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セルフコンパッション:自分への思いやりについてのよくある誤解


セルフコンパッションについては、以前こちらの2記事を書いたのですが


セルフコンパッションの構成要素の1つである「自分への優しさ」に対して、自己中心的、自分に甘いといったイメージを持つ人が多いようですが、これはセルフコンパッションへの誤解です。



ということで、今回はよくある誤解についてお伝えしていきます。




自己中心的にふるまうこと


セルフコンパッションは、自分のことを大事にして、自分自身を大切にするということで、もちろん、自己中心的なふるまいを肯定するという話ではありません。

自己中心的なふるまいとは、自分の欲求や利益を優先し、他者の感情やニーズを無視したり軽視したりすることです。



自己中心的な人は他者を利用して、自分自身の利益のために行動します。
他者の感情や立場に共感せず、自分の欲求を満たすことに集中します。



セルフコンパッションと自己中心的なふるまいの違いは、他者に対する配慮と思いやりの度合いにあります。


セルフコンパッションは自分自身を大切にする一方で、他者も同様に大切にし、感情やニーズを尊重することを意味するので、自己中心的とは真逆なんです。

自分を甘やかすこと


セルフコンパッションは、自分を甘やかすことではありません。


自分を甘やかすこととは、自分自身に対して厳しさや責任を避け、自分の行動や選択について甘い判断をしたり、困難に直面したときに自分を責めずに、責任を取らずに逃げることです。



セルフコンパッションと自分を甘やかすことの違いは、自分自身へのアプローチにあります。


セルフコンパッションは、自分自身を理解し、受け入れ、励ますことで、ポジティブな変化をもたらすのに対し、自分を甘やかすことは、責任を逃れたり、成長の機会を逃したりする可能性があります。


セルフコンパッションは、自分自身に対して厳しくなりすぎることなく、自分の失敗や欠点を受け入れることですから、ただ、自分を甘やかすのとは意味合いが大きく異なります。

全てを許すこと


セルフコンパッションは、自分自身を理解し受け入れることを意味しますが、それは自己放任とは全く違いますので、適切な範囲で自己管理をして自分自身に対して責任を持つことが重要になります。


全てを許すこととは、自分自身や他人の行動や過ちを全て認めてしまうこと、極端に言えば、どんな行動や状況に対しても一切批判や否定をしないということになります。



セルフコンパッションと全てを許すことの違いは、自分自身に対するアプローチと自己責任の観点にあります。


セルフコンパッションは自分を理解し、受け入れながらも成長を促すのに対し、全てを許すことは自己責任を逃れたり、成長の機会を逃したりする可能性がある点が大きな違いです。


まとめ


セルフコンパッションにおける「自分への優しさ」とは、自己中心的にふるまうことでも、自分を甘やかすことでも、全てを許すことでもありません。

他者と比べず、自分に厳しすぎることなく、自分の大切な人に対する思いやりと同等の思いやりを自分に対しても向けるだけです。


あまり難しく考えないで、ご自身に思いやりを持って接してあげてください。



マシュマロはじめました。

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