【生きのびるための事務】本語り#02
常に図書館で貸し出し上限数MAXの本を借りている、読書大好き人間が通ります。
読書をして気になった箇所はNotionにまとたり、Xで投稿したりしていましたが、「Xだけじゃ物足りない!もっと伝えたいことがあるんだ!」と思う本に出会ってしまったので、ご紹介したいと思います。
(本当はこれが初の読書記録noteでしたが、『「好き」を言語化する技術』に先を越されました。)
それが、こちら!「生きのびるための事務」です!
あなたが思う「事務」とはきっとちょっと違う「事務」。
だけど、生きるみなさんにはきっとそれぞれ必要なものです。
それでは!ご紹介させていただきます!
「生きのびるための事務」との出会い
気になる存在だった本、だけど「事務」かぁ…。
「生きのびるための事務」黄色の表紙にラフなタッチで男性のイラストが描かれているのが特徴的な表紙。
SNSやネット書店で何となく目にしていたこの本が、ずっと気になっていて、いつか読みたいと思っていました。
しかし、タイトルには「事務」という言葉。文字通り、仕事の事務、つまりは帳簿記載などの「事務」を想像していて、必要なことだけれど、自分とは少し離れた存在だと思っていて、読まずに過ごしていました。
きっと、私と同じように思った方も多いのではないでしょうか?
覆される「事務」、「わー!面白そう!」
少し距離を感じていたこの本との出会いは、普通の書店とは一風変わったセレクトをされている本屋さん。
その本屋さんが大好きで、入ってすぐのところに平置きされていました。
「あ!気になってた本じゃん!」
気になったらまずはすぐ本を開いてみる私は、すぐに本を開いて読みました。すると、なんと、自分が想像していた内容とはかけ離れていました。驚きました。
まず、文章ではなく、漫画だったのです。しかも、「ジム」という人物が登場します。しかもその「ジム」、頭の中にいた"「事務員である僕」が「事務員のジム」として僕(作者)の中に入社する”という奇天烈な展開です。
突拍子のない展開に驚きつつ、「これは、読みたい!今すぐ買って読みたい!」と思い、購入しました。
(この本屋さんが好きすぎて売り上げに貢献したかったのもあります。続けていただくためにはお金という形で応援しなければ)
ちなみに、後からやってきた女性の方も、この本を手に取り「あ!この本って」と声に出ていました。分かります、分かります。「あ!この本って!」って思わせる力がある本ですよね。(私はきっと、声はでてなかったはず)
また、作者である坂口さんは、<収入源を一つに絞らない>生き方をしている方でもあります。作家として本を40冊出版し、画家として絵画の制作・販売、そして音楽家としてもCDを5枚も出されているそうです。
私も本職はデザイナー、その他にもシンガーソングライターとしてライブに出演したり、こうして執筆活動をしている面もあるので、様々な活動をされていることにもとても興味が湧きました。
あまりにもすぐ読みたかったので、初めて入るカフェに勇気を出して足を踏み入れ、一気に読み切りました。
そのカフェもとても素敵で気に入ったので、ちょくちょくお邪魔することになりそうですが、そこは今回は割愛します。
「生きのびるための事務」とは
あらゆる芸術家は「事務員の行為」を行なっている
ピカソ、ブラッサイ、草間彌生、マルセル・デュシャン、ブランクーシなどの芸術家は、それぞれ収入を得られる活動をして、その上で「作りたい作品」を作っています。
この行為のを「事務員の行為」だと本書では語っています。
なりたいものを現実にするために、その行動を具体的に見える化することが大事ということに、とても納得しました。
重要な事務は「スケジュール管理」「お金の管理」の2つ
その上で、重要な事務は「スケジュール管理」「お金の管理」の2つ。
そして、この「量」を知ることが重要。
実際に、「量」を見ていきましょう。
事務は「量」を考える
まずは「お金」が一ヶ月いくら必要か考える
まず初めに、一ヶ月にかかるお金の量を書き出します。
幸い私はZaimで個人の家計簿、Notionで家族の家計簿をつけ、スプレッドシートで月毎にジャンルごとに支出をまとめていますので、そちらを使用しました。
貯金や投資も含めて、大体20〜25万円程度でしょうか。
次に、「スケジュール」を設定する
24時間を円グラフにして、現在の時間を可視化し、自分の現実を描き出します。これが今の自分です。
そして、同様に、10年後の未来も円グラフにします。1日のスケジュールにして描くことで「夢」ではなく「現実」として捉えるです。
重要なポイントは、「楽しくないことは1秒も入れない」こと。
どうやって稼いでいるかを具体的にイメージする
「量」を考えた最後に、どのように収入を得ているかを、こちらもまた具体的に考えます。
