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【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダ病院 クッキングクラスで教わったこと①

アーユルヴェーダ病院に入院中、クッキングクラスを受けました。料理の仕方だけでなく、アーユルヴェーダの食事法の基礎を医師から教わることができました。
教わったことをシェアしていきたいと思います。

アーユルヴェーダの食べ物 Ayurvedic Food

食べ物は、空腹時にお腹を満たすため、あるいは心の喜びのために食べるだけでなく、適切な栄養補給や健康維持のためにも使われるべき。

この慌ただしく汚染された環境では、どこで栽培され、どのように加工されているかなど、食品の品質を選択し決定することは難しい。したがって、危険を最小限に抑えるには、アーユルヴェーダで説明されている日課や法則に従うのがよい。

アーユルヴェーダの食事法は自然に近く、裏付ける具体的な科学的根拠があるため、多くの人が興味を持っていいる。


○Pathyamパティヤム(食事と活動)

体系的な方法に従う食事と活動の養生法は「Pathyamパティヤム」として知られている。

内服薬や外用薬の有無にかかわらず、健康的な生活を維持することはアーユルヴェーダにおいて最も重要な要素の 1 つと考えられている。

病気が初期段階にあり、他のすべての条件が良好であれば、「パティヤム」に従うだけで病気を治すことができる。

○Rasaラサ(味)
薬と食べ物の違いについて考えると、食べ物に関してはRasa(ラサ:味)が主導的な役割を果たすが、薬の観点ではVirya(ヴィリヤ:消化後の温冷効果)、効能、作用が重要。
アーユルヴェーダによれば、味には甘味、酸味、塩味、苦味、辛味、渋味の 6 つの味がある。私たちは食べ物にこれらすべての味を取り入れることが好ましい。

・Rasa:物質が舌の上に置かれた時の、その味の最初の経験
・Virya:物質が飲み込まれて、胃に入った時に感じる温かいまたは冷たい経験

それぞれの味は体の生理機能において特定の役割を果たしているため、これらの味を含めることは非常に重要。

例えば、食べ物に甘味を取り入れると体力と免疫力が増し、酸味は消化力を高め、苦味は記憶力を高め、塩味は食べ物に味を加える。

○味覚に応じた食事の順番
アーユルヴェーダでは、食べ物の効能を最大限生かすために、味覚を使って順番に食べることを勧めている。

食事は甘味酸味から始め、
途中で塩味苦味のある食べ物を食べ、
最後に辛味渋味のある食べ物を食べる。

アーユルヴェーダは、前の食事がきちんと消化され、食欲が湧いたときにのみ食べ物を食べることを勧めている。
このルールに従えば、食事の初めは消化力が強いので、甘味と酸味のある食べ物から始めるのが適切。甘味と酸味のある食べ物は消化に負担がかかるため、強い消化の火が必要になるため。

辛味は複雑な食べ物の粒子を減らすのに役立ち、渋味は食べ物に余分な脂肪や油分がある場合にそれが増えるのを防ぐ。


○Virudha ヴィルダ(不適合食品)
ある食品を他の食品と組み合わせて摂取すると、身体の基本的な機能的生理学的単位であるヴァータ、ピタ、カパなどを無効化させる可能性がある。また、無効化した要素を身体から排除する力はない。これらをVirudha ヴィルダ(不適合食品)と言う。

一般的な相性の悪い食品
・ミルク&バナナ
・熱いコーヒーや紅茶に蜂蜜を入れる
・魚料理などの調理でのミルククリームの使用

○季節と時間
特定の季節に豊富に手に入る野菜や果物を選ぶのが常にベスト。貯蔵または保存された野菜を使用すると、求めている品質と同じでない可能性がある。
または、前日の食べ物や冷蔵された食べ物を使用すると、体内に「Ama アーマ:毒素」または酸化物質が発生し、将来的に何らかの病気を引き起こす可能性がある。

夏は汗をかきやすく、太陽がエネルギーのほとんどを奪う。外の空気が暑いため、体は体温を下げようとするが、その結果、消化の火も減少する。消化の火が少ないことを考えると、夏は軽めの食事を摂るのが理想的。

冬は消化の火が良いため、中程度の重めの食事を摂っても問題ない。冬は外の空気が非常に寒いため、正常な体温を維持するために、体は体内の「ピタ」要素を増やそうとする。これにより、消化の火と代謝が促進される。

ヨーグルトは、体内のチャネルを阻害する性質があるため、夜に摂取してはいけない。

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