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saki yamada / 24 years old / from okayama

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マガジン

  • letters to my friends

    これまで出会った友達への大事な手紙を すこしだけ編集して、残してみる試み

最近の記事

welcome back to our home

ともだちへの手紙 03 外見はワイルド中身は超紳士なオスカー へ 元気にしてるかな、ホイスコーレの仲間たちとのシェアハウス生活はどう?楽しそうで羨ましいなと思っているよ。 ホイスコーレを終えた友人の何人かは 一緒に家を借りてシェアしたりもしている 古い家をみんなで少しずつ修繕したり 自分たちの庭をつくったり 本当にすごい、見習わなくちゃ はじめてホイスコーレでオスカーに会ったとき、背が高くて褐色の肌に大きな瞳、加えてピアスにタトゥーのオスカーに、なんだかなにからなにま

    • tell me anything

      ともだちへの手紙 02 ふたりの兄貴、ジュウとセバスチャン へ フィンランドの冬 凍った湖におそるおそる立ってみる ジュウはミュージシャンになるって 夢に向かって頑張ってるかな? ヘルシンキでのお仕事は順調かな? セバスチャンの旅はどう? 新しい暮らしには慣れた? フィンランドの湖 11月中頃の晴れた日にはこんなかんじ 一ヶ月後にはこうなる 全部凍ってる 一年前にフィンランドの小さな村で出会って、フィンランドの寒くて暗い冬を同じ家の中でぎゅっと家族みたいに一緒に過

      • your eyes

        ともだちへの手紙 01 綺麗な瞳のエマ へ ひさしぶり、げんきにしてるかな。 わたしはちょっと風邪をひいてます。 わたしは最近になってまた、ホイスコーレでの日々のことをおもいだしているよ。 ホイスコーレの友人の部屋にて ごろごろだらだらビールパーティー 四月あたりだったかな、わたしたちは夕ごはんの後にダイニングに座って話してて、わたしがエマに「 あなたの目の色はすごく綺麗だね、好きだな 」って話したの、覚えてる? そしたらエマはわたしの目をじっと見つめて「 わたしもあ

        • letters to my friends

          ともだちへの手紙 っていうシリーズで、デンマークやフィンランドで出会ったひとのことや特別な思い出を残していこうかなと思います。 フィンランドで一番最初にできた 家族みたいな大事なひとたち たくさんの出来事があったけど、心のなかにぎゅっと残っているのは、一見なんでもないような瞬間だったりする。 あとから思い出して、そういえばあのひとのあの言葉にすごく救われていたんだなあって気付いたり。 ホイスコーレのダイニングで 思い思いに過ごす 週末パーティーのひとこま 友達

        マガジン

        • letters to my friends
          4本

        記事

          Garden of Wonder

          "Garden of Wonder" デンマーク語でいうと "Forundringens Have" わたしがこの一月から六月まで滞在していた ホイスコーレの敷地内にあるガーデンの名前。 この名前に相応しく、数え切れないほど たくさんの種類の植物が生き生きと育ち、 圧倒されるほどの生命力に溢れた、 魔法がかかったみたいに美しいガーデン。 ガーデンの入り口 溢れかえる緑色 わたしはこの八月、夏の終わりの一ヶ月間を このガーデンでボランティアをして過ごした。 振り返ると夢の

          Garden of Wonder

          how to live own life ( 3 )

          7月の最後の一週間、マリヤとわたしと 子どもたちは毎日ブルーベリーや ラズベリー、マッシュルームなどを 摘みに毎日森の中へ出掛けた。 猫じゃらしにベリーをビーズみたいに つないでいって、最後にもぐもぐ食べる 夏のフィンランドでは7月から ブルーベリーとワイルドストロベリー、 7月終わりからラズベリーと ブラックカレント、レッドカレント、 8月中頃からリンゴンベリーと、 夏の間はベリー三昧の日々が続く。 摘んだベリーやマッシュルームは 冬を越すためにたっぷりと保存する。

          how to live own life ( 3 )

          living and working ( 2 )

          マリヤとわたしは建設中の家の横を 耕して小さなガーデンを作った。 石がごろごろしていて土も砂っぽいので 野菜というよりひとまずベリー用に整える。 もともとは奥に見えるような 森だったところを拓いた土地なので 耕すだけでも一苦労... 養分たっぷりの土とコンポストは、 建設場から歩いてすぐのところで 自然有機農業を営んでいるマリヤの父親から。 ガーデンに植えるイチゴの苗も彼の畑から。 イチゴは一度植えてそれなりに手入れをすれば 四.五年は毎年実をつけてくれるんだって。 日本

          living and working ( 2 )

          with the nature ( 1 )

