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夏のハジマリ。過去のマッチングアプリ体験記①②
今回はこれまでのマッチングアプリでのリアルなエピソード、楽しかった思い出などを語ります。
①ゴリトークが炸裂。ナマケモノとアイス合戦
我ながら「なんだこのサブタイトルは」と思う。ぜひ読んでほしい。このタイトルがぴったりの意味が伝わると思う。
まずはじめに昨年の夏、毎日とても楽しませてもらった記憶に濃いエピソードについて話したい。
私はマッチングアプリを初めて使ったばかりだったので、とりあえずいろんな人とたくさんメッセージをすることに精を出していた。
そんな中で、ひときわ変わったやりとりをした方がいる。最初のメッセージをふざけてみたのだ。確か、「はじめまして!暑い日が続いていますので、アイスどーぞ!🍦」みたいなだったかと。
それに対して、超ノリのいい返事が帰って来た。「ありがとうございます!こちらからもアイスの差し入れです!🧊🧊🧊」みたいな。
(初メッセージからアイス投げ合うコント的展開)
そこから話は変わり、私は一応バイト先へ所属しているが全くシフトに入っていない(当時はグレーニート)ため「毎日クーラーを眺める仕事をしていて、なかなかに忙しい」という話をしたら「それは大変ですね!クーラーの風向きを眺めるのはなかなかに切り替えがあったり、目も乾燥しますし!」と言った調子で、私は“ナマケモノという職を全うしている”という謎の主張と、“ナマケモノは実は動きが早すぎて、人間には逆に遅く見えている”いうよく分からない創作理論を展開し続け、なぜか会話が楽しく広がった。
この夏は本当にアツかった。(暑さで私たちの頭もすこしとろけていたのかもしれない。)
毎朝目覚めると、一件だけ明らかにおかしいメッセージが届いているのだ。
アプリを立ち上げると決まって「ウホウホ…🦍」から始まる文字が顔を覗かせて来る。ページを開くと、わりとしっかりめの長文でゴリラについての話が軒を連ねた。「お、今日はエネゴリくんの話だ。」
こんな調子でゴリラとナマケモノの話を毎日ずっと続けた。(全く理解不能で何の参考にもならないやりとりですみません。)
けっきょくゴリラトークを永遠と繰り広げて、大体初回でする「ご趣味は何ですか?」や「仕事が〇〇で〜」といった類の会話を、電話するまで一切しなかった。(私のナマケモノ職の話だけは続く)
このお兄さんは、ノリの良さとボケを拾ってくれる天才だった。
ゴリラ検定1級習得、ナマケモノ大賞受賞などという、よく分からない称号をなぞに与え続けた私と対等にメッセージを投げ合える人は、今思い出してみてもとても貴重だったように思う。
私が思ったのは、意味のわからない話を続けられる人はとても面白く、発想が柔軟なのと言葉のセンスがあって話していて楽しいということだった。(それにしてもキテレツエピソード過ぎた。)
その後どうなったのかというと、3度ほど電話で『過去の黒歴史エピソード』を語り合って話が盛り上がり、(こちとらかなり盛り上がった。)互いに話し尽きて満足したのか、どちらからも会いましょうとはならず、いつの間にかメッセージをしなくなった。
先になった今、振り返ってみてもこのエピソードはなかなかに珍しく、色んな人とそれぞれな出会いがあっていいなと思えている。事実時を経て、今こうして、ひとつの面白エピソードのネタとなっているわけである。
背景、ゴリトークのお兄さんへ。あの夏は想像以上にアツい夏をありがとうございました。おかげでとても楽しい夏を過ごせました。今更ですが(もう冬ですが)あの頃の暑中見舞い申し上げます。
②金髪大学生との出会い
続いては金髪大学生とのエピソードである。
最も、会う日まで彼が金髪だとは思っていなかっただけに刈り上げの金髪がとても印象的だったことから、このタイトルに決まった。
そういえば私がマッチングアプリで初めて会った人が、この大学生の男の子だった。
いわゆる、草食系男子と呼ばれる部類に属するであろう、少し奥手といった印象の男の子とは、当たり障りのない会話から仲良くなって電話をし、初めて人に会うことへの緊張からと、この男の子も「会ったらあまり話せない。(話が続かない?)」といっていたことからも、お互い慣れていないことの共通点から安心感があったため、人に会う練習になればいいかといった調子で会うことになった。
実際会ってみると、写真で見ていた男の子とのイメージとは全く違った(いい意味で)男の子が改札で待っていて、少しときめいた。
その男の子は、染めたての刈り上げ金髪を風でなびかせながら体格がすごくよかったのだ。そして何より特徴的だったのは、背が高かった。
私は、自分が女の中でも背が高い方ではないこともあってか、男性への条件といった面でこれまで身長という項目を重視したことはなかったのだが、“高いと好印象”というのは「なるほど…」と、この時初めて思ったのだ。「低い」が大きなマイナスにはならないが、「高い」はやはり印象がプラスになる。なるほど、これは納得だ。
友だちが話していた「背の高い人がいい」というのは、こういうことなのかと。
おそらく好みなど以前に、身長の高さや体格の良さ、手や足の大きさといったことは、無意識の中でもやはりどこか“男性”といったものを感じるのだと思う。
その金髪青年とは、カフェでマンガや日常の話を展開し、一時間ほど話して店を出た。
終始とてもさわやかな印象だったから、もう少し自信を持って、ガツガツとした姿勢になったらモテるだろうなと思った。対応もスマートだったし。
歳が4つ以上下となると後輩的な感覚になり、話を聞いていてとても今後の恋愛を応援したくなった。若いけどすごく落ち着いていたから「年上の人が合うと思う」と話してくれたことも外れていないと思ったし、男としていい体格を持っているんだから、最大に活かせればとても強い武器になるだろうなと思った。
兄弟構成で姉がいる男性は、やはり年上が好きだと言う人が多いように感じる。逆も然りだ。
異性の兄弟がいる人は、幼少期からいつの間にか自然と自分のポジションのようなものが決まるから、そうなりやすいんだろうか?
私も弟がいて、歳下の男の子の方が仲良くなりやすいように感じる。
そんなこんなでいろんなことを思ったが、一言でいうと、普通に楽しかった。「アプリで会うってこんな感じなんだな。別に自分が思っていたほど大それたことじゃなかったかも。」となった。
とりあえずこの青年へは、静かな感謝を思いながら、私は「もっとがっついちゃえ…!青年よ!」と心でエールを送って、帰路に着いた。窓から見える空がご馳走してもらったフルーツジュースみたいに優しげな夕日だった。
なるほど、マッチングアプリで男性に会うとはこんな感じなのかと、とりあえず初回の感覚を掴んだのであった。
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