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私が「主人公」になれる写真〜着物でポートレート撮影@川越

毎日、誰かの笑顔のために、一生けんめい仕事や家事をする。

あっという間に一日が終わり、夜、鏡に向かうと、なんだかくたびれた表情の自分が映っている。

もちろん、目の前の人の幸せそうな様子を見るのはとてもうれしいことだし、充実感もあるのだけど。

ところで、私の人生って、誰が主人公なんだっけ?

お友達の水野瑞木さんに、川越でポートレート写真を撮ってもらいました。

水野さんは10年来のお友達で、広報や編集のプロフェッショナル。
私がライターの仕事を始めて間もない頃から、一緒にお仕事させてもらっています。

働きながら子どもを育てるのは楽なことばかりじゃないけど、水野さんのポジティブさと明るさに、いつも勇気をもらってきました。

そんな彼女が、念願だった写真の勉強を始めたとのこと。
川越の街をお散歩しつつ、撮影をしてもらうことになったのです。

イメージづくりや、当日の服装なども事前に相談にのってもらって、当日。
よく晴れて、空気がキリッと澄んだ撮影日和です。
あわただしい日常を離れ、蔵づくりの街並みを歩いていると、何だか小旅行をしているみたい。

街角で素敵な風景を見つけるたび、水野さんがシャッターを切ってゆきます。
仕事柄、撮影に立ち会う機会は多いのですが、自分が被写体になることは滅多にないので、最初は恥ずかしくて、どんな顔で写ればいいのかわからない・・・
でも、水野さんが立ち位置や角度を一緒に考え、やさしくディレクションしてくれるので、だんだん楽しくなってきました。
私はどうしても言葉で世界を切りとろうとしてしまうので、色や形で画面の中に物語を描いていくフォトグラファーさんの感覚が新鮮に感じられます。

同じ背景で同じ人物を撮っても、出来上がる写真は百人百通り。
そして水野さんの目に映っている世界を、私はとても好きだなあと思いました。

ランチを食べたりお茶を飲んだりしつつ、たくさん写真を撮ってもらっているうちに、あっという間に夕暮れ。
夕闇に包まれた蔵の街は、幻想的でロマンチックな雰囲気です。
日が落ちるとさすがに気温が下がってきますが、帰り道、心がぽかぽかとあたたかくなっていることに気づきました。

それはきっと、撮影や会話を通じて、「主人公」としての私を引き出してもらったから。
タスクに追われ怒とうの毎日を過ごしていると、自分の素直な気持ちを後回しにして、「脇役」を演じることのほうが楽に感じてしまうけれど。
本当は、誰かの笑顔のために働くことと、自分の人生の主人公でいることは両立できるんだ、と思い出させてもらいました。

水野さんは現在、ポートレートモデルを募集中だそうです。

ロケーション撮影がお得意とのこと、興味がある方はご連絡ください。おつなぎします。

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髙橋三保子
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