          わたしにとっての三つ目のworkaway先は ヘルシンキからバスで六時間、 400km北東に位置するJoensuuという町の 外れにあるvaivioという小さな村の森の中。 フィンランド人のマリヤと アイルランド人のミック、 愛息子レオ五歳と愛娘ルナ三歳。 毎朝みんなでえっちらおっちら森を歩いて 仕事場(未来の我が家)へと向かう この村はマリヤの故郷で、 アイルランドでミックに出会い、 四、五年の遠距離恋愛の末に二人で この村に移り住むことに決めたそう。 夏の間、毎

          with the nature ( 1 )

          to make decision

          わたしはいま24歳だけど、初めて 選挙に行ったのは22歳のときだった。 それまで政治はわたしにとって なんだか難しくて、子どものわたし ( 二十歳を過ぎても自分のことを 子どもだと思っていたなんて... ) には遠いものだと思っていた。 今でも政治の仕組みも、 政治家たちが話すことも 難しくてちんぷんかんだ!と 思うことだらけだけど、 知らなければいけないと思うようになった。 例えば憲法第9条について 例えば原子力発電所について、 例えば種子法種苗法について、 例えば表現

          to make decision

          Vestjyllands Højskole

          わたしのいるVestjyllands Højskole(ヴェストユランホイスコーレ:西ユラン半島にあるホイスコーレという意味)はパーマカルチャーデザインやサステナブルビルディング、オーガニックな食材を使ったクッキングクラスなどの、エコロジカルで持続可能な暮らしに焦点を当てた授業で人気がある。(そのほかにもセラミックやアート、ミュージック、シアターにライティングなどのクラスもとても本格的。) 学校のそばには風車があり、校内の電力をすべてまかなっていたり、雨水を蓄えてシャワーなど

          Vestjyllands Højskole

          Folkehøjskole

          2019年1月6日から、デンマークユトランド半島の最西、Ringkøbing(リンケビング)という町にあるVestjyllands Højskole(ヴェストユランフォイスコーレ)という学校で5ヶ月間限定の学生生活をはじめている。 フォルケホイスコーレとは、北欧独自の教育機関です。フォルケホイスコーレの特徴は、試験や成績が一切ないこと、民主主義的思考を育てる場であること、知の欲求を満たす場であることです。加えて、全寮制となっており、先生も含めた全員が共に生活することなど

          Folkehøjskole

          Hyvää joulua

          遅くなっちゃったけど、記録として。 "Hyvää joulua( フヴァ・ヨウル )" フィンランド語でメリークリスマス。ちなみにHyvää はgoodみたいな意味なので返事にもよく使う便利な言葉。わたしは大抵「フヴァフヴァ〜」とへらへらしていたなあ。フィンランド語は可愛くてすぐ使いたくなっちゃう。kiitos(キートス/ありがとう)、moi(モイ/Hiみたいな挨拶)、ayjaa(アイヤ/そうなんだ)など、たくさん。 話が逸れちゃった。 予想外のフィンランドで迎えた2

          Hyvää joulua

          workaway

          今回の北欧旅において、わたしはworkawayというシステムを利用している。簡単に言うと"労働"と"宿とご飯"の交換で、働き手を必要としているホストと滞在先を探しているトラベラーのマッチングサービス。 システム自体はWWOOFと似ているけど、WWOOFがホストを有機農法ファームにしぼっているのに対してworkawayはファームだけでなくホステル、b&b、リノベーションなどのプロジェクトや一般的な家事の補助など、より幅広く自由度が高いイメージ。workawayとよく似たサービ

          about books

          そんなにたくさんの荷物を持ってきたつもりはないのだけど、わたしのスーツケースはやけに重たい。これがその原因のひとつ( もちろん文庫本以外の英語やデンマーク語の本もある...) 。 電子書籍にすればいいじゃないと何度言われたことか。未だにわたしは電子書籍で本を読むというのが苦手で、ベッドやソファにごろんとして、お茶かコーヒーを片手に本を一ページずつめくりながら読む時間を愛している。好きなものであればあるほど紙の本で読みたいと思うのはなんでなんだろ。 今回の旅に連れてきた四冊。

          about books

          lake in finland

          先週末フィンランドのホストファミリーに森の中の湖のほとりにあるコテージ( フィンランド語でモッキ/mökki )に連れて行ってもらった。フィンランドの暮らしには欠かすことのできないモッキ。国内には500,000近くのコテージがあるのだとか。伝統的なモッキには電気も水道もなく、焚き火をおこして、キャンドルに火を灯し、湖の水を汲んで生活をする。パパとママは夏の間の四、五ヶ月をここで過ごすのだけど、冬の間はそうもいかないので、天気の良い週末を見計らって一泊二日で遊びに来る。目の前に

          lake in finland

          overseas

          23年間岡山すら出たことのなかった小娘が、北海道と三重での出稼ぎを経て、フィリピン、デンマーク、フィンランドと渡り歩いています。目まぐるしすぎる。 ・ 小学校、中学校、高校、大学とものすごく順調に段階を踏んで行動範囲を広げてきた。今思うとまるでゲームのようで笑えるくらい、本当に少しずつ自分をアップデートしてきた。( わたしの中の感覚としては、水面に一滴落としたときに広がるあの輪っかのイメージ ) 大学卒業の段階で、さてどうしたものか、と路頭に迷ったのだけど、こうやって日本を出