メンタル維持はバランス次第でうまくいく
心の健康を保つには、日常生活の中で自分の思考や感情に注意を向けることが大切です。
その中でも、交感神経と副交感神経、ポジティブとネガティブ、白黒思考とグレー思考など、これらの対比を意識することで、より穏やかな心を保つためのヒントが見えてきます。
ということで、今回は何かと偏りがちな「心のバランス」について、お伝えしていきます。
交感神経/副交感神経のバランス
自律神経には、活動的な交感神経とリラックスを促す副交感神経が存在します。
交感神経は、ストレスや危機に対処するために心拍数を上げたり、血圧を高めたりして体を活性化させます。
一方、副交感神経は体をリラックスさせたり、消化や休息を助ける役割を果たします。
日常生活で交感神経が優位になると、常に緊張状態になってしまって、心が休まることが難しくなって、副交感神経が優位になると、心身がリラックスして落ち着いた状態になります。
このバランスが崩れると、疲労感やストレスを感じやすくなるので、適度な運動や深呼吸、瞑想などで副交感神経を刺激し、リラックスする時間を作ることが重要です。
ポジティブ/ネガティブな思考のバランス
人間の感情は、ポジティブなものとネガティブなものがあり、それぞれが心の健康に影響を与えます。
ポジティブな思考は、前向きなエネルギーとなって、困難な状況にも対応しやすくしますが、常にポジティブでいようとすることで、感情を抑圧してしまうリスクがあります。
一方、ネガティブな思考は、物事を悲観的に捉えがちですが、危機に備えるための本能に基づく自然な防衛反応でもあります。
大切なのは、ネガティブな感情を無視したり否定したりせず、受け入れたうえで、その感情が何を伝えようとしているのかを理解することです。
ポジティブとネガティブの両方の感情をバランスよく取り入れることで、より健全なメンタルを維持できます。
白黒思考/グレー思考のバランス
白黒思考は、物事を極端に捉える傾向があって、すべてを「良いか悪いか」「成功か失敗か」「100:0」で判断する思考パターンです。
この考え方は、決断を早く下す助けにはなりますが、柔軟さを欠いて、ストレスの原因になることが多いです。
一方、グレー思考は、物事に多様な視点を持ち、白か黒ではなく「その間にある可能性」を考える思考です。
この柔軟な考え方は、選択肢を広げて問題解決に役立ちますので、バランスを取るためには、白黒思考の瞬時の判断力を活かしつつ、グレー思考で柔軟に対応するバランス感覚を養うことが大切です。
自責思考/他責思考のバランス
物事がうまくいかない時、自分を責める「自責思考」と、他人や環境を責める「他責思考」があります。
自責思考は、自己改善や成長のためには有効ですが、過剰になると自己否定感が強まり、メンタルに悪影響を与えます。
他責思考は、自己防衛のために自分を守る一方で、責任転嫁をする傾向がありますので、周りとの関係が悪化することもあり、注意が必要です。
バランスを取るためには、自分がどれだけ関与しているかを客観的に見つめ、必要以上に自分を責めたり、他人を責めたりしないことが重要です。
自分にも他人にも優しく、適切な責任を認めることが必要です。
楽観的/悲観的な思考のバランス
楽観的な思考は、将来に対する明るい見通しを持ち、ポジティブなエネルギーを生み出します。
ただし、楽観主義に偏りすぎると、リスクを見落としたり、現実的な問題を無視してしまうことがあります。
一方、悲観的な思考は、将来のリスクや問題を予測し、慎重に行動するために役立ちますが、過剰な悲観主義は不安やストレスを引き起こします。
適度な楽観と悲観のバランスを保つことで、希望を持ちながらも現実的なリスクを考慮することで、心穏やかに日々を過ごすことができます。
まとめ
という感じで長々と書いてきましたが、お伝えしたかったのは
メンタル維持には、バランスが命
ということです。
自分の中で「ここがニュートラルな状態だな」とか、「これで50点くらいかな」みたいな感覚をいつも意識することができれば、日々の生活における心の傾きすぎに、早いタイミングで気づけるようになれますので、安心です!
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