .の「独特すぎる展開に困惑する読者続出!?『着回しDiary』ストーリーを一挙公開【2020年上半期まとめ】」という記事を紹介することにしました。
そもそも自社コンテンツのタイトルで「独特すぎる展開に困惑する読者続出!?」を見出しにつける所、流石CLASSY .。タイトルの付け方からして、「読者の困惑には負けないよ?」といった、ハートの強さも感じます。
ちくわさんにXで「この雑誌が面白い」と紹介すると、凄く喜んでもらえました。だから、もっと詳しく紹介できるように「ちくわさんが喜ぶ記事を書こう」と思いました。
普段から当たり前のように目を通している雑誌の紹介だったので、不思議とすらすら書くことが思い浮かびました。書いた時間も、30分〜1時間くらいではないでしょうか。
けれど、その記事を書くまでのインプット時間を考えると、緩く長いのかも。
◇
この記事を書いた時に、考えたこと。戦略や、読まれるコツなどは、正直何も考えていませんでした。
むしろ選ばれたいとか、読まれたいというよりも。たった1人の人の顔(ちくわさん)を思い浮かべて、彼女が喜んでくれる姿をイメージしながら書きました。
「このネタで、注目記事は無理だろう」と思っていたので、完全に楽しみながら書いていた気がします。
記事を書くネタが思い浮かばない時は、難しいことをやろうとするとか。遠くを見つめるよりも、案外身近なところに「あなたが熱意を持って書けるネタ」が転がっているのかも。
または、普段からやり取りしている人や、家族、恋人などなど。隣にいる誰かの顔を思い浮かべてその人のために書くと、素敵な記事が書けるのかもしれません。
【完】
⭐︎この記事を書いた人