反応があるから面白い! 〜マインドフルネスなレーズン天然酵母〜
じーっと微動だにしないモノと、なんらかの変化とか反応があるモノ
あなたはどちらに気持ちが惹かれますか?
私は後者の方かなぁ...
例えば、好きな人がいて、相手がウンともスンとも反応しないのってさみしいじゃないですか。
それと同じことが、パン作りにも言えると思うんです。
パンの生地がムクムクと発酵していく様子や、オーブンの中でこんがりときつね色に色づきながら、どんどん膨らんでいく様子
どちらも甲乙付け難い魅力があります。
でも、天然酵母パンの場合、
酵母エキスが目の前で刻一刻と変化して発酵がだんだん進んでいる様子を見られるという、さらなる魅力があるんです。
そして、これは、天然酵母パンを作る作業の最大の魅力と言っても過言ではないかもしれない。
昨日までは、水の表面に数珠つなぎの小さな泡がすこ〜し出てただけだったのが、
レーズン自体の周りに気泡が現れて、
その数時間後には、
底に沈んでいたレーズンが、ポコッ、ポコッという感じで浮いてきて、そしてまだゆら〜りゆらりと沈んでいったり...
刻々と変化するレーズン酵母エキスの瓶を眺めていると、
ああ〜、目に見えないけど何やらレーズンについてる酵母が一生懸命働いてくれてる、一生懸命に発酵している〜!!
そんなふうに感じて一層愛着が湧いてきちゃうんです。
「気がつけば、酵母ちゃんに話しかけてる自分がいたんです」
これは、10月に『レーズン天然酵母講座』というオンライン講座を受講してくださった生徒さんのご感想です。
水とレーズンから酵母エキスを作って発酵させ、
パン生地に使う元種を起こし、
そしてパン生地をゆっくり発酵させてパンを焼く。
2週間の講座期間中に、この一連の流れを体験していただくうちに、
この生徒さんはいつのまにか、レーズン天然酵母エキスを「ちゃんづけ」し、瓶に向かって話しかけるまでのめりこんでしまいました。
ちなみに、我が家はひとりっ子なので、酵母エキスのことを「次女」と呼んでいます。継ぎ足し、継ぎ足しを重ねて大事に育てて、早10年。
すっかり我が家の一員です。
そんなわけで、生徒さんたちも、それぞれの家族構成によって「長女」だの「三女」だのと命名する習慣が。
そして、ズーム画面やFB投稿で、
「今日のうちの長女のご機嫌は云々...」なんていう会話が毎日続きました。
実は、このオンライン講座は私にとって初めての試みでした。
内容を話すと
「参加してみたい!」と興味を示してくださる周りの方々がいらしたので、
じゃあ、とりあえずやってみよう!
と開講したものの、内心かなりドキドキ、不安な部分も...
次回は、参加された方々の奮闘ぶりをお話しします。
*次回の「レーズン酵母パンオンライン講座」は2021年1月初旬に開講予定です。詳細にご興味のある方は、Mika's Little Bakery Facebookページへぜひどうぞ〜!
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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