本書に掲載されている一例を紹介します。
実際にこの通りにいかないような………というツッコミは正直あるのですが、「具体的な値や計画」として見える形にすることで、より「具体的」になり、「夢」ではなく「現実」になるという点は、なるほどと思いました。
死ぬまでやり続けられることを見つけるために
毎日楽しく続けられる事務的「やり方」を見つける
事務とは好きとは何か?を考える装置でもある
アウトプットすると、どうしても他人からの「評価」が気になってしまいます。
ですが、「評価」すべきはあくまで自分の「事務」であると語られています。
つまり、良い悪いではなく、自分が実際に行動できたかどうかが大事で、続けることが大事であると。
「何を書く」ではなく、「とにかく書く」ことが大事であると。
様々な創作活動をしている自分にとって、すごく刺さりました。
現在はSNSなどもあるので、他人からの「評価」が可視化されやすい世の中です。
「いいね」や「好き」がいくつ付いたかどうかが見えやすく、どうしても落ち込んだり、意味がないのかも、と思ってしまいます。
しかし、「自分が何が好きなのかを探して、見つかったら、死ぬまでそれをやり続ける」これが一番重要であり、「死ぬまで続けられること」を私も模索したいなと強く思いました。
あなたの「現実の夢」は見つかりましたか
さて、ここまで書き連ねてきましたが、あなたの「現実の将来の夢」「10年後のスケジュール」は見えてきたでしょうか。
私が10年後にやりたい「好きなこと」って何だ?
まず初めに、私の「好きなこと」「やりたいこと」って何だっけ?と考えました。
そして、「やりたいこと」と「現実の時間配分」を比べるため、1日のスケジュールを書いていきます。
私の今・10年後・明日からのスケジュール
円グラフを作成できるジェネレーターがネットにあったので、こちらを使用しました。
ぜひ、皆さんもこちらで作成してみてください!
スケジュール振り返り:現在・10年後
今は正社員として働いているので、デザインの時間は8時間です。
10年は、アウトプット6H(デザイン4H・執筆&音楽2H)、インプット3H(デザイン1H・読書1H・その他インプット1H)とし、アウトプットをインプットの2倍にしています。
健康面を意識して、運動やヨガも入れています。
アウトプットでデザインが執筆&音楽の倍の時間を取っているのは、「稼げるのはデザインだろう」という先入観がどうしてもあり……このあたりはまだまだ頭が固いなと我ながら思いました。
デザイン・執筆・音楽の中で一番やりたいことはなんだろう?
本当に全部やりたいんだろうか?
という点は、これからも自分の心と向き合っていきたいなと思う部分です。
スケジュール振り返り:明日からできること
現在と10年後ではどうしても時間配分に乖離が出てしまうので、より「現実」を見ようと思い、「明日からできるスケジュール」も独自で作成しています。
仕事(デザイン)8Hは仕方がないとして、執筆1.5H・音楽1Hと、こちらの2つの時間が減ってしまいます。
特に音楽に関しては、賃貸物件に住んでいて21時以降は音を出せず、ここがネックだなと痛感しました。
ただ、インプットの時間は10年後と変わらないので、良い配分なのでは!?と自画自賛しています。
仕事で使っているのがGoogleカレンダーということもあるので、毎日の時間配分も記録していきたいと思っています。
目を逸らしていた「執筆活動」
特に、「執筆活動」に関しては、X以外手付かずの状態でした。
※現在のスケジュールを書いた後に「執筆」が加わってますが、この本を読んだ後に作ったためです。読む前は「執筆」の時間はありませんでした。
冒頭でも話したように、読書が大好きで、本という存在自体が大好きです。
なのに、「自分が書く」ということはできないままでした。
正確に言うと、昔はブログなども書いていたのですが、書かずにいました。
「書いてもお金にならない」そう思っていたからだと思います。
でも、この本にもある通り、「好き」を楽しく続けることが一番重要なことで、「他人の評価や批評」は考えない。
自分が「できた」ということを「評価」しようと思います。
毎日、一文字でも「書き続ける」ということを続けたいと思います。
というわけで、noteを始めます
というわけで、今まで下書きで止まったままだったnoteを始めてみようと思います。
最初から「完璧なもの」と気合を入れると続かなくなりそうなので、続けられる方法でやってみようと思います!
合言葉は、「とにかく、毎日時間を作って、書く!」
ここまで読んでくださってありがとうございました。
「生きのびるための事務」できっとあなたにも変化があるはず。
気になった方は、ぜひ読んでみてください!