万年筆と字を書くお話。

何年か前、お店で見かけて一目惚れしたモンブランのミューズコレクション。
ずっとほしかったけど、手が出ない値段で諦めていた万年筆。

何年か越しにようやく決心がついて
買おうと思ったときにはどこにもなくて
探しまわってようやく見つけた1本。

こないだ引き取りに行って
ついにとうとう手に入れたんだけど、
書き味がもう全然違ってなめらかで素晴らしい。

そんな万年筆と字を書くお話。

わたしはもともと言葉が好きで、文章を考えるのも字を書くのも好きだ。

社会人になってすぐの頃、お礼状を書く機会があった。
ボールペンで書いたそれを読んだ当時の上司が

いわゆるお習字の字ではないけど、とても読みやすくて綺麗な字だね

と褒めてくれた。
これはあなたの武器になるよ、と。

昔から字は汚い方ではなかったけど

基本を知らないのがコンプレックスだった。
お習字してました!みたいな字を書く人に憧れがあった。
だけど、そんなわたしの字も

わかりやすくて、ちゃんと伝わる

そんな風に言ってもらえるなら、いいじゃないか。
わかりやすさ、読みやすさ、ちゃんと伝えることを大事にしよう。
そう思ったエピソード。

あのお礼状からはや数年。
年々字を書くことは少なくなって、
どんどん辿々しい字になってきている気がしてならない。

そんなタイミングでやってきた、万年筆。
万年筆って、毎日一行でもいいから出番をあげるのがいいらしい。

今日は何を書こう。
もう9冊目になるほぼ日手帳に、一目惚れした万年筆で。



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